オンプレミス・クラウドの両対応で環境を選ばず利用可能
メールアーカイブはコンプライアンス対応などのために必要なものだと理解しても、そのために現在の業務環境を変更したり、メールシステム自体に手を加えたりという作業は避けたいのが企業の本音だろう。そして、できれば非常に少ない手間で、簡単に導入を済ませたいはずだ。そういう需要に「Arcserve UDP Archiving」はぴったりのものでもある。
まず、導入先のメール環境を選ばない。Microsoft Excangeなどをオンプレミスで利用している場合でも、クラウドサービスとしてG SuiteやOffice 365を採用している場合でも、問題なく利用可能だ。メールサーバ自体にはソフトウェアのインストールが不要で、仮想アプライアンスを利用することになる。サーバ側に手を入れる必要がなく、導入しやすい。
その仮想アプライアンス自体も、オンプレミスでもクラウドでも利用可能だ。クラウドはパブリッククラウド・プライベートクラウドの両方に対応している。サテライトオフィスではAWSを利用してクラウド上にアーカイブする方式でのサービスを提供中だ。
※Office 365を利用する場合、Microsoft Azureでの提供、また、G Suite を利用する場合、Google Cloud Platform(GCP)での提供も予定している。
現在がどういう環境でも導入できるのはもちろん、将来的にメール環境を変化させたい時にも柔軟に追従してくれるメールアーカイブソリューションだから、先々を考えたときにも安心して利用できるのが魅力的といえるだろう。
簡単な設定で即利用開始可能
設定自体も非常に簡単だ。G Suiteの場合はGmailからメールアーカイブを行うサーバにメールを転送するという設定を行えば済む。Office 365の場合も、ジャーナルルールの設定で転送を行うだけだ。
具体的な設定画面として、G Suiteのものを紹介しよう。G Suiteの管理画面でGmailの詳細設定にアクセスし、「転送」セクションで「設定」ボタンを押せば、後は転送対象となるメールをチェックボタンで指定し、転送先としてArcserve UDP Archivingへの転送を受け持つメールアドレスを入力するだけだ。作業としては、10分から20分程度で完了する。
G Suiteの場合、メールの転送セクションで設定が行える
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アーカイブ対象メールはチェックボックスで簡単に指定可能。
一部ユーザーやグループを指定した転送もできる
厳密な権限設定で利便性と管理を両立
利用開始の設定自体とともに、ユーザーごとの権限設定も簡単かつ柔軟に行える。こうしたアーカイブ製品の場合、改ざんなどを防ぐために上位権限を持つ管理者だけが利用できるような設定は多いが、Arcserve UDP Archivingでは現場スタッフにとっても意義のあるものになる設定が可能だ。
まず、全体を管理する「スーパー管理者」を設定する。これはインフラ全体とライセンスの管理を担当するユーザーだ。これと別に、ポリシーとアクセスを管理する「管理者」を設定できる。そして、この両者は管理者ではあるものの、メールデータ自体のアクセスはできないように設定することも可能だ。
では、メールデータは誰が主に見るのかといえば、従業員自身と「監査役」や「コンプライアンス責任者」として設定されたユーザーになる。従業員自身はあくまでも本人のメールに限るが、アーカイブされたメールを利用できるように設定することで業務への活用が可能だ。そして監査役やコンプライアンス責任者は、本来の目的であるコンプライアンス対応や訴訟リスクへの対応に利用するため全体へのアクセス権限を持つ。
この他にも、従業員アカウントの上位としてグループマネージャーを設定し、一部部署などの数人を対象にメール監査が行えるような権限を持たせることも可能だ。組織の形態や階層数によって柔軟に権限設定を行うことができ、監査にも現場業務にも役立てられる。導入自体は容易ながら、高い柔軟性と管理能力を併せ持っているのが嬉しいところだ。
監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)
大手証券会社システム部に在籍後、1998年、サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立。2008年、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始。G Suite(旧名:Google Apps)の導入やアドオンの提供で、これまで実績4万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでArcserveの普及に尽力している。
サテライトオフィス
■クラウド環境でのビジネス支援に特化したインターネットシステムソリューションベンダー■
さまざまなビジネスモデルに最適なソリューションパッケージを開発し、ユーザー目線に立った戦略の企画・提案を行っています。本稿で紹介したArcserveをはじめ、業界No.1の導入実績を持つG Suite(旧 Google Apps)やOffice 365などの提供を通じ、クラウドコンピューティングに関わるビジネスの可能性を追求しています。
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