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新型コロナウイルス感染症の影響を受け、多くの企業でテレワークが導入されるようになった。リアルなオフィスへの出社がままならないなか、テレワークはもはや定着したといってもいい状況だろう。コロナがもたらした最も厳しい時期は過ぎ、アフターコロナと呼ばれる今、テレワークの広がりにより働き方の多様化が進んでいるといわれる。実際、人々の働き方はどれくらい変わったのだろうか。マイナビニュース読者へのアンケートから紐解いてみた。

【アンケート実施概要】
回答方法:インターネットによるアンケート
対象:マイナビニュース会員読者(会社員・公務員・団体職員/個人事業主・会社役員)
回答者数:702名
実施期間:2023年8月4日(金)

テレワークを実施している企業はどれくらいある?

働き方が多様化するということは、要するに家庭の事情やプライベートの用事といった人それぞれの状況・ライフスタイルに合わせて柔軟に働けるようになるということ。ひと言でいうなら「働きやすくなる」ということだ。

その多様な働き方を支えるひとつの手段がテレワークである。テレワークによって必ずしもオフィスに出社する必要がなくなり、自宅や外出先で時間を有効に使いながら仕事をすることが可能になるので、ワークライフバランスの実現に多大な影響を与えるといえるだろう。

実際のところ、はたしてどれくらいの人がテレワークを取り入れているのだろうか。2023年8月に実施したマイナビニュース読者アンケートでは、「あなたはテレワークを実施していますか」という質問に「はい」と答えたのは39.9%、「いいえ」が60.1%と、意外にもテレワークをしていない人のほうが多数派となった。

  • あなたはテレワークを実施していますか

この数字を見てどう感じるだろう。ひとつ注意したいのはこの設問が「実施していますか」と現在進行形になっていること。つまり、コロナ禍の真っ只中は外出を控える要請もあってテレワークをしていたものの、アフターコロナを迎えてオフィスに戻る企業が増え、“現在は”テレワークをしていない人が「いいえ」と答えた可能性は考えられる。実際、コロナが最も猛威を奮っていた時期はフルリモートを実施していたものの、その後の感染状況を見て出社日を増やしていった企業は多いはずだ。

この考察は、次の質問の回答結果からも合理性がある。上の質問でテレワークを実施していると答えた人を対象にした「週にどれぐらいテレワークを実施していますか」との質問に対し、最も多かったのは「週1日リモート」の30.7%、続いて「週2日~週3日リモート」が28.6%と、ほぼ6割が週のうち数日という結果になっている。対して「フルリモート」は21.1%と、こちらも決して少ない数字ではない。

  • 週にどれぐらいテレワークを実施していますか

これは、アフターコロナでテレワークを縮小あるいは廃止する方針に転換した企業が多い可能性もある一方、コロナ禍でテレワークを経験した結果オフィス以外にも働く場所の選択肢を作ったり、社員のライフスタイルが変わったりしたことからテレワークを上手に取り入れて働き方の多様化に取り組む企業が増えた可能性も考えられる。家事や趣味、学び、リフレッシュなどに時間を使うため、工夫しながらテレワークと出社をうまく使い分ける人、また、そうした働き方を許容する会社が増えてきた姿が目に浮かぶ。

なお、「アフターコロナの今、あなたの所属している企業/団体のテレワークの運用はどのようになる予定ですか」という質問では、「継続して実施される」が60.3%、「縮小して継続する」が28.4%という回答で、現在テレワークをおこなっている企業は継続していくケースが多いとわかる。

  • アフターコロナの今、あなたの所属している企業/団体のテレワークの運用はどのようになる予定ですか

現在の勤務形態と理想の働き方

テレワークと聞くと、つまりは在宅勤務だと考える人も多いかもしれない。はたして実態はどうなのかを尋ねる質問(「テレワークをする際、主にどこで勤務していますか」)では、やはり在宅勤務が79.6%と8割近くを占め最多だったものの、コワーキングスペース(12.4%)、カフェ(6.4%)といった回答も目立った。そのほかの場所として図書館やホテルが挙がった点も興味深い。家の近くにテレワークが可能な図書館があったり、ときに静かなホテルの部屋でリフレッシュしながら仕事したりと、テレワークとひと口にいってもあらゆる場所の選択肢があることが示されている。

  • テレワークをする際、主にどこで勤務していますか

在宅勤務にせよそのほかの場所にせよ、テレワークやハイブリッドワークにさらなる柔軟性をもたらすのがフレックス勤務制度であり、ワーケーションだ。「あなたの会社にはフレックス勤務制度がありますか」の質問では82.5%が「はい」、「あなたはワーケーションを実施したことがありますか」には「頻繁に実施している」「ときどき実施している」「したことがある」を合わせて54.4%の人が、ワーケーション経験があると回答している。

  • あなたの会社にはフレックス勤務制度がありますか
  • あなたはワーケーションを実施したことがありますか

これらを見ると、フレックス勤務にせよワーケーションにせよ、テレワークを実施している会社は多様な働き方に関して寛容である状況が見えてくる。

ところで、そうした働き方に満足している人はどれぐらいいるのだろうか。「あなたは今の勤務形態に満足していますか」の質問では「満足している」が40.1%、「まあまあ満足している」が45.1%に上り、多くの人が満足していることがわかる。

  • あなたは今の勤務形態に満足していますか

一方、「あなたの理想の勤務形態を教えてください」では「フルリモート」が33.5%で最多となっており、オフィスに出社するよりテレワークだけで済ませる働き方のほうが快適だと考える人は3人に1人とかなり多いようだ。ただ、「週2日~週3日リモート」も28.4%と3割に近く、テレワークと出社を適度に組み合わせる働き方を好ましいと感じる人もフルリモートとほぼ同数に達した。

  • あなたの理想の勤務形態を教えてください

テレワークのメリットと課題をチェック

具体的に、テレワークで働くことによってどういった点がよかったのかを聞いた設問では「時間を有効活用できるようになった。新たなことに挑戦できるようになった(51歳・男性)」「通勤時間に余裕ができて、子供の見送りなど柔軟に対応可能となった(45歳・男性)」など、やはり時間を自由に、あるいは効率的に使えるようになった点をメリットと感じる人が多い結果となった。

その“時間”というファクターのなかでも、とりわけ通勤時間の短縮にフォーカスした答えが目立つ。長い通勤時間や混雑した時間帯の通勤に苦痛を感じる人が多いのも事実だ。テレワークによりその時間がなくなり、手にした“自由な”時間を子育てや家事、趣味、学びや自己研鑽、あるいは新しい挑戦にあてられるようになって、日常生活における満足度が高まっていることがわかる。

ほかには、自分のタイミングで仕事ができること、それにより効率が上がったり、集中できて作業がはかどったりなど、マイペースでしっかり業務に向き合える点もテレワークの大きなメリットと捉えられている。

興味深いのは、大雨や天気が悪いときに助かるなど、雨天・荒天でも外出せずにすむ点を評価するコメント。以前は台風で電車が運休・遅延して駅で足止めされるケースも多かったが、テレワークならその心配もない。

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一方、当たり前のことながらテレワークは万能ではなく、困ったことが起きるケースもある。回答を見ていくと、「コミュニケーションが薄くなり、仕事における共通認証が取りにくくなった(57歳・男性)」、「相手の本音が分かりづらい(42歳・男性)」といった課題や、集中できない、ほかのことに気を取られるといった回答、あるいは「通勤時間分、自分の時間ができたが、電気代と水道代が上がった(32歳・女性)」という回答もあった。会社によっては光熱費の補助を出すところもあるようだが、電気代が高騰している昨今、深刻な問題であることには変わりない。

また、「回線が切れやすい(35歳・男性)」「ネットの不調(56歳・男性)」など通信回線に関する困りごとも目立つ。そもそも回線が途切れる・つながらないといった状況では、テレワーク自体が成り立たないうえに、Web会議のコミュニケーションにも悪影響が出る。逆にいえば、高速で安定した通信回線があれば、テレワークでもコミュニケーションを円滑にとれるようになる可能性は高い。

テレワークが広く浸透した今、リモートでより快適に仕事ができるようにするには、まず何より通信環境を整えていく必要がある。在宅勤務であれば自宅の通信回線を整えるのは必須に違いない。それに加えてコワーキングスペースやカフェ、ホテル、あるいはワーケーションを受け入れている施設でも、ユーザーがスムーズに業務を進められる快適な通信環境を提供できるように、キャパシティの大きな回線と高い通信品質を実現する業務用アクセスポイントを用意し、ネットワークを整備していかなければならないだろう。

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