子どもから大人まで誰もが大好きな回転寿司。ふとお寿司が食べたくなって足を運ぶ、なんて方も多いのではないでしょうか。
実は、誰もが知っているくら寿司では数々のテクノロジーを導入しており、「安心・美味しい・安い」外食体験をお客さんに届けているんです。たとえば注文時のタッチパネルや抗菌寿司カバー、AIカメラにビッくらポン、お皿水回収システムなどなど⋯⋯。皆さんが一度は聞いたことのあるシステムからそうでないものまで、どのようテクノロジーに支えられているのでしょうか。
今回はくら寿司のテクノロジーの秘密を解き明かすため、くら寿司東貝塚店にTECH+が潜入!
くら寿司の秘密、ぜんぶ見せちゃいます!
まずはお客さんになって「くら寿司」に潜入!
いたるところにテクノロジーが!
やってきたのは大阪にあるくら寿司東貝塚店!
くら寿司の名前のとおり「蔵」を思わせる和風の店舗がいい味出してますね。実はくら寿司の創業者である田中社長は岡山県出身です。岡山といえば、倉敷に代表されるように「蔵」が有名で、くら寿司の由来はその蔵からきているのだとか。筆者は、蔵って実際に目にすると、なんだかワクワクするんです。くら寿司に行ってお寿司を食べる前から食べ終わった後までずっとワクワクするのは、そんな想いから生まれたからなのかもしれませんね。
店内に入ると、目の前にあるのが受付機。
タッチパネルを操作してチェックイン・発券をすると、自動的に空いている席に案内される仕組みなんです。このシステムがうれしいのは、入店から席に着くまで完全な非接触型サービスであること。コロナ禍が落ち着いたとはいえ、その他の感染症も含めまだまだ気は抜けません。店舗スタッフと接触することなくスムーズに席まで着けるのは感染症予防の観点からも安心ですよね。
実はこの完全非接触型サービス、大手外食チェーンとしてはくら寿司が初めて実施した取り組みなんです! 今にして思うと、時代の先を読んだテクノロジーの導入だったわけですね。
さあ、席に到着しました! さっそくお寿司を注文しようっと。
ここで注目したいのがタッチパネル!
さまざまな外食チェーンがタッチパネルを導入していますが、くら寿司のタッチパネルは反応もよく、インターフェースもわかりやすい! サクサクと注文できてとても使いやすいんです。しかもなんとこのタッチパネル、お客さんのタッチから0.5秒以内に反応するように作られています。これもくら寿司がしっかりとお客さんの声を聞きながら、お客さんの為に改善を重ねていったからこそですね。
注文すると、さっそくお寿司が流れてきました! 最近では衛生面から回転寿司のお寿司がむき出しになっていることを気にされるかたも増えています。また、流れているお寿司に万が一迷惑行為をするお客さんがいると困りますよね。
そこでくら寿司が導入しているのが抗菌寿司カバー。これによりお寿司は乾燥から守られ、衛生面からも安心して食べることができるんです。なお、迷惑行為が社会問題になった際に「寿司を流さない」という選択肢もありえたわけですが、くら寿司は抗菌寿司カバーを導入してでも寿司を流す、つまり「回転寿司」であることにこだわりました。これも創業時のコンセプトである「ワクワク感」を大切にしているからこそなんでしょうね。
それでも抗菌寿司カバーを無理やり開けてしまうなどの迷惑行為が心配だという人がいるかもしれません。実はくら寿司はさらに二重の対策をとっています。レーンの上部をよーく見ると⋯⋯。なにやら小さな機械が取り付けられているのがわかります。
実はこれ、AIカメラ。
このAIカメラがレーンを監視し、抗菌寿司カバーの異常を検知することで、迷惑行為の防止につなげているんです。
おいしくお寿司をいただいたらくら寿司での食事体験は終了? いやいや! お寿司を食べ終わっても楽しみがあるのがくら寿司のすごいところ。くら寿司好きならもうおわかりですよね。お皿を皿カウンター水回収システムに投入すると、5皿に1回「ビッくらポン!」が楽しめるんです。
ビッくらポンは食べ終わった後の空き皿で回せるくじみたいなもの。当たるとグッズが入ったカプセルトイをゲットできるので子どもはもちろん、大人も大盛りあがりできますよ!
筆者も実際にやってみました!
そもそも、お皿を回収する皿カウンター水回収システムもすごいテクノロジーですよね。入れたお皿は水で洗い場まで運ばれていくので衛生的ですし、皿の枚数を数えてデジタル表示できるので精算も簡単に。そしてビッくらポンまで楽しめるという、まさに一石三鳥のシステムなんです。
さて、お寿司をたっぷり楽しみ、ビッくらポンで遊んだあとはそろそろ精算しましょう。店員さんが皿を数える⋯⋯のではなく、自動でお皿の枚数をカウントしてくれます。席を立ったら案内票を持ってセルフ会計へ。
案内票をかざし、決済方法を選択して支払いを行います。ここまで完全に非接触でサービスが完結! 今の時代にこれはうれしい仕組みですよね。
最高の顧客体験を提供するために厨房でもDXが加速!
あらためてくら寿司を体験してみると、入店から支払いまでの一連の流れは本当にスムーズでストレスなく、しかも非接触。本当に安心・安全なサービスが実現されているんだなと感心させられました。
でも実はくら寿司のテクノロジーってこれだけじゃないんです。お客さんの目の見える部分だけでなく、厨房内にもたくさんの技術が詰め込まれているんですよ。
たとえば入店したお客さんの人数や構成については自動受付から厨房に自動で共有。お客様の滞在時間を3段階に分けて管理しているんです。というのもお客さんは一般的に、最初はどんどんお寿司を食べるものの、途中からは厳選して注文するようになり、最終的には締めの一品を吟味するようになるなど、食べるスピードが変化するから。くら寿司ではデータに基づき、この消費される皿数を予測。どのお寿司をどれくらいの数つくり、流すのかを厨房にモニターに表示しているんです。これによりお寿司の廃棄を減らし、作業の無駄を無くす効果が得られるというわけです。
もうひとつ、あまり知られていない抗菌寿司カバーの秘密もご紹介! まず、この抗菌寿司カバーの素材はポリカーボネート製。なんと米軍用機にも使用されている頑丈な素材なんです。そして抗菌寿司カバーはお皿の手前を軽く上げるだけで簡単に開く仕組み。ここまでは皆さんご存知だと思いますが、実は抗菌寿司カバーを閉める際、スタッフがお皿を押し込むだけでふたが閉まる仕組みになっているのは知らなかった人も多いのでは? つまり、誰も抗菌寿司カバーにさわることなくお皿を入れたり取ったりできるということ。これにより、ふたを介しての接触感染が防げるんです。徹底していますね! さらに抗菌寿司カバーの蓋にはQRタグが付けられており、何の商品がどれくらいの時間流れているかを管理。リアルタイムで商品の売れ行きをチェックしてるんです。
くら寿司の店舗DXを実現したHPE ProLiant MicroServer
いかがでしょうか。くら寿司は数々のテクノロジーを導入しており、無駄を省いて作業を徹底的に効率化。それにより「安心・美味しい・安い」を実現し、お客さんの満足度を高めているというわけです。
とはいえ、これだけのテクノロジーをどのように実現しているのでしょうか。
くら寿司では2022年からDX本部を設置。デジタルテクノロジーとデータを活用して企業理念である「安心・美味しい・安い」の実現に尽力しています。そんなくら寿司の店舗DXを支えているのが6年前から導入しているHPE ProLiant MicroServer Gen11/ Gen10 Plus (以下、HPE ProLiant MicroServer)。実際に店舗に設置されているHPE ProLiant MicroServerを見ることができました。
想像以上にコンパクトで目立ちません。一瞬、どこにあるのかわからなかったくらいです。2台設置されているのは、何かあった際のスタンバイ機も用意しているためです。こんなに小さなサーバーがあれだけのシステムを支えているなんて⋯⋯!
もちろん、HPEにはハイスペックなタワーサーバーやエッジAI向けのサーバーやデータセンター向けのラックマウントサーバーなど、多くのラインアップを揃えています。その中でも、くら寿司の店舗やビジネスのサイズに合った性能を持ち、コストや堅牢性なども加味して選ばれたのがHPE ProLiant MicroServerだったというわけ。
HPE ProLiant MicroServerは、24.9cm x 24.9cm x 15.4cmと何よりもコンパクトは筐体でありながら、動作保証温度も幅広く、静音性にも優れています。また、HPEの他のサーバーと同様に、管理プロセッサーを内蔵しており、セキュリティ機能も備えています。さらには、クラウド型監視サービスを利用すれば、たとえば本部から各店舗のサーバーを統合管理することも可能です。もちろん、くら寿司が求める性能面も十分に満たしており、このサーバーの中に、これまでご紹介してきたタッチパネルやAIカメラ、ビッくらポン、お皿水回収システムに厨房のシステムまで、店舗DXのシステムすべてが稼働しています。その上で、たとえばお客さんがタッチパネルを操作した際、0.5秒以内にレスポンスを返せるだけの高い性能をHPE ProLiant MicroServerは有しています。
さらに、くら寿司は海外にも店舗を展開しています。そうなると、万が一トラブルが起きた際にすぐ対応してもらうには、グローバルに展開しているメーカーでなければなりません。品質が高く、ビジネスや店舗のサイズに合った構成で、安定的にサポートや供給を行えるサーバーを提供できるメーカーとなると、HPE一択だったのです。
そんなくら寿司の安定稼働を支えるHPE ProLiant MicroServerに搭載されているのがインテル® Xeon® E プロセッサーです。エントリーレベルのサーバー・ソリューションに必要な、ビジネスに対応したパフォーマンス、拡張性、信頼性を備えたCPUだからこそ、コンパクトかつ高性能なHPE ProLiant MicroServerによる店舗DXを実現できるのです。
デジタル時代が到来し、あらゆるものがデジタルで効率化されています。くら寿司もさまざまなシステムにテクノロジーが活用され、効率化が進んでいます。一方で、「家族でお寿司を食べる」「回転寿司という体験そのものを楽しむ」といった部分については、これまでも、そしてこれからも変わらずアナログな体験ならではの楽しさを提供したいとくら寿司は考えているといいます。家族全員で楽しめる回転寿司店であり続けるために、最先端のテクノロジーを活用する。それこそがくら寿司が追求するDXなのです。
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