企業にとってWebサイトは、ビジネスの可能性を広げていくために欠かせない存在だ。コーポレートサイトをはじめ、製品・サービス紹介やランディングページ、Eコマース・イベント・キャンペーンのプロモーション、あるいは人材採用やESG/SDGs関連サイトなど活用の幅は多岐にわたる。
さらには、単に情報を発信するだけでなく、サイト内のユーザーの行動から自社や自社製品に対する興味・関心の分析や、社内ポータルで従業員同士のコミュニケーション促進に役立てるといった使い方もある。
しかしながら、Webの制作にあたって企業がさまざまな課題を抱えているのも事実。本記事では、Wix.com Japan株式会社によって実施された「ウェブサイト内製化に関する調査」の結果をもとに、Webサイトの運用管理にまつわる課題を明らかにしたうえで、解決手段のひとつであるWeb制作の内製化について解説する。
対象:ウェブサイトを内製化する企業の意思決定者
回答者数:500人
実施期間:2023年8月
Webサイト管理者に聞いた! Webサイト運用に対する不満
まず、企業がWebサイトで何を重視しているのかを見ていく。調査結果によると回答者の68%がもっとも重視する点として「サーバーに障害が少なく、常に安定している」と挙げている。2位は「セキュリティがしっかりしている」、3位「急なトラフィック増加にも耐えられる」、以降は「アクセス権限の詳細設定ができる」「バージョン管理などで正確なログが記録される」「表示速度が速い」などが続く。特に、インフラやセキュリティ面の強さを求める声が目立つ。
Webサイトはユーザーがスムーズにアクセスできることが大前提となる。インフラは、Webサイトの安定稼動を左右するものであり、いかに強固であるかが重要なポイントだと多くの企業が認識している。また昨今、巧妙化が進むランサムウェアなどのサイバー攻撃を防いだり、顧客の重要な情報を保護したりするため、Webサイトのセキュリティは極めて重要なテーマで、調査結果にはこれらがよく表れている。
一方でインフラ関連のニーズのなかでもトラフィック増加や表示速度の速さに関しては、重視する割合が多いにもかかわらず不満を感じている企業が多い。「急なトラフィック増加にも耐えられる」は9%、「表示速度が速い」に関しては実に12%が現状に不満と答えた。
そのほか、「運用・維持費」「初期導入コスト」などコストに不満の声も挙がっていた。従来、企業のWebサイトは外部の制作会社に発注するケースが多かった。しかしWeb制作の外注は、初期導入費用も運用・維持費用も大きくなりがちだ。たとえば、ページの一部分や文言一カ所を修正するだけでも、修正費用が発生するケースは多い。
しかも修正を依頼して、制作会社がすぐに対応してくれるとは限らない。そのため、わずかな修正や、タイムリーにキャッチコピーと画像をアップしたいといった場面でも予想外の時間と追加の外注コストを要してしまうことも少なくない。市場環境の変化が激しく、打ち手にアジリティが求められる時代に、スピード感を持ったWebサイト運用ができなければ、効果を発揮しきれず、ビジネスにおいても致命的な問題になりうるだろう。
Web制作内製化が企業にもたらすメリット、しかし一方で課題も
こうしたコストや運用の課題を解決に導くのが、Webサイト制作の内製化だ。
Webサイト制作を内製化すると、制作費や維持費といったコストを抑えながら、ページの更新や変更もスピーディーに行えるようになる。これまでちょっとした修正でかかっていた外注コストが不要になるため、ランニングコストの大幅削減も可能となるだろう。
たとえばWebサイト内製化が実現できれば、キャンペーンやイベント告知において、急な変更に対応し、細部の調整を直前まで続けることができる。Webサイト公開後もアクセス状況などを分析して必要に応じて迅速な改善にもつなげられる。さらには、外注先とのあいだで認識の齟齬が生じて思うように進まない……などといった担当者のストレスも減らせるはずだ。実際に調査では内製化による効果として、62%が「メンテナンスや更新が迅速に行える」、59%が「Web制作がスピードアップする」、56%が「PDCAサイクルを早めることができる」と答えている。
ここまで見てきたように、Webサイトの内製化によって企業はさまざまなメリットを享受できるが、一方で課題もある。それは昨今社会的な問題となっているデジタル人材不足だ。
Webサイトの内製化にも当然ながら人材が必要だ。調査を見ても、86%の企業がWebサイト制作の内製化において人材不足を感じていると回答している。ただでさえデジタル人材が足りない中、Webサイトの内製化に充てる人的リソースを絞り出せるかどうかは大きな問題だろう。
また、内製化といってもちょっとした作業にプログラミングが求められるようでは、専門知識・スキルを持たない担当者がタイムリーかつ迅速・自在に更新することは難しい。プログラミングの学習には時間がかかるため、知識とスキルを持つ担当者に業務が属人化してしまうことも考えられる。
このような課題を解決する手段として、ローコード/ノーコードによるWebサイト制作の内製化がある。制作時にプログラミングを一切必要としないノーコードのツールを活用すれば、情報システム部門以外の営業や人事、総務といった部門の担当者が、みずからWebサイトを作り上げることも、更新やメンテナンスをかけることも可能になる。これならデジタル人材不足の課題をカバーできるわけだ。
顧客のニーズや市場の変化に合わせてWebサイトの構築・更新・メンテナンスを迅速に実行できるようになり、ビジネスにプラスのインパクトをもたらせることだろう。
注目のノーコードWeb制作ツール「Wix エンタープライズ」
先述したインフラやセキュリティ、そしてコストに関する課題を解消するには、いかに適切なローコード/ノーコードWeb制作ツールを導入するかに懸かっている。では、どのようにWeb制作ツールを選定すればいいのだろうか。
選定するにあたっては、主に3つのポイントが考えられる。バックボーンに強いインフラを持っていること、Web制作に関する多様な機能をオールインワンで備えていること、そして導入・運用管理を低コストで行えることだ。
この3点を満たす法人向けツールとして注目したいのが「Wix エンタープライズ」である。個人、法人合わせて世界で2.5億人以上の登録ユーザーを有するクラウドベースのWebサイト制作ツールである「Wix」は、ドラッグ・アンド・ドロップでWeb制作が可能だ。Wixはノーコード・ローコードWeb制作ツールとして15年以上の歴史を持ち、日本を含む世界各地でビジネスを展開している。
「Wix エンタープライズ」の強みとしては、まず上記1点目のポイントである強固なインフラと、それを背景とした高水準のパフォーマンスおよびセキュリティが挙げられる。99.99%の稼働時間SLAで極めて高度な安定性・信頼性を誇り、トラフィック増加や表示速度の課題にしっかり応える。GoogleのWebサイトに関するサイトパフォーマンス・ユーザーエクスペリエンスの評価指標であるコアウェブバイタル(Core Web Vitals:CWV)でも高い評価を獲得。インフラの管理・維持をWixで担ってくれる点はユーザー企業にとって大きなメリットだろう。
セキュリティ面でも、業務内容に応じてアクセス権限を設定できるIAM(IDおよびアクセス管理)や、SSO(シングルサインオン)、2要素認証といった機能に加え、24時間体制の専門チームがシステムを常に監視している。また、社内のイントラネット作成に役立つIPアクセス制限や、誰がいつどのような設定変更を行ったのかをログに保持する操作ログといった機能も備えている。
2点目のポイントとして、EC機能、予約システム、オンライン決済、メールマガジン配信、アクセス解析など、多彩な機能をオールインワンで実装している。従来のノーコードツールでは、操作は簡単であるものの拡張性や機能レベルに懸念を抱く人も少なくなかったが、現在はそのような問題は全く感じないレベルに進化した。さらに「Wix エンタープライズ」はサードパーティのソフトやAPIと接続してWebサイトの機能拡張が可能なため、プログラミングスキルを持った人であれば、カスタマイズの幅も広がる。
3つ目のコスト面についても、外注で発生する費用が不要になるうえ、従来のように細分化された多数のWeb関連ツールを導入する必要もないため費用を大幅に削減できる。かつ、複数サイトを一元管理できるダッシュボード機能によってサイトの運用管理の効率化も叶え、トータルコストを最適化してくれる。操作にプログラミングの知識やスキルは不要であるため、新たにデジタル人材を採用することなく活用できるのは、コスト面でも運用管理面でも大きなアドバンテージといえるだろう。
変化がめまぐるしい時代を生き抜くためには、アジリティを高めて事業を成長させる必要がある。Webサイトは事業をするうえで必要不可欠な存在であり、変化に適応した運用を実現できれば、事業成長に大きく貢献するだろう。そのためには部門にかかわらず多様な社員が最適なタイミングでサイトを更新できる環境を整えることが極めて有効なアプローチといえる。これを機に、「Wix エンタープライズ」を活用したWebサイトの内製化を検討してみてはいかがだろうか。
本記事は、Wix.com JapanでB2Bのプロダクト・マーケティング・マネージャーを務める今村桃子氏の解説をもとに作成した。最後に、今村氏からのメッセージを紹介する。
「Webサイトは企業にとってマストの存在です。コンテンツは常に変わっていくものですし、サイトのランニングコストは長い目で見ると大きく膨らみます。その運用管理に人を雇おうとすれば、さらに多くのコストがかかるでしょう。オールインワンのノーコードツールであるWixを導入すれば、デジタル人材を採用するコストが不要になりますし、属人化などの課題も解消できるので、ご検討いただけると幸いです」
プロフィール:
Wix.com Japan株式会社B2Bプロダクトマーケティングマネージャー
今村 桃子氏
外資系の翻訳テクノロジー企業、MarTech企業を経て、2023年にWix日本法人へ入社。日本のエンタープライズ市場に向けたマーケティング戦略の策定およびキャンペーンの企画・管理を行う。以前は、アブダビ在住にて客室乗務員、日本帰国後に法人営業ディレクターアシスタント兼通訳の経歴を持つ。趣味は旅行、ヨガ、ワイナリー巡り、綺麗な海を探すこと。
関連リンク
・Wixについて・Wix エンタープライズ
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