今年に入って安倍首相の諮問機関である働き方改革実現会議が「働き方改革実行計画」を発表したのを受けて、日本企業における働き方改革の取り組みがさらに加速している。 そして働き方改革を推し進めるのに必須となるのが、ICTを活用したテレワークやモバイルワークだ。

そこで本連載企画では、働き方改革の実現に向けたテレワーク/モバイルワークの推進に当たっての、抑えるべきポイントや効果的なソリューション活用法などについて、サテライト環境で企業様をビジネス支援するサービスを展開する、サテライトオフィスのソリューション事業部 プロジェクトマネージャー、岡裕明氏に聞いた。

サテライトオフィス ソリューション事業部 プロジェクトマネージャー
岡 裕明氏

株式会社サテライトオフィス(旧:株式会社ベイテックシステムズ)の創業メンバーで2000年からソリューションチームの総括責任者。2008年に、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、G Suite(旧名:Google Apps) 、Office365 、LINE WORKSなどの立ち上げを担当。G Suite の導入・アドオン提供の実績はこれまで3万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでLINE WORKSの普及に尽力。

提供:サテライトオフィス

事前準備はほぼゼロ! 無償トライアルの活用で自社のセキュリティ状態のチェックも

DNSの名前解決を応用することで、インターネット上の脅威を最前線で防御できる「Cisco Umbrella」。これまで2回にわたり、「Cisco Umbrella」が、テレワークやモバイルワーク時代においてどのように有効なセキュリティサービスなのか、そしてサテライトオフィスから同製品の導入支援を受けることの具体的なメリットなどについて言及してきた。最終回となる今回は、実際に「Cisco Umbrella」を導入するにあたって何を実施すればいいのかについて、ステップを追いながら解説していく。

まず、導入前に必要となる準備だが、これまで説明してきたように「Cisco Umbrella」はDNSの名前解決を応用するという他に類を見ないアプローチのセキュリティ製品だ。そのるため、社内ネットワークの対応は、ルータ等のDNSサーバー設定をシスコ側に変えるだけで、配下にあるすべての端末を保護することが可能となる。社外で使用するPCにしても、専用ソフトの「Cisco AnyConnectクライアント」をインストールし、Umbrella機能を有効にするだけで完了する。特別な事前準備は不要と言っていいだろう。

つまり「Cisco Umbrella」に興味を抱いたら、すぐにでも全社での導入が可能となるわけだ。また、自社にとって本当に必要かどうかを見極めたいシステム担当者には、サテライトオフィスが提供する2週間の「無償診断サービス(トライアルサービス)」をお薦めしたい。このサービスに申し込めば、「Cisco Umbrella」を14日間トライアル利用することが可能であるだけでなく、トライアル期間を利用して、サテライトオフィスが自社の危険サイトへのアクセス状況を無料で診断してくれるからである。

「トライアルは、会社全体であっても特定のPCであってもどちらでも可能です。ただ当社としては、自社のセキュリティ対策の課題を洗い出すことができるせっかくの機会なので、会社全体でのトライアルをお薦めしたいですね。もちろん、トライアル開始までのサポートもお任せください」と、岡氏はコメントする。

トライアル利用に当たり、新たに機材や回線を購入したり、契約を結んだりする必要は一切ない。先述のようにインターネットを使用する際に使用しているDNSの参照先を「Cisco Umbrella」指定のアドレスに変更するだけで、すぐに脅威からの保護が有効となるのである。

セキュリティ向上だけでなく、ユーザーと管理者ともに利便性向上のメリットも

トライアルに応募し、実際に「Cisco Umbrella」の利用を開始して1週間ほど経過したタイミングで、サテライトオフィスから無料診断コンサルティングを受けることができる。具体的には、テレビ会議でコンサルタントと「Cisco Umbrella」の管理画面を見ながら、ブロックされたマルウェアサイトやフィッシングサイトの確認方法や、確認すべきチェックポイント、今後の進め方などについて、レクチャーを受けられるのである。こうしてトライアル終了後にも診断結果を確認して、現状のセキュリティ・コストと「Cisco Umbrella」導入後に期待できる効果などを踏まえながら、最終的な判断を下せばよいのだ。

「無料診断の結果から、従来の対策でも十分なセキュリティレベルを維持できているとなれば、新たに「Cisco Umbrella」を導入する必要はないかもしれません。そうした判断がすぐにできるのも、当社のトライアルのメリットです。いずれにしても、まずはトライアルを行い、セキュリティそしてインターネットアクセス全般に関する自社全体の状況を一度把握していただきたいですね」と、岡氏は笑顔で語る。

ここで注目したいのが、「Cisco Umbrella」のメリットがセキュリティ向上だけではない点だ。ネットワークへのアクセスが軽くなることによるユーザビリティ向上、セキュリティの仕組みを簡素化することによるコスト・運用負荷の軽減なども、大きなメリットとなるだろう。トライアルで導入を決断すれば、その後に特別な作業を必要とすることなくそのまま使い続けることができる。

もはや「働き方改革」は、国が旗を振るからやらねばならないものではなく、企業が競争優位を獲得するうえで不可欠な取り組みであると言っても過言ではない。だからこそ、従業員が働きやすい環境を提供し、最大限のパフォーマンスを発揮してもらうことは、経営者はもちろんIT部門にとっても大きな使命となるのである。そしてそのためには、テレワークやモバイルワークを誰もが安全かつ快適に行えるできる環境が不可欠だ。この点を踏まえて、ぜひ一度サテライトオフィスへと相談してみてはいかがだろうか。

サテライトオフィス


■クラウド環境でのビジネス支援に特化したインターネットシステムソリューションベンダー■

さまざまなビジネスモデルに最適なソリューションパッケージを開発し、ユーザー目線に立った戦略の企画・提案を行っています。業界No.1の導入実績を持つG Suite(旧 Google Apps)をはじめ、Office365、LINE WORKS(旧 Works Mobile)など、クラウドコンピューティングに関わるビジネスの可能性を追求しています。

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