HCIをMicrosoft Azureのサービスの一つとして提供し、クラウドベースでハイブリッド環境全体のインフラを統合管理するソリューションが注目されている。本稿ではAzureとの連携を前提に、クラウドとオンプレミスの垣根を越えた効率的かつ適正コストでのインフラ運用を実現するHCIサービスの特長や導入メリットを解説していく。

Azure Stack HCIは、Microsoft社の提供するクラウドとの連携を前提としたHCI専用OSと、認証済みエンタープライズサーバーとの組み合わせで構成されるソリューションだ。

その最大の特長は、ハイブリッド環境に広く分散したインフラ、クラスターなどをAzure上のポータルから一元的に運用管理できる点にある。

これにより、対象がクラウドにあるのかオンプレミスにあるのかを意識する必要がなくなり、運用業務の効率化につながるというメリットをもたらす。

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オンプレミスでコンテナの作成や管理が可能に

また、Azureが提供するIaaS、PaaSの各種サービス・機能との連携が容易であり、それらをオンプレミス環境でシームレスに利用できる点もAzure Stack HCIのメリットといえる。特にAzureのKubernetesプラットフォームであるAKSが使える意義は大きく、オンプレミスでコンテナの作成や管理が可能になる点も見逃せない。

さらにAzure Stack HCIは、クラウドならではのサブスクリプションモデルで利用できるため、初期導入コストとランニングコストを抑えることができる。仮想マシンのゲストOSのライセンス料は別途必要になるものの、EOLを過ぎたWindows系の旧OSの拡張サポートが無償提供されるため、こうした旧環境を安全に維持し続けたいという用途にも最適だ。

*　　*　　*

以下のリンク先からアクセスできるWebページでは、Azure Stack HCIがハイブリッドクラウド環境のインフラ統合管理ソリューションとして推奨される理由を解説している。併せて、VDI基盤やDB基盤、DR対策など、本ソリューションのユースケースやライセンス契約形態、さらには導入支援サービスについても紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。

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