モジュールで構成する軽量な電源システムで、世界トップクラスの電動オートバイを実現

航続距離、信頼性、耐久性を備えた最高の電動オートバイを作りあげる

オートバイの電動化はまだ始まったばかりで、航続距離は最低100マイル、70マイル走るための充電時間は1時間以内という基準があります。その先頭を走る ライトニング・モーターサイクル社のオートバイは、航続距離170マイル（273km以上）以上を達成し、10分以内で80％の充電ができます。

電動オートバイを設計する際は、サイズと重量の制約、過酷な環境での耐久性という課題にも直面します。そのため、極めて電力密度が高く信頼性が高い電力供給ネットワーク（PDN）が必要です。電気的ノイズ（EMI）を抑えて、荒れて予測が困難な路面を走りながら、バッテリーの大きい電圧変動に対応できる電力供給ネットワークです。

• ライトニング・モーターサイクル社の電動オートバイ「LS-218」。
  2013年、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムで、レース・トゥ・ザ・クラウドのオープンクラスを走行し、
  ガソリンオートバイに20秒以上の差をつけて優勝

高精度の設計技術で最高の電動オートバイを実現

時速215マイルの世界最速のオートバイで、これまでにない乗り心地を実現することは、非常に難しいことです。そのためには高精度の設計技術が、すべての部分、特に電動パワートレインに求められます。ライトニング・モーターサイクル社のオートバイに乗ったときの忘れることのできない感覚を実現するには、高効率で堅牢なシステムが欠かせません。「振動も騒音も熱もなく、無限のトルクを感じる―まるで魔法のようでした。」ライトニング・モーターサイクル社の創業者でありCEOのリチャード・ハットフィールド氏は語ります。

広い入力電圧範囲を持つ、高電力密度の電力供給ネットワーク（PDN）を設計する

ライトニング・モーターサイクル社のオートバイでは、Vicorの DCM 電源モジュール を使い高電圧バッテリーを12Vに変換し、計器類、照明、センサーを含むオートバイの電子制御機器に電力を供給します。DCM4623は、電力密度が高く軽量で、コスト効率の高いDC-DCコンバータであり、極めて広い電圧範囲の高電圧を入力でき、安定した12Vを出力します。DCM4623の入力電圧範囲は、一般的に使われるバッテリーの種類で異なる電圧値に十分に対応できます。例えば、200V～400Vのリチウム鉄リン酸（LiFePO4）バッテリーパックと、通常250V～420Vのニッケル・マンガン・コバルト（NMC）やニッケル・コバルト・アルミニウム酸化物（NCA）のバッテリーを入れ替えて、フレキシブルに使うことができます。

電力供給ネットワーク（PDN）

• ライトニング・モーターサイクル社のオートバイは、Vicor のDCM電源モジュールを使用して高電圧バッテリーを12Vに変換し、計器類、照明、センサーを含むオートバイの電子制御機器に電力を供給します。DCM4623は、電力密度が高く、軽量でコスト効率の高いDC-DCコンバータで、極めて広い高電圧入力範囲から安定した12V電力を生成します。

• DCM4623 DC-DCコンバータ
  入力電圧: 160 – 420V
  出力電圧: 2.97 – 30.8V
  出力電力: 最大600W
  47.91 x 22.80 x 7.21mm

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※本記事はVicorから提供を受けております。著作権は同社に帰属します。

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