■デスクトップアプリ版VisioにExcelからインポート

前回に引き続き、デスクトップアプリ版Visioだけが利用可能な秀逸な機能、「図形データ」を紹介します。

図形データは、図形にプロパティ(属性)として様々なデータを保存する機能です。詳細は当連載の第92回記事をご覧ください。
その図形データをExcelブックファイルからインポートし、また、連携することができます。
今回は座席表を例に紹介します。

■Excelでデータを作成する

あらかじめExcelでデータを作成しておきます。
項目名(フィールド名)は任意でかまいませんが、同じ項目名が重複しないようにしてください。また、表そのものだけを作成し、不必要な情報は記入しないようにしてください。

(1)Excelで作成した座席表データ

※Excelの表をデータベースとして扱うポイント
Excelの表をデータベースとして扱う場合、表そのものだけをExcelシートに作成してください。たとえば、Excelで作成した表を印刷して利用するケースが多いですが、印刷用のタイトルや作成者名などを表外に入力したりして、「印刷用の文書」として作成しがちです。しかし、データベースとして作成する場合はそうした余分な情報はエラーになりますのでご注意ください。

■VisioへのExcelデータのインポート

Visioでファイルを作成しておきます。今回は座席配置を例にしますので、部屋のレイアウトの図を作成しました。

(1)座席表をインポートするための図を作成
(2)「データ」タブをクリック
(3)「クイックインポート」をクリック

(4)「参照」ボタンをクリック

(5)あらかじめ作成しておいたExcelブックファイルをダブルクリックして選択

(6)選択したインポートするExcelブックファイル
(7)「完了」をクリック

(8)データチェックが済んだら「完了」をクリック

※ExcelのデータがVisioでインポートできないデータ形式になっている場合、この段階でエラーが表示されます。

(9)Excelのデータがインポートされた

■Excelデータを図形データとして図にリンクする

ExcelからインポートしたデータをVisioの図形データにリンクします。

(1)データをリンクする図をクリックして選択
(2)リンクするデータの行を右クリック
(3)「選択されている図形にリンク」メニューをクリック

以上で、図形とExcelからインポートしたデータがリンクされました。

(1)社員番号をプログレスバー(進捗バー)で表示
(2)姓名が図形にリンクされていることを示すフラグマーク
(3)データがリンクされていることを意味するリンクアイコン
(4)図形に表示しているフィールド(社員番号、姓名)にチェックマークがつく

社員番号がプログレスバーで、姓名がフラグで表示されているのは、VisioのExcelデータインポートの初期設定がそうなっていたためです。次週は、Visioの最終回として、図形データの表示を適切にカスタマイズする方法、データを更新する方法を紹介します。

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