■Swayを新規で白紙から作成
前回の連載第66回の記事に引き続き、Microsoft 365の新しいプレゼンテーションツール、Swayを紹介します。 前回はテンプレートやサンプルを流用する方法と、WordやPDFのファイルからSwayに変換する方法を紹介しました。今回は、新規でSwayファイルを作成する方法を紹介します。
■Swayのスタート画面(メイン画面) ※新規作成の場合
Microsoft 365にサインインし、Swayアプリを開いてください。 Swayアプリの開き方については、前回の記事を参照してください。
(1)「新しい空白のSway」をクリックし、新規ファイルを作成
■Swayのタイトルを作成
SharePointのページデザインの経験があるユーザーであれば、Swayの編集はすぐに馴れるかもしれません。Swayの編集機能は、コンテンツをセクションでまとめて管理するもので、SharePointのページデザインを簡略化したような感じです。SharePointのセクションはレイアウトに関わりますが、Swayにはページの概念はないため、あくまでコンテンツの構造として管理します。
そのため、PowerPointに馴れているユーザーは発想の切り替えが必要です。作成したコンテンツをSwayが自動的にレイアウトするので、SwayはPowerPointでいうアウトライン構造だけ作成すると考えるとわかりやすいかもしれません。
Swayでは、タイトル(題名)と、セクション(章)で全体を構成し、セクションの中に画像や文章といった具体的なコンテンツが含まれます。
まずは、タイトルから作成します。タイトル自身も1つのセクションで、Swayファイルの最初のセクションは必ずタイトルになると考えるといいでしょう。
(1)初期の新規Swayは未入力のタイトルボックスだけがある状態
(2)タイトルのテキストをクリックして、タイトルを入力
(3)タイトルに画像を追加するには、画像エリアをクリック
(4)右側に検索ウインドウが表示され、インターネットから関連コンテンツ(画像や動画)を検索して貼り付ける。
※ネット上のコンテンツを貼り付けるときは、コンテンツの著作権の扱いにご注意ください。
(5)自分で用意した画像を貼り付けるときは、フォルダウインドウから画像ファイルをドラッグ&ドロップする
(6)タイトルの一部にリンクを設定する場合は対象の文字列をドラッグで選択
(7)「リンク」をクリック
(8)リンク先URLを入力
(9)「OK」をクリック
(10)画像にキャプションを追加する場合は「詳細」をクリックする
(11)キャプション欄にテキストを入力する
※薄いグレーで囲まれたタイトルボックスの外側をクリックすると、詳細ボックスは自動的に閉じます。
■セクションの作成
前述のタイトルと同様にセクションを作成します。 Swayは表示レイアウトを自動的にデザインしますが、セクション単位で画像やテキストなどのコンテンツを配置します。
(1)タイトルボックスの末尾にある「+」をクリック
(2)「見出し1」をクリック(「見出し1」がセクションを意味する)
(3)新しいセクションが作成されたら、タイトルの作成と同様に、画像、テキストなどを入力する
(これがセクションのタイトルとなる)
※1つのセクションには、セクションのタイトルと、付随するコンテンツ…画像、文章、URLリンクなどを含めます。 なお、くどいようですが、ページという考え方はないので、セクションがページ区切りになるわけではありません。
(4)セクション見出しのテキストと画像を設定した状態
(5)セクションに画像やテキストなど、新しいコンテンツを追加するには「+」をクリック
(6)「テキスト」をクリック(ここでは例としてテキストを追加します)
(7)セクションボックス(セクション枠)
(8)テキストを入力する
(9)テキストを見出し化する
(10)テキストの加工ツール
(11)テキストの強調のレベルを指定する
(12)コンテンツを削除する
※(9)の「見出し」とは、セクション見出しのことです。テキストを「見出し化」すると、そのテキストは新しいセクションのタイトルとなり、既存のセクションから独立した新しいセクションになります。
※(10)のテキストの加工ツールでは、選択したテキストを、強調したり、箇条書きにしたり、リンクを貼ったりできます。
※(11)のテキスト加工ツールの強調レベルは、Swayの作成中にはなかなかイメージが湧かないかもしれませんが、Swayを再生したときに、表示される文字の大きさ、アニメーション効果などで、強調のレベルが相対的に区別されます。
次回は画像コンテンツなどを追加して、Swayを完成させていきます。
Microsoft Teamsに関連して、Skype for Businessにも触れておきます。
Microsoft 365(旧Office 365、旧BPOS)のチャット・ビデオ通話ツールとしては、もともと、Microsoft Lyncがありました。マイクロソフトがSkypeを買収したことにより、Microsoft LyncはMicrosoft Skype for Businessと名称を変えて現在にいたっています。現在ではまだSkype for Businessも使用できますが、Skype for Businessのほとんどの機能を内包し、さらに高度なコミュニケーション環境を提供するMicrosoft Teamsの登場により、Skype for Businessは2021年7月31日をもってサービスを終了します。
Skype for Businessをご利用の場合は、それまでにMicrosoft Teamsに移行する必要があります。
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