デル・テクノロジーズは、IntelのノートPC向けCPUの最新モデル「第11世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー」を搭載したノートPCを多数発売した。特に法人向けのLatitudeシリーズでは、ローエンドの「Latitude 3000」シリーズからハイエンドの「Latitude 9000」シリーズまで、幅広くこの第11世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーを搭載している。
今回は、この第11世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーの概要とともに、この新CPUや新しい機能の搭載によって、ノートPCの使い勝手や使用感、ビジネスにおける体験がどう変わるのかについて解説していこう。単純なCPU性能の向上だけではなく、グラフィックスやワイヤレス通信を高速化する機能、AI活用を促進する機能など、「次の時代」を見据えた改善が行われていることに注目したい。
CPUの基本性能やグラフィックス性能が大きく向上
Intelが2020年9月に発表したノートPC向けの第11世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーは、コードネーム「Tiger Lake」と呼ばれてきた最新のマイクロアーキテクチャを採用するCPUだ。「第10世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー」までのノートPC向けCPUと比べると、かなり大がかりな改修が行われており、基本的な処理性能が大きく向上したことが特徴となる。
CPUの内部で処理の中枢をになうCPUコアには、新設計の「Intel Willow Cove」を採用。比較的緩やかに改良を重ねてきた今までのCPUコアとは異なる新しい設計を採用しており、同じグレードの同じ動作クロックで動作する従来のCPUと比べると、第11世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーでは処理性能が大きく向上したという。
もう一つ大きいのが、PCI Express 4.0への対応と内蔵グラフィックス機能の高性能化である。「PCI Express」とは、CPUとノートPCに組み込まれている各種デバイス間でやりとりを行う高速なインタフェースのことだ。従来は「PCI Express 3.0」までの対応だったが、PCI Express 4.0にアップグレードされており、通信可能な帯域が2倍に拡大された。
ノートPCにおいてこの恩恵を大きく受けるのは、Windows 10やアプリ、自分で作成したファイルなどを保存するストレージの役割をになう「SSD」である。現在、ノートPCに搭載されるSSDの大半はPCI Express 3.0対応モデルだが、PCI Express 4.0対応モデルもいくつか登場している。
こうしたPCI Express 4.0対応モデルは、PCI Express 3.0対応モデルと比べると、ファイルの読み書き性能は2倍近く速い。Windows 10やアプリの起動、応答性能は、CPUの処理性能とSSDなどストレージの性能にも強く影響を受ける。それだけに、PCI Express 4.0対応SSDを利用できることは、第11世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーを搭載するノートPCの大きな強みとなる。
内蔵グラフィックスが、「Intel Xe Graphics」に変更されていることにも注目したい。従来のCPUに内蔵されてきた「Intel HD Graphics」と比べると、3Dグラフィックス性能が大幅に向上しており、3D映像を表示する能力が高まっている。3Dグラフィックス性能はPCゲームの適性に強く影響する機能だが、最近ではビジネスでも重要な役割をになうようになってきた。
たとえば、建物全体の様子や内部の細かい部分を3Dで表示することで、顧客に状況を分かりやすく説明する機会もあるだろう。3Dグラフィックス性能の低いPCだと、場面や視点の切り替えを行った際の表示が遅くなってしまい、結果としてスムーズな説明が難しくなる。しかし3Dグラフィックス性能の高いPCなら、こうした作業も高速に行えるため、わかりやすいプレゼンテーションが行える。
また最近の内蔵GPUには、動画の編集やエンコード作業を補助する機能が組み込まれている。最近のプレゼンテーションでは、どういった使い方をするのか、どう言った利点があるのかと言うことを動画でわかりやすく説明する機会も多くなっている。こうした場面で利用する動画を素早く作成するにも、高性能な内蔵グラフィックス機能を搭載するメリットは大きい。
もう一つ注目したいのが、各種AI処理を担当する専門のプロセッシングユニットを内蔵することだ。AIというと、データセンターの大規模サーバーで行う処理をイメージする人も多いかもしれないが、実はPC向けのアプリケーションで利用できる各種機能のなかにも、AI処理を取り入れたものが徐々に登場している。
ビデオ編集や古い映像のクオリティアップ、周囲の騒音を低減するノイズキャンセル、多数の映像から顔認識で必要な写真を抜き出すと言った複雑な処理を、AIを活用して高速に行えるようになってきているのだ。そしてAI処理を補助する第11世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーを搭載するノートPCでは、そうした処理を素早く行える。
現状では、すべてのアプリで有効活用できる機能ではない。しかし、さまざまなソフトメーカーがそうしたAI処理を活用したアプリの開発に取り組んでおり、将来性を考えると非常に重要な役割をになう機能と言ってよいだろう。
最新ノートPCではWi-Fi 6や最新の充電機能に対応
こうしたCPUを含むプラットフォームのイノベーションもさることながら、この世代のノートPCでは充実したインタフェースを搭載することも見逃せないポイントだ。
インターネットやネットワークにワイヤレスで接続できる無線LAN規格は、基本的には最新の「Wi-Fi 6」に対応しており、多くの企業や家庭内で利用されている有線のGigabit Ethernetと遜色のないスピードでファイルのやりとりが行える。
もちろん無線LANアクセスポイントもWi-Fi 6に対応したモデルが必要になるが、最近ではそうした最新規格対応モデルも低価格で導入できるようになってきた。古いノートPCと古いアクセスポイントを利用しているなら、まとめてリプレースするのもオススメだ。
ポートの向きを気にすることなく利用できる「Type-C」という形状のポートひとつで、USB対応周辺機器やディスプレイとの接続、さらには「USB PD」に対応してノートPCへの充電も行える多機能なポート「Thunderbolt 3/Thunderbolt 4」を搭載するノートPCも増えている。
とくにUSB PD対応のノートPCでは、ACアダプターを共用できるのが便利だ。例えば作業拠点ごとにACアダプターを購入し、ノートPCだけを持ち歩いて作業を継続する環境を作っていたとする。USB PDに対応しないノートPCの場合、ノートPCをリプレースすると各拠点のACアダプターも買い換えなければならないことがあった。
しかしUSB PD対応ノートPCの場合、USB PD対応のACアダプターなら古いものでも流用して充電できる。新しいノートPCにリプレースするたび、ACアダプターも新しく購入しなくてもよいわけだ。使い方にもよるが、新しいノートPCへリプレースする際のコストはその分下がる。
基本性能の高さはもちろん、こうしたインタフェースも充実した第11世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーを搭載するLatitudeシリーズは、ビジネスにおける最適解と言ってもよいノートPCだ。スピーディなビジネス環境を整えるためにも、こうした最新のノートPCへのリプレースを積極的に検討したい。
原稿 竹内亮介
監修 デル・テクノロジーズ株式会社 マーケティング統括本部
広域法人マーケティング シニア・アドバイザー 粟津和也
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[PR]提供:デル・テクノロジーズ