先生からの画面共有と生徒画面のモニタリングが教室を変える
今回はNetop Vision for Chromebooksが実現する教室の様子について、各機能をあらためて確認しながら紹介しよう。
まず教室のあり方を大きく変えるのが、教師端末から生徒端末すべてに対して行われる画面共有機能だ。従来型の授業では、黒板やプロジェクターから投影されるスクリーンといった1つの大きなものを生徒が眺めるというかたちだったが、画面共有機能を利用する場合、生徒はそれぞれ手元の画面を見ることになる。
昔から教室の座席と体格や視力といったものの兼ね合いについては認識されているが、黒板ではなくスクリーンになると明るい教室で投影することによる鮮明さの不足や、資料の文字の細かさ、色調の多彩さなどから見づらさが増してしまう場合もある。これが手元画面になることで、席によって見づらいという問題はかなり軽減されるはずだ。
また教師側としても、事前準備した資料や必要なWebサイト、動画といったものをプロジェクターにPC接続するよりスムーズに表示できる。資料の準備自体、スクリーンに投影したときどうなるのか、後ろの席からも見づらくはないか、というような部分に気遣う必要がなくなるはずだ。
さらに授業中、生徒に課題をさせている最中は全端末を教師側でリアルタイムモニタリングすることで、進み具合などを適切に確認できるようになる。手が止まっている様子を確認すれば、内容につまずいているのか、飽きてしまっているのかといった状況確認ができるし、進みが早くすでに課題を終えている生徒も見つけやすい。各生徒に合わせた授業を行うにも、全体の進度を整えるにも役立つ機能だ。
もちろん、授業の全てが画面の中で完結するわけではない。手元の画面ばかり見ていては困る、好き勝手に操作されては困るというシーンもあるだろう。そうした場合、生徒端末の画面を固定し、キーボードやマウスによる操作を停止させればいい。教師側端末からの配信時はもちろん、何か手を動かす作業をさせたい時なども端末操作をさせないことで集中力を高めさせ、テンポのいい授業の実現へつなげられるはずだ。
画面共有機能を利用すれば画面を指し示すときにも大きなアクションが不要になるし、教師は立ちっぱなしで授業するというスタイルも変化させられる。またモニタリング機能の活用で教室を練り歩いて生徒の手元を覗き込まなくとも進捗状況の確認が可能だ。授業時間の有効活用になるだけでなく、教師側の身体的負荷軽減にも役立つという効果も期待できる。
URL配信とWebフィルタリングで適切なWeb利用を実現
インターネット上には、教育に役立つコンテンツと悪影響のあるコンテンツが混在している。学校では難しい実験などを手軽に見せるためにはぜひWebコンテンツを活用したいが、安全性を考えるとインターネット自体を使わせたくない、というような意見もあるのではないだろうか。
Netop Vision for Chromebooksを利用した場合、生徒にWebアクセスさせたいときには教師側からURLを一斉発行し、それを開くところまでを管理できる。そのため入力間違いや、配信したURLをきちんと開かない生徒がいるというような問題がなくなり、誤って別のページを開いてしまったり授業が止まってしまったりといった自体を防止できる。
また、利用すべきサイトをホワイトリストに登録することで危険なサイトを開かせないようにする事前対策ができるのだが、このフィルタリングのコントロールは逐次教師側端末から行える。教育的コンテンツを配信しているサイト以外を利用したいときには解除しておき、それ以外のときにはフィルタリングをオンにするということもできるし、普段は解除しておき問題があるサイトを表示していることを発見したら遮断するという使い方も可能だ。
リアルタイムモニタリングと組み合わせて利用すれば、授業内容や生徒の年齢、習熟度等によって適切に切り替えることで授業はより充実させられるだろう。
コミュニケーションを実現する短文メッセージ
リアルタイムモニタリングを利用して教室内を歩く時間を減らしたとき、生徒とのコミュニケーションが減ってしまうのは避けたいところだが、Netop Vision for Chromebooksにある短文メッセージ送信機能を利用すればある程度のコミュニケーションが行える。
モニタリング中の端末群から任意に端末を指定し、最大200文字のメッセージを送信できる機能だが、手が止まっている生徒に「わからなかったら手を挙げて」などの簡単な指示を出して次のアクションにつなげることが可能だ。また宿題を忘れた生徒に「明日は忘れないように」というような注意をするときも、他の生徒にはわからないように本人にだけ注意を促すことが簡単にできる。
教室では1人の教師と多数の生徒という関係上、細やかなケアが難しい、複数人が困っている時に対応しきれないという問題が発生しがちだが、テキストメッセージを挟むことで実現しやすくなることもあるはず。ぜひ上手く利用して欲しい機能だ。
監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)
大手証券会社システム部に在籍後、1998年、サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立。2008年、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始。G Suite(旧名:Google Apps)の導入やアドオンの提供で、これまで実績4万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでG suite for Educationの普及に尽力している。
サテライトオフィス
■クラウド環境でのビジネス支援に特化したインターネットシステムソリューションベンダー■
さまざまなビジネスモデルに最適なソリューションパッケージを開発し、ユーザー目線に立った戦略の企画・提案を行っています。G Suite(旧 Google Apps)やOffice 365はじめ、クラウドクラウドコンピューティングに関わるビジネスの可能性を追求しており、業界No.1の導入実績を持つG Suiteにおいては、教育機関向けの「G Suite for Education」に至るまで幅広く導入の支援を行っています。G Suite for Educationに関するサービスの詳細、料金体系など、詳しくはサテライトオフィスまでお気軽にお問合せください。
●●無料活用セミナー 随時開催中!!●●
提供:サテライトオフィス
[PR]提供:サテライトオフィス