はじめに

こんにちは。NTTデータ クラウド技術部です。 5/22(月)~5月25日(木)に開催されたDell Technologies社の大規模イベント“Dell Technologies World 2023”に参加してきました!本記事ではイベントの様子やKeynoteの内容をご紹介します。

Dell Technologies Worldとは?

Dell Technologies World(以下、DTW) はラスベガスで実施されるDell Technologies社(以下、Dell社)の大規模カンファレンスです。2023年は「Transform ideas into innovation faster」をテーマに、基調講演やブレイクアウトセッションが開催されました。 日本のDell社パートナー企業から140名以上の日本人が参加しており、日本人向けのイベント・セッションも充実していました。日本人向けのWrap-up SessionやWelcome Receptionだけでなく、パートナー向けの個別セッションも開催され、Dell社の幹部やプロダクトマネージャと直接コミュニケーションを取る機会もありました。Dell社が日本のマーケットも重視していることを感じ取れました。

Keynoteから分かるDell社の基本戦略

今回のDTWでは2度のKeynoteがあり、Dell社のビジョンや新規ソリューションの発表が行われました。どちらのKeynoteもホテルのアリーナを埋め尽くすほどの盛況でした。

1日目に開催されたKeynoteでは、前半部分をCEOのMichael Dell氏が、後半部分をCo-Chief Operating OfficerのChuck Whitten氏が担当する形式で進みました。 Dell氏のパートは「Dell Technologiesはテクノロジーと人々の創造性の組み合わせを通じて、お客様のアイデアを実現し、すべての人にとってより良い未来の創造を支援する」という力強いメッセージから始まりました。さらに、各ワークロードをコストとパフォーマンスの観点で最適化するためにマルチクラウドが必要であることを強調しており、Dell社は“Multicloud by Design”を実現するために製品ソリューションを提供していくと話しました。 後半のWhitten氏のパートでは、お客様の課題を反映したDell社の戦略としてFuture of Work、Multicloud、AI、Edge、Securityの5つがあると説明しました。Whitten氏のKeynoteではFuture of WorkとMulticloudに焦点をあてて紹介しており、特にMulticloudではオンプレミスとパブリッククラウドを繋ぐソリューションとして、Dell APEX Block Storage for Amazon Web Servicesや Dell APEX Cloud Platform for Azure、Dell APEX NavigatorといったAPEXポートフォリオの大幅な拡張がアナウンスされました。

2日目のKeynoteではVice ChairmanのJeff Clarke氏が登壇し、AIやエッジ、セキュリティに関連するソリューションの発表が行われました。Clarke氏は昨今の技術トレンドであるGenerative AIを大きく取り上げており、「Generative AIがゲームチェンジャーになりうると考えており、Dell社はエッジやオンプレミスなどあらゆるところで簡単に展開できるようにしていきたい」と語り、NVIDIA社とともに進めている「Project Helix」の発表を行いました。Project Helixは大規模言語モデルを基礎とするGenerative AIを企業がオンプレミスで迅速かつセキュアに開発・展開するためのソリューションで、Keynote内ではPowerEdge XE9680サーバとPowerScaleストレージを用いてチューニングされたAIモデルのデモが披露されました。Project Helix以外にも、エッジデバイスおよびエッジアプリケーションのセキュアな導入・管理を可能にする「Dell Native Edge」や、米国の国防総省と共同で進めている検証済みゼロトラストソリューション「Project Fort Zero」といった新しい取り組みが紹介されました。

Keynoteだけじゃない!Trailblazer SessionやSolution Expoの様子をご紹介

DTWではKeynoteだけでなく、パネルディスカッション形式で進むTrailblazer Sessionや各社のソリューションを実際に目にすることのできるSolution Expoも開催されます。こちらも負けず劣らず盛況で、著名映画監督であるJames Cameron氏のインタビューは特に盛り上がっていた印象です。

セッションの中では、コンテンツ制作におけるテクノロジーの重要性を語り、Cameron氏が監督を務めた映画「Avatar」シリーズを作る中でどのように技術を活用したかを述べていました。最近の技術トレンドにも追従しているようで、Generative AIやChatGPTに対する期待を口にしていたのが筆者には印象深かったです。セッションの最後には会場の参加者からの質問を募っており、有名な映画監督と直接会話できることもあってか、質問用のマイクには長蛇の列ができていました。

Solution Expoではスポンサー各社およびDell社によるソリューションが展示されました。Dell社のブースでは、Keynoteで発表された新規ソリューションの詳細を聞くことができました。例えば、APEX/MulticloudブースではAWSやAzureに展開するストレージサービスのデモンストレーションを、SecurityブースではProject Fort Zeroの一環として国防総省のセキュリティ基準を満たす軍用ICT車両の展示を行っていました。

まとめ

今回はDell Technologies World 2023の様子やKeynoteの内容をご紹介しました。 Dell社から発表されたソリューションによって、オンプレミスとクラウドを併用したハイブリッドクラウド環境を意識したビジネス戦略を感じました。NTTデータでは、Dell社とも密に連携し、各ソリューションの検証を行うことで技術ノウハウを蓄積し、お客様への最適なITシステムおよびマルチクラウドサービスの提供に繋げてまいります。

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