こんにちは。NTT DATA クラウド グローバルイニシアチブ推進チームです。この記事は、2022年2月3日に実施されたNTT Data GameDay 2022について報告します。
AWS GameDayとは?
AWSについて詳しい読者の皆様はAWS GameDayについてすでにご存じかもしれません。GameDayは、毎年米ラスベガスで開催されているAWS 最大のラーニングカンファレンス「AWS re:Invent」などで開かれる、トラブルシューティングをテーマにしたゲームイベントです。AWSクラウドへ触れることができる実践型のトレーニングとして、世界的に高い人気があります。
参加者は4~5人規模でチームを作り、出題者が提供するクラウド環境で発生するトラブルを対処し、ポイントをゲットします。ゲームの内容はイベントごとに異なりますが、大体数時間のイベント時間中のポイントを競い、制限時間中に最も高いポイントを獲得していたチームが優勝となります。
GameDayは、日本でも不定期で開催されていますが、AWS様のご協力により、個社開催していただきました。今回は2021年に続き2回目の開催となりました。ちなみに、初回の開催では国内のグループ会社を含め、150名を超える社員が参加しています(コロナ禍の真っ最中ではありましたが、Zoomでオンライン開催されました)。
グローバル開催に向けたパイロットNTT Data GameDay
さて、2回目となる今回も大盛況に終わったわけですが、実は今回、このイベントにイタリア、ドイツ、スペイン、インドといった海外のグループ会社の仲間たちが参加してくれました!
海外との時差との関係で、今回の参加者は日本~欧州(EMEA)リージョンのエリアで生活しているメンバーが中心になります。日本ではJST(日本標準時間)18:00 – 21:00、インドはIST(インド標準時間)14:30 – 17:30、欧州はUTC(協定世界時間)9:00 – 12:00の時間帯で開催されました。
NTT DATAでは、近年グローバルビジネスの拡大にむけて、海外のグループ会社との連携を強化する営みを進めています。今回はコラボレーション施策のひとつとして、海外のグループ会社にGameDayの参加を提案してみたところ、思ったより多くの国の仲間たちが手を挙げてくれました。参加者は全体で137名だったのですが、うち50名近くが海外グループ会社のメンバーという内訳でした。
今回は、実は本格的なグローバル連携施策としての効果や実現可否を見極めるためのパイロット開催の位置づけで行いました。というのも、re:Inventで実施されているような、本来のGameDayのルール通り、不特定多数の参加者がチームを作って、クラウド環境でゲームするといっても、言語の問題で格段に難易度が上がります。英語圏で生活しているメンバー同士であれば、さほど大きなコミュニケーションの問題は起きないかもしれませんが、そうでないメンバー同士がいかに共同作業を行うのか?という点がポイントです。
これは、日本に本社をもつ、私たちNTT DATAが海外グループ会社とともに仕事を進めていくうえで、似たような課題に対処するためのトレーニングにもなります。異なる母国語や文化をもつメンバー同士が共通の問題・課題に対し、どのように対処、解決していくのか?社員に対して、GameDayでクラウドを扱う技術を同時に効果的にトレーニングできるという一石二鳥の教育施策にするために、グローバル開催で必要な課題や、やるべきことを見極めるためのパイロット開催です。
コラボレーションに必要なチームビルディング
今回のパイロット開催では、異なる母国語をもつ混成チームを複数作り、エントリーしてもらっています。あるチームはNTT DATA JAPANの社員2名と、NTT DATA Italia2名の混成です。コミュニケーションは当然英語で行いますが、必ずしも第一言語である日本語・イタリア語ほど達者に操ることができないメンバーが含まれる中で、いきなりチームを作って、そのチームが機能するのは難しいものがあります。
そこで重要になるのがチームビルディングです。GameDayの開催前に事前にチームメンバーに集まってもらい、お互い自己紹介や持っている技術のスキルセット、役割分担や進め方などを考えてもらい、イベントの課題に対処できるようにチーム作りを行ってもらいました。
ただ、このチームビルディング自体を実施するのにも、ひと工夫必要でした。これまでまったく面識がない外国人同士が集まっても、会話が続かなかったり、「誰がチームの中でイニシアチブをとるのか?」とお互い気を遣いあってしまい、やるべきことを定めるのに苦労する場面も見受けられました。幸い、イタリアでは、日本のアニメやゲーム、日本食など人気があり、メンバーの中では、その話題をきっかけに打ち解けていく場面などが見受けられました。チームビルディングをどういう風に進めていくかはチームに委ねられます。複数回オンラインミーティングで集まって会話したりするチームもいたようです。
GameDayで上位入賞した混成チーム
今回のパイロットGameDayでは、日本人のみで構成されるチームや、ドイツで行われたGameDayの勝者など多様なチームが参加してくれました。
結果は、日本人のみで構成されるチームが優勝したのですが、混成チームの1つが見事上位入賞(4位/33チーム中)を果たしました。言語のコミュニケーション問題を乗り越えて、大きな成果をあげたことになります。今回、そのメンバーの1人に感想を伺ってみました。
「GameDayでは、自分のAWSの知識や経験をフル活用して課題を解いていくのはとても楽しかったです。グローバル混成チームでの参加は、NTT DATAがグローバルカンパニーであることを実感する新鮮な体験でした。最初は英語で上手くコミュニケーションとれるか不安でしたが、イベントが始まるとそんな心配も忘れるくらい熱中してディスカッションしていました。
これまで海外メンバーと一緒に何かを取り組む機会がほとんどありませんでしたが、今回のイベントに参加することで彼らの能力を肌で感じることができました。幸いなことにチームメンバーに恵まれ、最終結果でよい成績を収めることができました。次も機会があれば、ぜひグローバル混成チームで参加したいと思います!」
なお、上位入賞したチームメンバーは全員、豪華な副賞を得ることができます。おめでとうございます!
NTT DATAでのグローバルイベント
かくして、第2回となったNTT Data GameDay 2022は大盛況で終わりました。イベント後のアンケートでも「Good Event!」「Can’t wait next GameDay.」など海外のメンバーからも非常に好意的な意見が寄せられています。この期待に応えるため、次回もグローバルレベルでのチームビルディングに繋がるイベントを企画中です。
NTT DATAでは、GameDay以外にもAWSセキュリティ対応力を向上させる同じようなイベントや、最新のテクノロジーを活用したイベントなど、同様のグローバルイベント開催を計画しています。
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