ノートPCをメインに使い、移動時や外出先ではそのままノートPCとして使用するが、会社や自宅では大画面の外部ディスプレイに接続し、デュアルディスプレイ化して仕事の効率をアップさせる、という使い方をする人が増えている。そこで、今回はWindows 11が追加されたマルチディスプレイをより便利に使える機能にクローズアップ。仕事のさらなる効率アップに役立てれば幸いだ。
2021年10月5日に正式版が公開されたマイクロソフトの最新OS「Windows 11」。スタートメニューが中央に移動したインターフェースの刷新が注目されるが、マルチディスプレイ関連の機能も強化されている。ここでは、デル・テクノロジーズの22型フルHDディスプレイの「Dell 22インチUSB-Cモニター – P2223HC」とビジネス向けノートPC「Latitude 7420」を組み合わせ、その使い方について解説していく。
まずは、マルチディスプレイ時の基本設定から紹介しておこう。これはWindows 10と大きく変わっていない機能だ。ここではLatitude 7420のType-Cポートの映像出力を、Dell 22インチUSB-Cモニター – P2223HCのType-Cの映像入力に接続してデュアルディスプレイ環境を作っている。Dell 22インチUSB-Cモニター – P2223HCのType-CポートはUSB PDに対応しているのでノートPCの充電も行えるのが便利なところ。気になる人は「コンパクトで高品質&高機能な液晶を求めるならコレ! 「Dell 22インチUSB-Cモニター – P2223HC」レビュー」をチェックしていただきたい。
マルチディスプレイ時の設定はWindows 11のスタートメニューから「設定」をクリック。メニューから「システム」→「ディスプレイ」と選択することで設定画面を呼び出せる。右下のプルダウンメニューで表示方法を選択できる。「表示画面を複製する」は、ノートPC側、外部ディスプレイ側の両方で同じ画面を表示する。プレゼンでは便利な設定だが、通常の仕事ではあまり使わないモードと言える。
「画面表示を拡張する」は、ノートPC側と外部ディスプレイ側で異なる画面を表示。デスクトップ領域が広がることになる。複数のウィンドウやアプリを開きやすくなるので、仕事では一番便利なモードだ。
この「画面表示を拡張する」は、実際のディスプレイ配置に合わせる必要がある。そうしないと、マウスカーソルの移動がWindows側と実際のディスプレイ配置が異なるとズレてしまうからだ。例えば、Windows側の設定で画面1が左側、画面2が右側となっている場合、マウスカーソルは画面1の右端に到達すると、画面2へと移動する。実際のディスプレイも同じ配置にしておかないと、マウスカーソルを思った場所に移動させることが難しくなるというわけだ。
ここまではWindows 10と設定はほとんど変わらない。Windows 11で加わった注目の機能が、同じく「ディスプレイ」の設定メニューにある「マルチディスプレイ」項目の▽をクリックしたときに表示される「モニター接続に基づいてウィンドウの位置を記憶する」という設定だ。チェックを入れると有効になる。これは、外部ディスプレイ側に表示させていたアプリのウィンドウ位置やサイズを記憶するというもの。
Windows 10では、ノートPCがサスペンドに入ったり、出力ケーブルを抜いたりと外部ディスプレイとの接続が切れると、開いていたアプリやウィンドウがすべてノートPC側に集中してしまった。そのため再度、外部ディスプレイと接続したとき、作業していたウィンドウ状態に戻すのが面倒だった。
しかし、「モニター接続に基づいてウィンドウの位置を記憶する」を使えば、外部ディスプレイとの接続が切れても、項目名の通り、ウィンドウ位置を記憶。再度接続したときに、そのウィンドウ配置が自動で再現される。ノートPCと外部ディスプレイを会議や外出などで頻繁に外す人でも、この機能を使えば、スムーズに仕事を再開できるのが大きなメリットと言える。
ノートPCと外部ディスプレイを組み合わせて、仕事の効率アップを狙っているなら、Windows 11環境を選ぶのがベターと言える。デル・テクノロジーズでは、Windows 11搭載のノートも、ノートPCとの接続に便利なType-C入力を備えたディスプレイも数多くラインナップしている。ぜひとも合わせてチェックしてみてほしい。
原稿 芹澤正芳
監修 デル・テクノロジーズ株式会社 マーケティング統括本部
広域法人マーケティング シニア・アドバイザー 粟津和也
インテル® Core™ i7 プロセッサー
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