一人情シスのためのセキュリティ対策相談室(7) 仕事で使うスマホはしっかり管理を！

情報システム担当者には、全社の情報セキュリティ対策をリードする役割が求められている。とはいえ、中堅・中小企業の場合、一人もしくは兼任担当者しか存在しない、いわゆる「一人情シス」も珍しくない。そこで本連載では、日々奮闘する皆さんに向けて、なるべく小さな負荷で、最新かつ十分なセキュリティ対策を実現するために必要な知識とノウハウをお伝えする。

社員がスマホやタブレット端末を使ってオフィス外からでも安心して仕事を行えるようにするには、情シスとしては情報漏えいリスクを抑えるためのきちんとした対策を施さねばならない。そこで普及が進んでいるのがモバイルデバイス管理(MDM)ツールだ。MDMを使えば、社員が持ち歩いているスマホを紛失したり盗難にあった場合でも、管理者がリモートからデバイス内のデータを消去するとともに、デバイスの使用を停止できるようになるのである。また、社員に配布するスマホのキッティング作業を一括で行えるようになるというのも、特に一人情シスにとっては嬉しいメリットだと言える。

企業のモバイル活用ニーズの高まりとともにMDMは進化を続けており、現在ではソフォスが提供する「Sophos Mobile Control」のように、安心・安全なスマホ利用に必要となる機能をオールインワンで提供するツールも登場している。これは、EMM (Enterprise Mobility Management)と呼ばれ、モバイル業務に必要なすべてのアプリをセキュアに提供するモバイルアプリケーション管理(MAM)をはじめ、すべてのコンテンツがセキュアに利用できるようになるモバイルコンテンツ管理(MCM)、そしてスマホからの電子メールへのアクセスを制御しつつ、企業メールへのシームレスなアクセスを提供するモバイル電子メール管理(MEM)といった機能を包括したソリューションだ。

Sophos Mobile Control はモバイルデバイスの安全な業務活用による生産性の向上とコラボレーションの推進をシンプルに実現

今やスピード感のある仕事を行うには、モバイルワークは欠かせないと言っていい。一人情シスとしては、MDMの導入によって、頑張る現場を支援したいものだ。