■Visioによる作図の特徴
多くのユーザーが慣れ親しんでいるExcelやWord、PowerPointと違い、Microsoft Visioになじみあるユーザーは少ないかもしれません。
本稿からは、Visioを初めて使うユーザーのために、数回にわたりVisioの基本的な使い方を紹介していきます。
VisioはMicrosoft Officeファミリーの作図ソフトです。いわゆるドロー系と呼ばれるソフトウェアで、始点と終点を指定した論理的な線で幾何学的な図形を描く製図ソフトのジャンルになります。WordやExcelの作図機能を利用した経験があれば、WordやExcelの作図機能を非常に高度にしたものと考えるといいでしょう。
最大の特長は図形と図形を線で結ぶ機能に優れていることです。このため、フローチャートや組織図などの作図にも優れています。反面、イラストなどを描くのにはあまり向いていません。
■Visioファイルの作成
実際に作図してみましょう。VisioにはWebアプリ版とデスクトップアプリ版がありますが、ここではWebブラウザで使用できるWebアプリ版で紹介します。
Microsoft 365にサインインしてください。Visioで作成する図形ファイル(Visioファイル)を新規作成します。
(1)「アプリ起動ツール」ボタンをクリック
(2)「Visio」をクリック
※メニューに「Visio」のアイコンが見つからないときは、「全てのアプリ→」をクリックし、アプリ一覧から「Visio」を探してクリックしてください。
(3)テンプレートを選択せずにVisioファイルを作成
(4)作成したい図形に近いテンプレートを選択してVisioファイルを作成
(5)すべてのテンプレートを表示
ここでは(5)をクリックしてすべてのテンプレートを表示してみましょう。上下にスクロールして、目的のテンプレートを探し、テンプレートの「作成」をクリックしてください。
(6)スクロールして作図したい図形に似たテンプレートを探す
(7)目的のテンプレートの「作成」をクリック
当記事では例として「基本フローチャート」テンプレートを選択します。
「作成」をクリックすると、すぐにVisioファイルをOneDrive for Business上に作成します。
Visioのウインドウでは、上部にメニューやツールボタン、左側にステンシル、右側に図形を描くページ(台紙)を表示します。
(8)タイトルをクリックするとファイル名を変更できる
(9)作図するページ
(10)ステンシル
(11)ステンシル内の各マスターシェイプ
Visioに用意されている多数の基本図形をマスターシェイプと呼びます。マスターシェイプをジャンルごとにグループ化したシートがステンシルです。
選択したテンプレートによって、Visioファイルを作成した際、最初に表示されるステンシルが異なります。たとえば、フローチャートのテンプレートを選択すれば、フローチャート用図形のステンシルが表示されます。
Visioでの作図は、ステンシルからマスターシェイプをページに貼り付けて加工する作業になります。
■さまざまなテンプレートの例
他のテンプレートの例も紹介しましょう。
テンプレート「新しい空白の図面」で作成したVisioファイル
(1)ページは白紙
(2)基本図形のステンシルが表示される
テンプレート「SWOT 2分析」で作成したVisioファイル
(3)矢印図形のステンシルが表示される
(4)サンプル図が用意されている
テンプレートによっては「SWOT 2分析」のように、ページにサンプル図が自動作成されます。サンプル図を流用して作図してもかまいませんし、不要であればサンプル図をクリックして選択し、Deleteキーを押して削除できます。
テンプレート「Officeネットワーク計画」で作成したVisioファイル
コンピューターネットワーク図もVisioの得意とするところです。
(5)コンピューター関連のステンシル
(6)ネットワークのサンプル図が作成されている
■作成したVisioファイル
作成したVisioファイルは、既定の設定でOneDrive for Businessのフォルダー上に保存されます。
(1)OneDrive for Business上に保存されたVisioファイル
Visioファイルの拡張子は、「.vsdx」となります。既定の設定では、「図形(作成順の番号).vsdx」というファイル名になりますので、必要に応じて変更してください。
次回は、実際にページに作図します。
Microsoft 365の導入支援はネクストセットへ!
■■「組織ワークフロー」を100社無償提供中!■■
ネクストセットはMicrosoft 365の導入支援とアプリケーション開発に特化したソリューションベンダーです。Microsoft 365をより安全に、より便利にご利用いただくため、「シングルサインオン」や「組織アドレス帳」、「組織ワークフロー」など、さまざまなプロダクトを開発し、ご提供しています。現在、100社限定で「組織ワークフロー」を無料提供中です。この機会に、ぜひ、導入をご検討ください。
詳しくはこちらをご覧ください。
[PR]提供:ネクストセット