「バーチャル出社」でテレワークのコミュニケーション課題を解決する「集合カメラ」

サテライトオフィスでは、ビジネスに役立つさまざまな機能を提供するために、新しい技術を利用したアプリケーション開発にチャレンジするプロジェクトチーム「サテライトオフィス・ラボ研究チーム」を設けている。その研究結果であるアプリケーション群を紹介しよう。

テレワークでも「一緒に働いている感」がコミュニケーション不足を解消!

コロナウイルス感染を防ぐために急拡大したテレワークだが、不便を感じることもあるだろう。テレワークだとスムーズに進まないように感じる要因のひとつに、コミュニケーション不足にある。テレワークではコミュニケーションの前提となる「雰囲気の共有」ができないため、「忙しそうだから質問は後にしておこう」「余裕がありそうだから今のうちに聞いておこう」といった空気を読んだやりとりがしづらいのが課題だ。リアル出社では言葉を交わさなくとも、忙しさや体調といった同僚の様子が自然に読みとれるものだが、そうしたリアル出社でこそわかる情報をテレワーク環境でも得られるようにしてくれるのが、バーチャル出社ツール「集合カメラ」だ。

• テレワーク環境から「バーチャル出社」ができる「集合カメラ」

あえての「低画質動画」でなんとなく顔が見えるオフィスの雰囲気を再現

集合カメラは、メールアドレスの登録だけで即座に無償で利用開始できるサービスで、必要なのはインターネット環境とカメラだけだ。ユーザーが集合カメラで作られたオフィスにバーチャル出社すると、PCカメラから取得した動画が小さな円形のアイコンとして画面上に表示される。小さな円形の動画を囲む枠は、人が動いているかどうかで色が変わる。この動作の様子や在席表示から同僚の様子を察することができる。

PCカメラを使って同僚に常時顔を見られるような状態に、抵抗がある人もいるだろう。他人に見られていると思うと必要以上に行動に気を遣ってしまったり、服装や背景をある程度配慮する必要性が出てくる。しかし集合カメラなら、そのような心配は不要だ。なぜなら、集合カメラはあえて低画質な動画にし、小さなアイコンサイズで表示しているため顔色や背景はほとんど見えないからだ。ごく小さな円形枠の中に低画質な動画が表示されるだけで、クリックすれば拡大表示されるような機能もない。休憩時などどうしても見られたくないときはイラストアイコンに切り替えることも可能だ。

• 休憩時など見られたくないときにはアイコン表示もOK

そもそもリアル出社時は同僚や部下の顔を正面からまじまじと見つめることはなく、「忙しそうだな」「余裕がありそうだな」と気配を感じる程度だろう。集合カメラはなんとなく顔が見えて気配を読みとれるオフィスの雰囲気を再現している。

本格コミュニケーションの補助に活躍する「簡易チャット」機能

集合カメラには簡易チャット機能が搭載されており、ちょっとした伝言を残しておくこともできる。いちいちメールのやりとりをする必要はなく、ビジネスチャットよりも手軽に使えるのがメリットだ。簡易チャット機能はごくシンプルで、短いメッセージをやりとりできるようになっており、ビデオ会議前の声かけなどにも利用しやすい。既読機能を使うかどうかは設定次第で、たとえば、ちょっとしたタスクをチャットで依頼された際に既読をもって完了を示すような使い方もできる。全員に向けての一斉送信機能や緊急通知機能もあり、こちらは個別メッセージとしてではなく集合カメラのパネルにメッセージバナーとして表示されるため見逃しにくい。

• シンプルなチャット機能は気軽なやりとりやタスク管理に便利

集合カメラはきちんと会話の履歴を残したり、しっかり顔を合わせながら資料を確認したりするような会議で使われるようなコミュニケーションツールとは位置づけが異なり、同僚の様子確認や気軽な声かけなどの基本的なコミュニケーションを補うためのツールとなる。ぜひビジネスチャットなどの本格的なコミュニケーションツールと組み合わせて、テレワークにおけるコミュニケーションを深めていってほしい。

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