前回は、「Google Apps for Work」の基本的なセキュリティ概要について解説した。そこで今回は、Google Apps for Workが持つ利便性を損なうことなく、セキュリティ面の強化が図れる各種アドオンについて紹介していこう。
監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)
大手証券会社システム部に在籍後、1998年サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立し社長就任。2008年に、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始、GoogleAppsの導入サポート実績はこれまで2,000社以上。「サテライト・オフィス」ブランドで多数のテンプレートを無償提供するなど、GoogleAppsの普及に尽力。提供:サテライトオフィス
具体的なアドオン紹介の前に、まずはGoogle Apps for Workが備えている独自のマーケットプレイス「Google Apps Marketplace」について触れておきたい。このGoogle Apps Marketplaceでは、サードパーティが制作したGoogle Apps向けのアドオンをダウンロードすることができる。有料・無料を問わず、実にさまざまなジャンルのアドオンがそろっているので、標準機能を使っていて「こんな機能はないだろうか」「もう少し利便性をアップしたい」と感じた方は、一度チェックしておくことをオススメする。今回紹介するアドオンも、サテライトオフィスがGoogle Apps Marketplaceで公開しているものだ。
AD連携をはじめ機能が充実したシングルサインオン
Google Apps for Workのセキュリティ強化で有効なアドオンの1つが、1954社/89万1299人もの導入実績(2015年7月3日現在)を誇る「サテライトオフィス・シングルサインオン for Google Apps」だ。これはシングルサインオンを用いることで、ユーザーの利便性を損なうことなく、アカウントに加えて組織/グループ/メーリングリストの一括管理を可能にするもの。ログイン制御については、ネットワークIPアドレス/Webブラウザ/キャリア/端末種類などの単位で細かく設定することができる。たとえば自宅や社外からのアクセスを禁止し、システム管理者が許可したメンバーおよび、指定したPC/スマートフォン/フィーチャーフォンなどの端末からのみ利用させる、といったことも可能になる。
くわえて、ユーザーのパスワードポリシー強化対応として、パスワードの複雑化や履歴管理、定期的な変更強制の実施、2要素認証とワンタイムパスワード機能などが利用可能。ログインログの取得はもちろん、ActiveDirectory(AD)とのアカウント、パスワードの同期/組織情報連携や、アカウント同期の定期タスク機能も備わっている。
そのほか、既存システムとの連携や他社製シングルサインオンからの移行にも対応しており、サービスダウンなど万が一の場合にも、Amazon EC2上の緊急用シングルサインオンサーバへワンクリックで切り替えられる。
コピー&ペーストや印刷まで制御できるセキュアブラウザ
続いて紹介したいのが、Google Apps for Workをよりセキュアに利用できるiOS/Android向けのWebブラウザ「サテライトオフィス・セキュリティーブラウザ for Google Apps」だ。こちらは前述のサテライトオフィス・シングルサインオン for Google Appsと組み合わせて使うもので、シングルサインオンに加えて自動ログインやパスワード保存に関する許可/禁止設定、IPアドレスおよび利用端末IDでの利用制限、URLフィルター、ダウンロード/文字のコピー&ペースト/印刷の禁止設定、クリップボードの自動破棄、ブラウザ終了時のキャッシュ/Cookieクリアといった、実に細かい設定機能を搭載している。4桁ロックコードでのログイン機能、メールやカレンダーの新着情報通知など、スマートフォンでの利便性を上げる機能も備えている。
さらにサテライトオフィスではiOS/Android版だけでなく、新たにWindows/Mac版も開発中だ。こちらは画面キャプチャの禁止、ウイルス対策ソフト未導入端末に対する利用制限、ハングアウトの利用、Google+の利用禁止といった、Windows/Mac版の独自機能も搭載予定となっている。
さらに、サテライトオフィスが今後提供予定の「サテライトオフィス・パスワード強化機能 for Google Apps」にも注目したい。Google Appsで使用するパスワードの最小文字数は8文字だが、このアドオンを導入すると最小文字数を増やすことが可能になる。パスワードの内容についても、記号/数字/英語/大文字・小文字を含むなど、必須項目を細かく設定でき、セキュリティ強化に大きく役立ってくれる。
Google Apps for Workは標準でも高いセキュリティ機能を備えているが、こうしたアドオンを導入することで、よりセキュアな運用が可能になる。個人情報の取り扱いなど、セキュリティレベルを高く運用しなければならない企業は、導入の検討をオススメしたい。
(マイナビニュース広告企画 : 提供 株式会社サテライトオフィス)
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