こんにちは。技術革新統括本部 Cloud & Infrastructure技術部の眞野です。 先日、Amazon Web Services (AWS)のプライベートイベント「AWS Ambassador Global Summit 2024」が開催されました。これは、AWS Ambassadorsのみが参加できる特別な集まりで、私も初めて参加してきましたので、今回はその模様をご紹介します。

AWS Ambassadorsとは何者?

ところで皆さんはAWS Ambassadorsをご存知でしょうか? AWS AmbassadorsはAWS パートナーネットワークに所属する企業の中から選出され、グローバルの基準でAWSに関する専門知識や習熟度、ソートリーダーシップ、影響力があると判定された人がAmbassadorとして認定されます。 世界にはイベント開催時点で319人のAmbassadorsがいて、そのうち日本の企業からは65人が選出されているそうです。私たちNTT DATAには3人のAWS Ambassadorsが所属しています。

今年の日本のAWS AmbassadorsはこちらのAWSのブログで発表されています。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/2024-japan-aws-ambassadors/

Ambassador Global Summitとは

Ambassador Global Summitは、そんなAWS Ambassadorsだけが招待されるプライベートの勉強会イベントです。Amazonの本社があるシアトルにて、2024年9月24日から26日までの3日間にわたり開催されました。

セッションの内容はNDA(非開示契約)に基づき非公開ですので詳しくご紹介できませんが、最近のAWSが力を入れている生成AIやセキュリティに関する話題が取り上げられました。各セッションでは、最近公開された機能の内部アーキテクチャや今後のロードマップについても紹介があり、得られた情報を今後のAWS活用戦略の策定に活かしていきたいと思います。

そして、Ambassador Global Summitのセッションは技術に関するものだけではありません。セッションの中には、AWSがイノベーションを起こし続けるための文化やマインドセット、AI活用における負の側面とそれに対する対応方法などもあり、さらにはプレゼンテーションのコツなど技術以外のことについても学ぶことができます。

加えて、各セッションの登壇者は、サービスリードを始めとするAWSの社員であり、彼らから話を直接聞くことができ、たいへん勉強になりました。また参加者側も、世界中からAWSに関するトップ技術者が集まっています。そのため、参加者同士の感想においても関連する注目技術や課題とその対策など、他社のAWS Ambassadorsのコメントは鋭く、非常に刺激を受けました。

Lightning Talkに挑戦

Ambassador Global Summitは単にセッションを聴くだけでなく、参加者同士のナレッジの共有としてLightning Talkの枠が設けられています。

私も今回発表の機会をいただき、AmbassadorsやAWSの社員の皆さんの前で、自分がAmazon Elastic Kubernetes Service (EKS)を使っていて得られた知見について英語で10分間のプレゼンテーションを行いました。

  • (写真)プレゼンテーション中の筆者

    プレゼンテーション中の筆者(写真右)

人前で英語のプレゼンテーションをするのは久し振りで緊張もしましたが、良い経験になりました。ちなみに、発表資料については事前にAWSから資料レビューを受けることができ、プレゼンテーションの内容を準備する段階から、本番に至るまで多くの学びがありました。 特に、前述したAmbassador Global Summitの中での、AWSのプレゼンテーション技法・心構えに関する内容をさっそく自身の発表に取り入れ、学んだ内容を実践することができたことは、自分自身のスキル向上につながりました。今回学んだことを活かして、今後も伝えたいことを届けられるようにプレゼンテーション技術を磨いていきたいと思います。

セッション以外のイベントとCertification All-Stars 2024受賞

Ambassador Global Summitは学びの場であると同時に、AWS Ambassador同士のネットワークを構築する場でもあり、セッション終了後も各種イベントが開かれます。 普段なかなか直接は会えない他社のAmbassadorたちとお互いの課題感やそれに対する工夫などを情報交換することができました。技術的な情報交換だけでなく、オフの時間に一緒にシアトルの名物のクラムチャウダーを食べにいく等、非常に充実したシアトル生活を過ごすことができました。

イベントの中では各リージョンで特に成果を発揮したTop AWS Ambassadorsや、有効な認定資格をすべて有するCertification All-Starsの表彰が行われました。私もCertification All-Starsの一人として表彰され、記念品として金色のジャケットをいただくことができました。

表彰の詳細については以下のAWSのブログ記事をご参照ください。 https://aws.amazon.com/blogs/apn/congrats-to-our-2024-aws-ambassador-award-winners-and-meet-the-newest-aws-ambassadors/

  • (スライド)Certification All-Stars受賞者の抜粋

    Certification All-Stars受賞者の抜粋(著者 下段左から5番目)。すべての受賞者はリンク先をご参照ください。
    (画像引用元: https://aws.amazon.com/blogs/apn/congrats-to-our-2024-aws-ambassador-award-winners-and-meet-the-newest-aws-ambassadors/ )

またAmazonのいくつかのオフィスを見学させていただきました。その中の一つであるThe Sphereはガラス張りの球体でとても目をひく建物です。ここでは世界中の植物が栽培されています。事前に聞いていましたが、都会のシアトルの中にこれほど大量の植物があるとは驚きでした。

  • (写真)シアトルの街中にあるThe Sphere

    シアトルの街中にあるThe Sphere。中には世界中の植物が栽培されている。

しかし、この建物は植物園ではなく、Amazonのオフィスなのです。ディスカッション用のテーブルや作業用のブースが植物たちに溶け込みながら配置され、多くの社員の方がそこで業務をしていました。AWSのキーノートではよくサステナビリティに対する取り組みについて語られますが、緑に囲まれながらディスカッションをしている様子や、ラップトップに向かっている社員の方々を見て、このような環境からイノベーションの種は生まれるのかもしれないと感じました。

まとめ

今回は、AWSのパートナー企業の中でも限られたエンジニアであるAWS Ambassadorsのみが参加できるAWS Ambassador Global Summitの模様をご紹介しました。本イベントに限らず私たちAWS Ambassadorsはクラウドの活用を通じてお客様に提供できる価値を最大化できるように日々活動しています。

もし、クラウドに関して困りごとがありましたら、ぜひNTT DATAにご相談ください。

著者紹介

眞野将徳 MANO Masanori

NTTデータグループ 技術革新統括本部 Cloud & Infrastructure技術部
アプリケーション開発、コンテナ技術の研究開発を経て、現在はNTTデータ全体のクラウドビジネス拡大のため、クラウド基盤の標準化およびユースケース拡大を推進。
2023年よりJapan AWS Top EngineerおよびJapan AWS All Certifications Engineers、2024年よりAWS Ambassadorに選出。

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