2018年1月から連載を開始した『3分でわかるIoT関連用語集』。2年目を迎えた今年も、昨年に引き続き2019年に取り上げた用語ののなかで、どのトピックに注目が集まったのか、記事のアクセス数からランキング形式で紹介していきたい。
まず、2019年の連載タイトルは、以下の通りだ。
第13回以前の記事はこちら
そして、2019年11月時点における連載記事のアクセス数トップ5は、このような結果となった。
第1位 第21回 5Gとローカル5G
第2位 第19回 デジタルトランスフォーメーション(DX)&「2025年の壁」
第3位 第18回 センシングソリューション・フォグコンピューティング
第4位 第23回 CASE
所感と展望
1、2、5位に関しては、IoTの領域に留まらない、IT業界全体、ひいては世の中全体において、話題となっているキーワードが並んでいることがうかがえる。言い方を変えると、IoTが進んでいくうえで必要なインフラ(5Gなど)や、デジタルトランスフォーメーション(DX)またはそれによるゲームチェンジの起こりなどの、ビッグトレンドに注目が集まっており、”IoT”は、世の中の変化のひとつの事象として捉えられているのではないかということが見えてくる。
ちなみに、2018年のアクセス数ランキングトップ5は、AI、自動運転といったIoTを構成する個別の要素がラインアップされていたことを考えると、この1年でそれらの新しいテクノロジーを、”個別の限られたジャンルにおけるテクノロジー”としてではなく、”世の中全体の変化を牽引する要素のひとつ”として捉えられるようになってきた、といえるのではないだろうか。
テクノロジー業界の最前線で、多くのキーワードが「ピカピカの新しいもの」から「流行語」に、そして「最低限必要な条件」になる変遷を見てきたアヴネットのCEO Bill Amelioは、”IoTとはあくまでも目的を達成するための手段”であることを強調する。IoT化が進むなかで、さらにその先にある世の中へのインパクト、効果への関心が集まっているとしたら、今後もその傾向は続いていくものと思われる。
さらに日本国内でいえば、IDC Japanが今年3月に発表した産業分野別国内IoT市場予測において、他国に比べ製造/資源セクターの割合が大きいとし、それはGDPに占める製造業の割合が大きいことに加えて、製造業のIT化を通じ、国力を高めていこうとする政策がその要因となっている、としている。
参考:IDC Japan『国内IoT市場 ユースケース(用途)別/産業分野別予測』
ご存じの通り、来る2020年は大きな節目を迎える年となる。そして、当ランキングでも2年連続でアクセス数第1位となった「5G」を基盤としたサービスのお披露目が予測されるなか、来年はどういったワード・トレンドが出てくるのか、引き続き注視していきたい。
情報提供:アヴネット株式会社
アヴネット株式会社は、半導体・組込み分野に強みを持つ業界最大級のグローバルエレクトロニクス技術商社。日本の本社は東京・恵比寿にあり、八王子のテクニカルセンターや大阪、名古屋、京都、松本、上田、福岡と国内8拠点で広くビジネスを展開している。グローバルのビジネス拠点は125拠点で、本社はアリゾナ州フェニックス。
※本記事は「アヴネット」から提供を受けております。著作権は同社に帰属します。
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