最近のノートPCでは、各種クラウドサービスや高速の無線LAN機能の利用が前提になっており、搭載するインターフェースが少なくなってきている。また広く普及した薄型デザインの筐体では、サイズが大きめな旧来のインターフェースポートは搭載しにくいという事情もある。
しかし業務によっては無線LANを利用しにくい環境もあるし、安定性と速度に優れる有線LANを使いたい、という声も大きい。外付けの液晶ディスプレイを接続して、テレワークの作業効率をさらに高めたい、というユーザーもいるだろう。
こうした声に応え、ノートPCの拡張性を大きく高めてくれるのが、今回紹介する「USB-C モバイル アダプター DA310」(以降DA310)だ。ノートPCのType-Cコネクタに接続することで、有線LANポートやVGA・HDMI・DisplayPortいずれかのディスプレイ出力端子、USBポートなどをノートPCに追加できる。
充実したディスプレイ出力端子やUSB PDのパススルー機能に注目
DA310は、片手にちょこんと乗る程度のコンパクトなデザインを採用する「モバイルアダプター」だ。デル・テクノロジーズでは、DA310と同様に各種インターフェースを増設できる周辺機器として「ドッキングステーション」という周辺機器も用意しているが、このドッキングステーションと比べると格段にコンパクトで、置き場所を選ばないことが特徴となる。
小型ながらも、搭載するインターフェースはかなり充実している。ディスプレイ出力端子は、4K解像度(3,840×2,160ドット)でリフレッシュレート60Hz出力に対応するHDMIとDisplayPortが1個ずつと、同じく4K解像度でリフレッシュレート30Hzまでの対応となるType-Cコネクタ、そしてフルHD解像度(1,920×1,080ドット)までの対応となるDsub 15ピンの合計4個だ。
HDMIやDisplayPortを利用すれば、4K対応液晶ディスプレイが利用できるようになる。また古めのプロジェクタだと、映像入力端子としてDsub 15ピンしか搭載しないということも多く、ここ数年のノートPCだと利用できないこともある。しかしDA310をノートPCに接続すれば、Dsub 15ピン経由でそうした古いプロジェクタを利用できる。
有線LANポートは、企業や一般家庭で広く利用されているギガビットイーサネットに対応する。部署内に設置されているほかのPCやNASなどと、スピーディにファイルをやり取りできるし、インターネットへの接続も高速に行えるはずだ。
このほか2個のUSB-A 3.1 Gen2ポートや、同じくUSB 3.1 Gen2対応のType-Cコネクタを搭載する。このType-Cコネクタは「USB PDのパススルー機能」に対応している。このパススルー機能とは、本来はノートPCに付属するACアダプターや、液晶ディスプレイのType-Cコネクタ経由で行う充電機能を、DA310を通じて行えるようにする機能だ。
たとえばType-Cを1基しか搭載しないノートPCの場合、Type-C接続の周辺機器をここに接続してしまうと、ACアダプターのケーブルが接続できなくなってしまうので充電できない。しかし充電機能のパススルー機能を搭載しているDA310では、DA310のType-Cコネクタに充電ケーブルを接続することで、ノートPCへの充電が行えるのだ。
ちなみにこのType-CポートからACアダプターの電源ケーブルを外しても、DA310が装備するLANポート経由の有線LAN接続や、HDMIを利用したディスプレイ出力の信号は途切れない。給電機能と通常のインターフェース機能を即座に切り替え、DA310などモバイルアダプターが搭載する機能が利用できなくなることを防ぐ「Fast Role Swap」機能に対応しているからだ。
冒頭で述べたとおり、薄型で軽量なビジネス向けモバイルノートPCでは、搭載するインターフェースの数が少なくなっている。とくにType-Cは充電でも利用する重要なポートであるにもかかわらず、1個か2個しか搭載しないノートPCが多数派であることを考えると、このパススルー機能は非常に重要な機能と言える。
ケーブルを挿すだけで各種機能を認識
DA310の機能の検証で使用したのは、デル・テクノロジーズの「Latitude 7420 2-in-1」だ。Intelの「第11世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー」を搭載し、14型の液晶ディスプレイを搭載するビジネス向けのモバイルノートPCである。液晶にはタッチ機能を搭載しており、くるっと回転してタブレット状態でも利用できる。
充電機能や映像出力に対応し、形状がType-Cの「Thunderbolt 4」を左右に1個ずつ搭載しており、DA310はこのThunderbolt 4に接続して利用する。
使い方は非常に簡単だった。DA310の底面でケーブルを巻き付けて整理している部分の軽いロックを外すと、Type-Cケーブルを引き出せるようになる。そのType-Cコネクタを、ノートPC側のThunderbolt 4に接続すればよい。この引き込み式のケーブルは特許を取得しており、利用していないときにはケーブル部分も完全に本体内に収納できるスグレものである。
するとDA310の各機能が自動でWindows 10に登録され、ディスプレイ出力端子や有線LANポートなどが利用できるようになる。デバイスドライバを改めてインストールする必要はなかった。利用しないときは、DA310のType-Cケーブルを抜くだけでよい。
自宅でのテレワーク時やオフィスでは、DA310に有線LANや外付けHDD、追加の液晶ディスプレイなどを接続してリッチな環境で作業し、出張先ではノートPC単体でスマートに作業を継続するという使い方も簡単にできる。
またDA310自体も非常にコンパクトで軽量なので、ノートPCと一緒に持ち歩いてもよいだろう。ホテルの有線LANポートを利用したり、液晶テレビのHDMIポートを利用してプレゼンテーションの確認や予行練習をすることだって可能だ。Mac OSやUbuntu、Chrome OSなど、さまざまなOSに対応しており、幅広い環境で利用できることも魅力の一つと言える。
ノートPCのインターフェースを強化するだけにとどまらず、利用シーンや使い勝手を大きく拡張してくれるDA310は、ビジネスでデル・テクノロジーズのノートPCを使うなら必須のアイテムと言えるだろう。
原稿 竹内亮介
監修 デル・テクノロジーズ株式会社 マーケティング統括本部
広域法人マーケティング シニア・アドバイザー 粟津和也
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