12~13型の液晶ディスプレイを装備するモバイルノートパソコンは、軽量で持ち運びがしやすく、どこでも仕事ができるという利便性がある。ただ液晶サイズが小さいため、デスクトップに表示できるのは一つのアプリが限界だろう。資料を見ながら書類を作る時には、いちいちタスクバーから各種アプリを切り換えなければならない。
こうした部分を補い、仕事の作業効率を大きく高めてくれるのが、外付けの液晶ディスプレイを利用した「マルチディスプレイ」機能である。今回はこのマルチディスプレイ機能のメリットや使い方、液晶ディスプレイの選び方などを簡単に紹介していこう。最近は、モバイルノートパソコンと一緒に持ち歩けるモバイル液晶ディスプレイも登場している。
液晶ディスプレイを増やした分だけデスクトップを増やせる!
マルチディスプレイ機能とは、複数のディスプレイをパソコンに接続し、それぞれにデスクトップを表示する機能のことだ。この機能を利用することで、アプリなどを表示するデスクトップ領域を2倍にも3倍にも広げることができる。
例えば24型の液晶ディスプレイを2台接続すれば、24型液晶ディスプレイ2台分のデスクトップを利用できる。3台接続すれば3台分だ。ディスプレイ1台のみを接続した時と比べると、表示できる情報量は純粋に2倍、3倍になる。
特にメリットが大きいのが、前述のモバイルノートパソコンである。12~13型と小さなディスプレイを装備するモバイルノートパソコンでは、デスクトップの物理的なサイズが小さいため、複数のアプリのウィンドウを並べて表示するのは難しい。
ExcelやPDFの資料ファイル、検索した情報を表示しているWebブラウザ、書類を作成するWordのウィンドウは基本的にフルスクリーン表示にせざるを得ない。また、それらをタスクバーから切り換えながら利用することに不便さを感じている人は多いだろう。
しかし、モバイルノートパソコンに24型の外付け液晶ディスプレイを接続し、マルチディスプレイ機能を有効にすれば、モバイルノートパソコンが搭載する液晶ディスプレイのデスクトップに加え、24型外付け液晶ディスプレイを「追加のデスクトップ」として利用できるようになる。
一番わかりやすいのは、24型の広いデスクトップに資料ファイルを表示し、モバイルノートパソコン側で書類を作るという使い方だろう。タスクバーから各アプリを切り替えて表示する必要がなくなるため、ノートパソコンの液晶ディスプレイしか利用できなかったときと比べると、作業の効率は大きく向上する。
大型で見やすい外付け液晶ディスプレイ側ですべての作業を行い、社内用のチャットソフトやメールソフトなど、常に状況をチェックしたいアプリをモバイルノートパソコン側のディスプレイに表示する使い方もオススメだ。作業中の目線の移動が少なくなるため、こうした使い方を好む人も多い。
またこの組み合わせなら自宅やオフィス、外出先など、あらゆる場所で同じパソコンを利用できる。
自宅や会社では大型液晶ディスプレイを接続し、マルチディスプレイ環境を構築して効率的に作業を行う。出張先や外出先には、モバイルノートパソコンのみを持っていけばよい。出先で利用するために改めてパソコンを用意したり、環境を整えたりする必要がないのは便利だ。
24~27型のフルHDやWQHD解像度のモデルがオススメ
こうした便利なマルチディスプレイ機能を利用するために外付けの液晶ディスプレイを購入する場合、オススメなのはパネルサイズは24~27型、解像度はフルHD解像度(1920×1080/1200ドット)か27型でWQHD解像度(2560×1440ドット)のモデルだ。
24~27型ならデスクトップとして利用する場合の広さは十分だ。さまざまな書類のアプリを並べて表示してもジャマにならないし、マウスでアプリのウィンドウをクリックして切り替えるような操作も問題なく行える。またこのサイズの液晶パネルや解像度をサポートする製品は、比較的低価格で購入できる。
同じ24~27型パネルを採用するモデルでも、より高精細な4K解像度(3840×2160ドット)をサポートする液晶ディスプレイもある。写真や文字などをより高精細に表示できるため、フォトレタッチや動画編集などといったクリエイター寄りの業務に向いている。
ただ4K解像度の液晶ディスプレイは、フルHD解像度やWQHD解像度のモデルよりも高価だ。またここ数年で発売されたノートパソコンやデスクトップパソコンでない場合、本来の表示性能を発揮できないことがある。書類作成やビデオ通話など、ビジネスに関する軽作業が主体なら、フルHD解像度やWQHD解像度のモデルでも問題はない。
ちょっと注意したいのが、机の上に設置する際のスペースだ。例えば24型なら横幅は55cm前後、27型なら60cm前後のモデルが多いため、設置する机や周りの状況によっては設置できないこともあり得る。ノートパソコンのように「使わない時はしまってどこか別の場所で保管する」という運用がしにくい周辺機器なので、購入前にしっかりと確認しておきたい。
そしてこうした狭い場所でもマルチディスプレイ機能を利用したい、というユーザーにお勧めなのが、モバイル液晶ディスプレイだ。これは、一般的な外付けの液晶ディスプレイよりも小型のパネルを搭載する液晶ディスプレイである。デル・テクノロジーズでは、14型パネルを採用する「C1422H」がそれにあたる。
最大の特徴は、薄型でコンパクトなので、置き場所に困らないこと。また作業を終えたら、片付けて本棚などに保管しておくことも可能だ。590gとかなり軽いので、モバイルノートパソコンと一緒に持ち歩くことさえできる。こうした機動性は、24~27型の一般的な外付け液晶ディスプレイにはマネできない。
C1422Hは14型とパネルサイズが小さいので、一般的な外付け液晶ディスプレイと比べれば表示できる情報量は少ない。しかし機動性の高さを活かすことで、出張先のホテルなどでもマルチディスプレイ環境を構築し、さまざまな作業を効率的に行えるというメリットは大きい。
このように一口に液晶ディスプレイと言っても、さまざまな種類があり、機能や価格も大きく異なる。使う場所、利用シーンなどを踏まえて、最適な液晶ディスプレイを選びたい。
原稿 竹内亮介
監修 デル・テクノロジーズ株式会社 マーケティング統括本部
広域法人マーケティング シニア・アドバイザー 粟津和也
第12世代 インテル® Core™ i7 プロセッサー
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