IoTをより簡単、便利に、そして自由に誰もが活用できるようにする"IoTブロック"「MESH」。前回紹介したように、これを活用すればプログラムやIoTの知識がなくとも、アイデア次第で様々な業務を効率化することが可能となる。ここでは、ビジネスにおけるMESHの活用シーンを紹介するとともに、今後の可能性について踏み込んでみたい。

MESHを使った業務効率化の一例

"IoTブロック"の名の通り、MESHの使い方は企業や個人ごとの課題やアイデアに応じて無限に拡がる。そうしたなかでも企業内における活用例を一部挙げるとすれば、以下のようなものが考えられる。

・会議室空き状況確認
・入室/退出確認
・在席確認
・ボタンによる各種作業の依頼、システム起動
・注文受付
・店舗でのスタッフ呼び出し
・各種ロボットとの連携
・会社受付

これらのいくつかは、サテライトオフィスをはじめとする幾つかのパートナー企業より、カスタムタグが既にソリューションとして提供されている。

たとえばサテライトオフィスの場合、「MESHビジネスパック」という名称でカスタムタグを開発、提供

「会議室の空き状況確認」など、MESHビジネスパックではさまざまなソリューションを提供

上で紹介した「会議室の空き状況確認」を例にすれば、都心部にオフィスを構える企業は、「会議室が足りない」「慢性的に予約が困難な状況」という課題を抱えがちだ。また利用者が先回りして多めに予約したり、長時間にまたがって予約をしたりすることで、さらに予約が取りづらくなる悪循環が生じることもあるだろう。

会議室に関わるこうした問題も、MESHを用いれば解決できる。MESHビジネスパックの場合は、人感センサータグと情報系システムと連携することで、予約された会議室が実際は利用されていない場合は自動的にキャンセルしたり、会議が早く終わった時に予定を繰上げて自動的に部屋を開放したり、会議終了10分前に音声でお知らせしたりする事が可能となる。

センサーが人を感知した際にメールやLINE、Facebook、スカイプもしくは社内システムに通知することも可能。G Suiteなど社内システムとの連携、会議室内での「人の感知ログ」をExcelやスプレッドシートで保存して原因分析に役立てるなど、「会議室の空き状況確認」だけでも様々な活用方法が考えられる

その他にも、たとえば会社受付であれば、MESHのボタンセンサーを会社の受付に配置し、これを来訪者に押してもらうことで、担当者にメールや音声、LINE、Facebook、スカイプなどで連絡することが可能だ。履歴はExcelやスプレッドシート、Dropboxに保存可能なので、業務効率化に大きく貢献するだろう。

サテライトオフィスのウェブサイトでは様々なMESHの活用事例が紹介されているので、参考にしてほしい

ソニー 新規事業創出部I事業室(MESHプロジェクト)の統括課長、萩原丈博氏は、こうした企業での活用シーンについて次のように語る。「社内の業務効率化以外にも、例えばハードウェアメーカーがFA(ファクトリー・オートメーション)のセンサーとして活用したり、介護施設がモニタリングや異常発生時のアラートで活用したりと、用途は多岐にわたります。GUIベースで簡単にプログラミングできること、そして外部サービスやシステムと連携できる点が、MESHをお選びいただく大きな要因だと考えています。MESHの活用アイデアは"レシピ集"としてウェブサイトで公開していますので、ぜひ参考にしてください」

現在、ユーザーから投稿されたレシピの数は200以上にのぼっている。全てがビジネス用途ではないが、教育用途や家庭、個人で使用するアイデアが企業においても転用できる場合もあり、大いに参考になるだろう。

レシピ集では、様々なIoT活用のアイデアをユーザーへ提供している

まずはIoTへの第一歩を!

「個人や小規模な企業なども含めて、誰でも自由に、IoTを身近な道具として使いこなせるようにできればという思いで開発しました」と、萩原氏はMESHに込めた思いを語る。多くの企業がパートナーとしてMESHの提供に取り組み、日々投稿されるレシピ集をみると、MESHに対する期待の高さが伺われる。

他に類を見ない拡張性と自由度が魅力のMESHを生み出した萩原氏

「センサーとなるMESHタグの種類は、なるべく必要最小限に抑えてシンプルにというのが当初からのコンセプトでしたが、企業や教育機関での利用実績も増えつつありますので、将来的にはラインナップを拡大していきたいと考えています」と萩原氏。今後もMESHが持つ可能性は拡大していくに違いない。

IoTが決して一部の企業のものだけではないことが、おわかりいただけたのではないだろうか。社内にイノベーションを創出するという意味でも、まずは気軽な気持ちでMESHを試し、IoTがもたらす新しい世界の扉を開けてみていただきたい。

サテライトオフィス


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