昨今のITの進化に比例して、企業のIT部門の業務領域は広がり続けている。とりわけ中堅中小企業においては、リソース不足によって増え続ける業務に大きな負担を感じているのが実情だ。

こうした課題を打開すべく、アルファテック・ソリューションズでは企業のPC LCM(PCライフサイクル管理)効率化を後押しするサービスを提供している。IT担当者が置かれている現状と、PC管理業務の効率化が企業にもたらす効果について、アルファテック・ソリューションズの担当者に話を伺った。

  • アルファテック・ソリューションズ株式会社執行役員 ITサービス事業部 事業部長荒木 靖之氏

    アルファテック・ソリューションズ株式会社
    執行役員 ITサービス事業部 事業部長
    荒木 靖之氏

IT担当者に求められる役割はDX推進やセキュリティ強化に

近年、企業IT担当者に求められる役割が変化してきている。これまではPCやサーバー、業務アプリケーションといった事業運営に必要な情報システムの維持管理が主な役割とされていた。しかし、近年は情報システムの管理だけでなく、DXを中心とした企業変革に向けた戦略の立案や提案、事業に直接的な影響を及ぼすセキュリティの強化など、中心的な役割として求められるIT担当者が増えている。

1971年に創業し50年以上にわたって企業のシステム構築・運用などを支援してきたアルファテック・ソリューションズの荒木 靖之氏は、こうしたIT担当者の役割の変化は、あらゆる企業で見られると指摘し、こう話す。

「IT戦略の立案やセキュリティの強化は、かつての大手企業に多く見られる対応としてあげられていました。しかし、ITの進化にともなって事業運営におけるIT導入は必須である、という考えが経営者の中で当たり前となったいま、企業のIT担当者に対する期待というのは以前に比べて大きく高まっています。

しかし、ここで問題となるのが、IT担当者の業務が非常に広範囲になり、かつ複雑化しているということです。特に、中堅中小規模の企業では、人員や予算が限られるため、日々のIT運用業務に多くの時間を取られてしまっている状況が続き、本来担うべきDX推進やセキュリティ対応といった業務にほとんど対応できていないのです」(荒木氏)

そしてIT担当者にとって不幸なのは、主な役割が変化したことで、日々の運用業務を懸命にこなしているだけでは、経営層から評価されにくい時代になったということだろう。

PCライフサイクル全体での効率化を目指すことが重要

では、IT担当者はどうすれば経営層から求められる役割をまっとうし、事業運営に直接的に貢献できるようになるのだろうか。 荒木氏が提案しているのが、IT運用管理の効率化だ。特に、あらゆる企業に効果が期待できる取り組みとして進めているのが、PC管理業務の効率化である。

「PC管理業務はどの企業も行なわなければならないものの、きちんとこなしても評価されることが少ない業務です。しかも近年では、IT担当者や企業リソースのキャパシティを超え、業務負担となってしまっている事例も少なくありません。だからこそ、負担が増え続けているPC管理業務を効率化できれば、その分だけ高い効果が得られます」(荒木氏)

PC管理業務の内容は多岐にわたっており、PCの導入計画を起点として、調達・購入、導入・設定、運用管理、PC保守・交換、リユース・廃棄に至るまで、ライフサイクル全体を管理していく必要がある。それぞれのフェーズで業務が複雑化しており、対応が難しくなっているのが現状だ。

例えば、PCの調達・購入では、リモートワークや働き方改革などのトレンドを受けて、ユーザーの利用状況やニーズに応じた最適なPCを選択していくことが求められる。また、生成AIの活用や、それを利用するためのPCの性能など、日々進化するPC環境を見極め、入れ替えのタイミングを図ることも重要だ。

最も負担が大きいといえるのが、運用管理フェーズだろう。台帳管理や棚卸、サービスデスク対応、代替機管理、月次報告、監査対応など様々な問題に対応しなければならず、突発的なトラブルも発生しやすい。

ここでポイントになるのが、計画からリユースまでライフサイクル全体を見渡しながら効率化に取り組んでいくことだ。キッティング業務や運用管理業務など、特定の業務だけをアウトソーシングするケースは多いが、そうしたケースでは、アウトソーシング業務を管理する業務が発生したり、一元的な管理が難しくなったりと、逆にプロセスが複雑になるリスクがあるという。

つまり、PCライフサイクル全体での効率化を目指すことが重要なのだ。

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PC管理業務を効率化する「ピタッとキャパシティ for PC」

アルファテック・ソリューションズでは、PCライフサイクル全体の効率化を実現するソリューションを提供している。それが「ピタッとキャパシティ for PC」だ。多岐にわたるPC管理・運用・保守業務をまるっとアルファテック・ソリューションズに任せることができるサービスで、業務のデジタル化、管理プロセスの標準化、リソースの最適配置、運用コスト削減などの効果が期待できる。

「“PC LCM”は、これまではPC台数が数千台規模の大企業で採用されるケースがほとんどでした。しかし、今は中堅中小規模の企業を含めて幅広いお客様がPC管理に悩んでいます。むしろ、リソースの限られた中堅中小企業こそ、PC LCMのメリットが享受できるとも言えます」(荒木氏)

PC LCMサービスはさまざまな企業が提供しているが、ピタッとキャパシティ for PCの差別化ポイントは、大きく3つある。

1つめは、顧客が様々な情報資産を簡単に管理できるようにする「カスタマーポータル」の提供だ。ポータルを利用して、PCの登録状況や利用状況、ユーザーからの問い合わせ、新規キッティングや交換・修理依頼の申請などが可能だ。

「PC運用に関する利用状況を可視化して効率良く管理できるようになります。問い合わせや申請のほか、ナレッジベース・FAQの利用も可能です。オンラインで簡単に作業ができるので、エンドユーザーとIT担当者の負担を大幅に軽減します」(荒木氏)

2つめは、24時間365日電話で問い合わせができる「サービスデスク」の提供だ。

「サービスに関する問い合わせだけでなく、Windowsエラーへの対応など、よろず相談ができることも特徴です。サービスデスクはすべて弊社のスタッフであり、技術的な問い合わせにも対応します」(荒木氏)

3つめは、15年にわたってサービス提供してきた実績だ。

「大手化学メーカーを中心に幅広い業種とさまざまな規模の企業にサービスを提供してきました。サービスの幅広さ、深さは他に類を見ないものと自負しています。お客様の状況に合わせてメニューをカスタマイズすることができ、PC管理だけでなく、資産や利用状況の分析、各種セキュリティ対応、業務プロセス改善の支援なども可能です」(荒木氏)

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HPをパートナーとして「HP Dragonfly G4」なども提供

豊富な種類のPC用意しており、様々なメーカーの多種多様なモデルを提供できる体制だ。

「特にHPさんとは、前身のCompaq時代からPCを取り扱ってきた関係にあります。『HP Dragonfly G4』などの最新モデルも用意しており、HPさんと協力しながら、PCリユースプログラムの提供やセキュリティソリューションの提供にも力をいれています」(荒木氏)

HPの「PCリユースプログラム」は、使用済みのPCを廃棄せずにリユースとして再利用するもので、PCをお得に買い替えられるプログラムだ。また、HP Dragonfly G4はeSIM搭載モデルとなっており、導入すると5年間データ通信が使い放題となる「HP eSIM Connect」が利用可能になる。リモートワーク、ハイブリッドワークを中心に多様な働き方が広がる中、場所を問わずにインターネットアクセスが可能になるサービスとなっている。

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    HP Dragonfly G4

また、HPのPCはセキュリティにも定評がある。「HP Wolf Security」というセキュリティソリューションを利用することで、マルウェアの駆除と封じ込め、クラウドでの脅威分析、脅威の侵入経路の強固な防御などが可能だ。

「今後は、HPとの強固なパートナーシップのもと、セキュリティオプションのメニュー拡充や、スマホやプリンターなどの周辺機器も含めた管理メニューの拡充に取り組んでいきます。IT担当者の悩みを解消しながら、企業のDX推進やセキュリティ強化を支援していきます」(荒木氏)

IT人材の不足とIT担当者の業務過多が問題となっている現在、多くの企業にとってアルファテック・ソリューションズのピタッとキャパシティ for PCは最適なソリューションとなりそうだ。

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[PR]提供:日本HP、アルファテックソリューションズ