2024年11月20日、東京・品川で富士通の法人向けPC新商品内覧会が開催された。内覧会自体は販売パートナー企業向けに、富士通PCの販売・マーケティングやサポート提供を担う富士通パーソナルズと富士通が共同で開いたものだが、そこで紹介された「使う人のことを考え抜く」という富士通PCの新コンセプトや同社ならではのこだわり、そして魅力が輝く新商品群を本記事で紹介していく。

  • (写真)富士通 マネージドインフラサービス事業本部 CCD事業統括部 部長 丸子正道氏

    富士通 マネージドインフラサービス事業本部 CCD事業統括部 部長 丸子正道氏

販売パートナー向け内覧会で見えてきた、「富士通ならではのこだわり」

内覧会のプログラムとしては、詳しい説明を受けながら実機に触って富士通PCの良さを実感できる場に加えて、パートナー企業を対象とするセミナーも行われた。セミナーは冒頭に富士通パーソナルズのソリューション営業本部 首都圏支社長 川崎一隆氏が登場し、パートナー向けに挨拶を行ったのに続いて、日本マイクロソフト マスタートレーナー 赤井誠氏が登壇。いよいよ来年2025年に迫った、Windows 10サポート終了/Windows 11移行を契機とした顧客への提案に関する講演が行われた。

  • (写真)富士通パーソナルズ ソリューション営業本部 首都圏支社長 川崎一隆氏と日本マイクロソフト マスタートレーナー 赤井誠氏

    (左)富士通パーソナルズ ソリューション営業本部 首都圏支社長 川崎一隆氏
    (右)日本マイクロソフト マスタートレーナー 赤井誠氏

そして富士通 マネージドインフラサービス事業本部 CCD事業統括部 部長 丸子正道氏が法人向けモバイルPCのプレミアムモデル「LIFEBOOK U9シリーズ」の新商品「LIFEBOOK U9414/R」の訴求ポイントを解説するセッションが行われた。

法人向けPCのプロモーションを担当する丸子氏いわく、近年はこうした販売パートナー企業向けの内覧会や研修会に力を入れているという。それは商品の仕様はもちろんのこと、何よりも富士通ならではのこだわりをきちんと伝えるためだ。

高評価を受けベストセラーとなった「LIFEBOOK U9シリーズ」をはじめ、富士通のPCは多くのユーザーの信頼を勝ち得てきた。ところが2020年からのコロナ禍において、PCを実際に手に取って確かめる場がなくなり、「その良さとこだわりを伝えきれていない…という悩みをずっと感じていました」と丸子氏は振り返る。

「単なる商品仕様だけでは、もはや決定的な差別化は難しくなっています。しかし今回のようにリアルに触れられる場があれば、商品仕様からは見えにくい軽さや質感、使いやすさも体感していただけます。こうした機会を通じて富士通PCのファンを増やしたいとの思いで内覧会などを開催しています」(丸子氏)

その“富士通ならではのこだわり”は、「お客様の課題をいかにして解決していくか」という思いの上に成り立っていると丸子氏。その考え方をベースとして顧客企業の多様なニーズに応えるため、富士通では2024年8月、要望に寄り添う対応と究極の使いやすさ、安心・安全へのこだわりを追求した「使う人のことを考え抜く」という新コンセプトを打ち出した。

「バッテリー駆動時間を短くし、パフォーマンスを落とし、あるいは丈夫ではなく質感もチープな素材を採用すれば、いまの時代に求められる軽いPCをつくることは簡単です。ですが、私たちはそう考えません。お客様は単に軽いだけでなく、快適性や使い勝手、性能、そして安全性も高いPCをお求めです。ですから富士通としては、例えばキーボードの打ちやすさにこだわり、コンパクトサイズでも大画面にこだわり、モバイルPCであってもインターフェース類にこだわり、さらに壊れにくさやパフォーマンスにもこだわります。それが富士通ならではのこだわりであり、まさに使う人のことを徹底的に考え抜いた結果です」(丸子氏)

  • (図)富士通PCのコンセプト

ビジネスPCに求める要素はユーザーによりさまざまだが、そのうちの1つや2つのみを安易に実現して他を捨てるのではなく、すべてにこだわり、富士通の技術で1台の中にバランスよく凝縮させる。それこそが富士通のPCづくりの思想だと丸子氏は強調した。

こうしたこだわりと、ユーザーに寄り添いその利便性を最大限追求する設計の成果は、仕様表だけではなかなか理解できない。上述のようにリアルの場で触れる機会がないと、その本質的な良さを伝えるのは難しいわけだ。それゆえに、パートナー企業に直接伝えられる内覧会の場は重要であると丸子氏は繰り返した。

顧客の声を反映した改善を重ね、蓄積した成果の最新機種

「当社は1990年代からモバイルPCを提供しています。その道のりにおいては、当然最大限によい商品を届けてきたつもりですが、お客様からさまざまなご要望やご意見をいただいてきました。そういった声を受け、私たちは常に改善を続けてきました。想定外の使い方をされるお客様に出会ったときは、その使い方を学んで評価を強化したり。お客様先で起こった問題が再現できなかったときは、現場に赴いて実際の使い方を見せてもらったり。そのようにお客様に寄り添ってきたことが富士通の歴史をつくっています」と丸子氏。実は「LIFEBOOK U9シリーズ」の初代機も、軽さを追求した結果、「今までの富士通商品よりもキーボードが打ちにくい」という意見を受け、二代目で改良を加えたという。

「すると、その声をお寄せいただいたお客様が、二代目は『本当に使いやすい、こんなに使いやすいキーボードはない』と高く評価し、ファンになってくださいました。このように、ご要望をいただいたらすぐに検討し、それを毎回毎回積み重ねていくのも、富士通としてのこだわりだといえます」(丸子氏)

そうしたこだわりの蓄積が結実した「LIFEBOOK U9414/R」は、14.0型の大画面液晶を搭載しながら900g未満の超軽量と薄型コンパクト筐体を実現した、「LIFEBOOK U9シリーズ」の最新プレミアムモデルである。仕様だけではその良さが伝えきれないと記した直後ではあるが、あえてまずは仕様面に着目すると、同機は最新のインテルCore Ultraプロセッサーを搭載し、NPU(Neural Processing Unit)によってAI処理を高速・効率的に行える「AI PC」である。キーボードにはWindows搭載AIアシスタント機能「Microsoft Copilot」を呼び出す「Copilotキー」も装備。ほかにも最新スペックをふんだんに盛り込んでいる。もちろんMade in Japanだ。

  • (写真)LIFEBOOK U9414/R

    LIFEBOOK U9414/R

「ただ先ほども言ったように、仕様面での他社との差別化はもはや難しい部分もあるのが正直なところです。だからこそ、仕様だけで差別化できない富士通だけの価値をお伝えしたいと思います」(丸子氏)

その観点から改めて「LIFEBOOK U9414/R」を見ると、富士通の技術によって、コンパクトさと軽さ、そして頑丈さを共存。狭額縁で視認性の高い大画面を実現し、持ち運びに安心な駆動時間最大約30時間(※)の大容量バッテリーや充実のインターフェース、多様なセキュリティ機能を備えているが、単にコンパクトさや軽さを追求しているだけでなく、使いやすさへの徹底的なこだわりが随所に見て取れる。例えばキーボードでは、キーの配置を工夫することでキーキャップが小さくならずに押しやすく、電源ボタンは通常キーの並びとは別の右上に配置することで直感的に押しやすくしている。また、インターフェースでは、薄さや軽さのためにコネクタを減らしてユーザビリティを下げることをせず、使う人が拡張アダプターを持ち運ばなくていいように、USB Type-A/Type-C、有線LAN、HDMIなどをPC本体に搭載。さらに、挿して接続したまま使用する盗難防止用ロック取り付け穴や有線LANポートなどは手元の作業の邪魔にならないことに配慮しPC本体の後方に配置するなど細部まで使い勝手を追求。とにもかくにも「使う人のことを考え抜く」こだわりが満載となっている。

(※)標準モデル/大容量バッテリー搭載時/タッチパネル非搭載モデル。JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver3.0)に基づいて測定。(動画再生時:約11.5時間/アイドル時:約30.0時間)

  • (写真)富士通ノートPCのコネクタ

「パフォーマンス、持ち歩きの便利さ、バッテリー駆動時間、キーボード入力や外部接続の使い勝手、安全性のどれも譲らず、しかもバランスよくすべてを詰め込み、『モバイルだからこれはできない』という諦めは感じさせません」と丸子氏は自信を示す。まさしく“富士通モバイルPCのプレミアム”の名にふさわしいモデルに仕上がっている。とはいえ、これまでと同様に今後も改善を続け、さらなる進化を目指していきたいと、丸子氏は語った。

  • (写真)LIFEBOOK U9414/Rの説明をする丸子氏

モバイル以外の多様な用途向けにもこだわり商品をラインナップ

忘れてはならないのは、富士通がこだわりを注入するのは上で紹介したモバイルPCのプレミアムモデルだけではないということだ。ビジネスPCには多種多様な使い方のニーズがあり、当然ながらデスクトップPCなどを求める声もある。「お客様の環境に応じたPCをもれなく取り揃えているのも、実は富士通のこだわりです。モバイル、デスクトップ、ワークステーションなどさまざまなタイプのPCを使う社員が働く企業であれば、そのすべてを富士通のみでご用意できます」と丸子氏は力を込める。

例えばデスクトップPCとしては、机上のスペースを効率的に使える、ディスプレイ背面に設置可能(カスタムメイド)な超小型PCを用意。ちなみに電源はキーボードからオンにでき、わざわざディスプレイ裏まで手を入れる必要がないことは言うまでもないだろう。加えて、医療現場や不特定多数が触れる環境での清潔さを保つことのできる抗菌キーボードやマウスなども選択可能だ。さらには、高性能処理が必要な業務で使用するワークステーションや、オフィスユース・在宅ワークに適した16.0型の大画面ノートPC、重ねて運んだり狭い机に置いたりするために落としやすいといった教育現場の声を反映し頑丈さや滑りにくさを強化したGIGAスクール向け端末、など「使う人」に寄り添って作り込まれた、かゆいところに手が届くプロダクトであるといえる。

  • (写真)「LIFEBOOK U9シリーズ」の最新機器ラインナップ

    「LIFEBOOK U9シリーズ」の最新機器ラインナップ

  • (写真)デスクトップPC、ワークステーションの最新機器ラインナップ

    デスクトップPC、ワークステーションの最新機器ラインナップ

販売パートナーも内覧会や研修会でしっかりとした知識を身に着けており、企業・組織のニーズに応じて最適な提案を行ってくれる。PC新規調達・入れ替えの予定やPCに関する困りごとがあるなら、まずは富士通のパートナー企業に相談してみてはいかがだろうか。

関連リンク

[PR]提供:富士通