新たな営業先を開拓する際には相手先のことを調べ、どの部門にどのような提案を持っていくべきか、事前に検討することが重要だ。しかしその会社のWebサイトに十分な情報が掲載されていないことも多く、下調べが思うように進まないこともあるだろう。そんな時に役立つのが、「サテライトオフィス・企業情報収集サービス for クリックサーチ（以下、クリックサーチ）」だ。クリックサーチを利用すれば、迅速かつ簡単に企業情報を収集することができる。

企業概要から組織まで、あっという間に検索可能

「クリックサーチ」はGoogle Chrome、Microsoft Edgeの拡張機能（アドオン）として提供されている。使い方は至って簡単だ。「クリックサーチ」をインストールしたブラウザで、調べたい企業の社名（あるいは法人番号かドメイン名）が表示されたWebページを開く。そして社名をテキスト選択して右クリック、メニューのなかにある「クリックサーチ」を選ぶ。

すると該当する企業がリストアップされる。同一名の企業が複数ヒットした場合は、住所や業種などで企業を特定し、企業名をクリックする。これだけで会社の「企業概要」、「ニュース」、「組織図」などの情報を得ることができるのだ。

表示される内容について、少し細かく紹介しよう（図1）。「企業概要」は、業種や従業員数、資本など、企業規模を把握できる基本内容のほか、上場企業約20,000社については文章による企業紹介が表示される。この文章はChatGPTで生成されており、2カ月ごとに更新されるため、最近の動向をつかむのに便利だ。有価証券報告書へのリンクもあり、経営状況の詳細を確認することもできる。

  • 検索結果例（企業名・企業情報はサンプル）

また企業情報には、あらかじめ約250種類のタグ（最近出展した展示会名、受賞情報、取得しているISO情報など）が付与されており、その企業が何に注力しているかを確認できる仕組みも搭載されている。

「ニュース」欄には、該当企業のWebサイト（公式サイト）に掲載されたプレスリリース、ニュースリリースへのリンクが表示される。「クリックサーチ」のシステムが約20万社のWebサイトをクローリングして新着情報を自動収集するため、最新情報も逃さない。

そして「組織図」では、その企業にどのような部門があり、そのなかにどのような部署があるのか、さらには所在地や電話番号まで分かるようになっている。営業のアプローチ先を検討する際に役立つだろう。

開発元であるネットビジネスサポート株式会社（以下、NBS）は、企業データの名寄せクレンジングサービスや営業・デジタルマーケティング支援サービスなどのビジネスで蓄積した、約500万件に及ぶ企業情報を独自にデータベース化している。この膨大なデータを「クリックサーチ」のサービス提供に利用しているため、ここまで詳細な情報を瞬時に検索することが可能となっているのだ。

検索した企業が顧客になってくるかどうかをAIがスコアリング

2024年2月に、営業支援につながる新たな機能が追加された（図2）。まず「マイタグスコア」だ。先述した約250種類のタグのうち、自社として関心のあるものを選んで設定しておくと、検索結果として表示された企業がそのタグに関連しているかどうかをスコアで表示してくれる。例えば選んだタグが7つ、検索した企業に付与されたタグが3つだとすれば、「3/7」のように表示され、自社の関心事にマッチした企業かどうかを判別する際の指標にできる。

新機能の2つ目は「AIスコア」だ。自社の既存顧客の属性データ数百件をAIに学習させておくと、新たに検索した企業が既存顧客とどれだけ類似性があるか、つまり顧客となってくれる可能性がどれくらいあるのかが、0～100のスコアで算出される。従来、顧客分析は業種や売り上げなどをもとに行うことが多いが、「AIスコア」では幅広い属性を交えた分析を行えるため、高い精度で潜在顧客を洗い出すことが可能だ。「クリックサーチ」では、検索した企業のスコアを示す機能のみが利用できるが、販売代理店であるサテライトオフィスおよび開発元NBSではこの逆、つまりスコアが高い企業のリストを提供するサービスも行っている。

ほかに、スマートフォンから音声で企業情報を検索する機能も搭載されるため、多くの企業が集まる展示会場で「これは」と思うところの情報をその場で調べ、すぐに営業をかけたり、コネクションをつくったりすることもできるようになる。

下調べの労力を省き、営業の効率化に役立つ「サテライトオフィス・企業情報収集サービス for クリックサーチ」は、現在、無料・無期限で使用できる機能限定版が提供されている。有償版よりも検索結果の項目内容が少ないが、一度、その使い勝手を試してみてはいかがだろうか。

サテライトオフィス

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