自宅などオフィス以外で仕事を行う「テレワーク」の導入が進められていく中、多くの企業の悩みとなっているのが従業員が所有するPCなどのIT環境だろう。従業員が自宅で利用しているPCのスペックや装備は、必ずしもテレワークに適したものであるとは限らないからだ。
たとえばビデオ会議アプリでは、高性能なWebカメラやマイクが必須の装備となる。また仕事を快適に進めたいなら、それなりのサイズの液晶ディスプレイが必要だ。しかし自宅ではどうせたまにしか使わないのだからと、古いPCや小さい液晶ディスプレイを使い続けているユーザーも多い。
こうしたユーザーにオススメなのが、今回紹介する23.8型の液晶ディスプレイ「C2422HE」だ。何と液晶ディスプレイ上部に高性能な「IRカメラ」やマイクを搭載するほか、下部にはスピーカーを装備。またビデオ会議アプリの「Microsoft Teams」を操作できるハードウェアボタンを装備し、テレワークに必要な装備をまとめて揃えられる。
各種認証作業を簡単に行える顔認証機能に対応
デル・テクノロジーズでは、同じくIRカメラや高性能マイク、スピーカーを搭載する液晶ディスプレイを3モデル用意している。その中で液晶サイズがもっとも小さく、低価格なのがC2422HEだ。
直販サイトの標準価格は73,481円で、現在は16,000円割り引かれて57,481円。この価格に対してさらに「テレワーク カメラ スピーカー20%OFFクーポン」を適用することで、なんと45,984円で購入できる。クーポンや割引の適用はまだしばらく続くようだが、突然終わることもあるので、必要ならすぐにでも購入したい。
液晶パネルには色再現性や視野角の広いIPSパネルを採用し、表面には非光沢処理が施されている。光沢パネルだと蛍光灯などの外光が反射しやすく、目が疲れやすいので、ビジネスで長時間利用するなら非光沢パネルのほうが有利だ。またIPSパネルなので上下左右どこから見ても色味の変化はなく、正しい色合いでデザインや色味をチェックできる。
映像入力端子はDisplayPort、HDMI、電源供給とPCとのUSB接続を兼ねるType-Cという3系統で、さまざまなPCと接続して利用できる。とくにType-Cは、後述するIRカメラやマイク、スピーカーを利用する際に便利なインターフェースなので、PCが映像出力に対応するType-Cコネクタを搭載しているなら、積極的に活用したい。
IRカメラやマイクは、液晶ディスプレイの上部に搭載する。梱包を解いたばかりのときには内部に収納されている状態だが、IRカメラ部分をちょっと押し込むとロックが解除されて、IRカメラとマイクが組み込まれた部分が上にせり出してくる。
IRカメラとは、一般的なWebカメラが備える映像センサーに加え、赤外線センサーを利用して立体的な構造も把握できる高性能なWebカメラのことだ。IRカメラを装備するPCでは、Windows 10へのサインインやWebサイトへのログインで顔認証機能が利用できる。
パスワードやPINを利用する場合、キーボードを使って決められたテキストを入力しなければならない。指紋認証を利用する場合でも、指紋認証センサーに登録した指先をタッチする必要がある。しかし顔認証機能では、IRカメラに顔を向けるだけでよい。あとはIRカメラとWindows 10が自動で認証作業を行い、デスクトップを表示する。
C2422HEに搭載されたIRカメラを利用して顔認証機能を利用してみたが、デル・テクノロジーズのほかのノートPCなどに搭載されているIRカメラと同様、非常に高速に顔認証の処理が行われる。たとえば起動直後のロック画面から、顔認証を行ってデスクトップ画面を表示するまでの時間は1、2秒。ほぼ瞬時に認証作業が行われ、すぐに作業をはじめられる。
カメラの映像はスムーズ、マイクの性能はかなり高い
また冒頭でも紹介したとおり、こうしたIRカメラや高性能なマイク、スピーカーを搭載することで、ビデオ会議を快適に行えることも特徴の一つだ。ちなみにこれらの付加機能を利用する場合は、C2422HEとPCをUSBで接続する必要がある。IRカメラやマイクは、PCに対してはUSB対応周辺機器として認識されるからだ。
Type-Cケーブルを利用する場合は、映像出力とPCとのUSB接続がこのType-Cケーブル1本で行えるため、非常に簡単だ。PCとC2422HEをDisplayPortやHDMIで接続している場合は、付属のUSBケーブルを使ってPCとC2422HEを接続しておこう。
正しく接続が行われていれば、Windows 10はIRカメラやマイク、スピーカーのデバイスドライバを自動でインストールし、利用できる状態にしてくれる。ユーザーが改めてデバイスドライバやユーティリティをインストールする必要はない。
ただし、Microsoft TeamsやZoomなどの各種ビデオ会議ツールでそれらの機器を利用するためには、映像入力(カメラデバイス)機器やマイク、スピーカーを設定画面から指定する必要がある。とくに難しい作業ではないが、カメラの映像が表示されなかったり、スピーカーから音が出ないようなときは、これらの設定状況を確認しよう。
IRカメラの画素数は、マニュアルによると1,920×1,080ドットで、フレームレートは30Hzまでとなっている。ビジネス用のWebカメラとしては平均的なスペックで、ビデオ会議や通話中の顔はしっかりはっきり認識できるし、動きもなめらかに表示された。
マイクは、このIRカメラ部分の左右両端に1個ずつ装備している。周囲の雑音を低減する「ノイズキャンセル機能」と、反響音をカットして耳障りな雑音が混入しないようにする「エコーキャンセル」機能に対応しており、こちらもビデオ会議にぴったりのマイクだ。
実際、通話していてもエアコンの音や扇風機の音といった生活音はほぼ打ち消された状態になるし、わざと音が大きくなるようにタイプしたキーボードの音も、かなり低減された。会話中の声ははっきりと聞き取れるため、ビデオ会議中に声が聞こえなかったり、自分の声が相手に伝わらないと言う状況もない。
スピーカーは5Wのステレオスピーカーだ。薄型なので高音域や低音域は控えめ、中音域を強めにバランスを取っているタイプなので、音楽再生やゲーム音声はちょっと迫力が足りないと感じるかもしれない。
ただ主に人の声を中心に扱うビデオ会議やテレビ会議では、自分の声も含む会議中の声ははっきりとよく聞こえる。こうした各機能はビデオ会議のために最適化されており、テレワークへの適性は非常に高いと感じる。
もう一つおもしろいのが、スピーカーの左部分に装備するハードウェアボタンである。これはタッチセンサーになっており、一番左にあるMicrosoft Teamsのロゴマークをタッチすると、Microsoft Teamsが起動してウィンドウを開く。このほか、通話や会議の開始/終了、音量調整、マイクのミュート機能をこのタッチボタンから行える。
もちろんデスクトップのアプリから操作してもよいのだが、状況によってはキーボードやマウスに手が届きにくいこともあるだろう。また会議と参加する立場によっては、マイクのミュートと有効を何回も切り換えることもある。そうした場合にマウスでなんども操作するよりは、C2422HEのボタンをピッとタッチするほうがラクだ。
またこれらのボタンは、Microsoft Teams以外のコミュニケーションアプリでも利用できる。たとえばSkypeでは通話開始や終了、音量ボタン、ミュートボタンが利用できる。Zoomでは音量ボタンとミュートボタンの操作に対応する。社内のビデオ会議アプリとしてMicrosoft Teamsを利用していない企業でも、こうした便利な機能を活用できるのだ。
デスクトップPCでもノートPCでもメリットが大きい
こうした機能のほかにも、液晶ディスプレイの表示領域を区切って自動で再配置できる機能や液晶ディスプレイの詳細な設定をWindows 10上で簡単に行える「Dell Display Manager」や、複数のPCを接続して切り換えながら利用できるKVM機能、有線LANポート機能などをサポートする。
こうした付加機能は、とくにデスクトップPCと組み合わせるとメリットが大きい。先日発売された、液晶ディスプレイのスタンドに組み込めるデスクトップPC「OptiPlex 3090/7090 Ultra」と組み合わせれば、液晶ディスプレイ一体型PCと同じようなスタイルで使える省スペースなテレワーク用PCを作れる。
またノートPCと組み合わせても、十分に活用できるだろう。と言うのもC2422HEに内蔵される高性能なIRカメラや、ノイズキャンセルとエコーキャンセル機能を搭載するマイクは、まだ高価なノートPCにしか搭載されていない。
一般的なノートPCのスピーカーも、基本的には「音が鳴ればよい」という程度の装備なので、ビデオ会議には向いていない。しかしC2422HEを追加すれば、こうした弱点をまとめて補える。
ノートPCが搭載する液晶ディスプレイとC2422HEでマルチディスプレイ環境を作れば、より広いデスクトップを利用して作業できるようになるわけで、テレワーク時の作業環境を整えるという意味でも、大きなメリットがある。
このようにあらゆる面からビジネスをサポートするC2422HEは、テレワーク環境を整えたいユーザーにぴったりの液晶ディスプレイと言えるだろう。
原稿 竹内亮介
監修 デル・テクノロジーズ株式会社 マーケティング統括本部
広域法人マーケティング シニア・アドバイザー 粟津和也
インテル® Core™ i7 プロセッサー
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