コロナ禍を契機に、オフィス以外の場所で働く「リモートワーク」や出社と在宅勤務を組み合わせた「ハイブリッドワーク」などの新しい働き方が急速に浸透した。そんな中で人気を集めたのが、持ち運びに便利で場所を選ばずに作業できる「ノートPC」だ。しかし社会情勢が落ち着きを取り戻すにつれ、ノートPCに比べて高い性能を確保しやすく業務効率を上げやすい「デスクトップPC」も改めて見直されてきている。
そこで、今回はミニPCからタワー型まで幅広いラインナップを展開するマウスコンピューターのデスクトップPCのうち、ビジネスユースにおすすめな2機種をピックアップ。その特徴や使い勝手とともに、PC本体と一緒に使うと便利な液晶ディスプレイなどの機材も併せて紹介していこう。
デスクトップPCならではのメリットと選び方
具体的な製品を紹介する前に、デスクトップPCのメリットや選び方を解説しておこう。
デスクトップPCは、ディスプレイを搭載しない「セパレート型」と、ディスプレイを内蔵する「一体型」の2種類に大別することができる。そのうちビジネスユースで人気があるのがセパレート型のPCだ。ディスプレイを搭載しないぶん、ノートPCや一体型PCに比べて本体の内部スペースに余裕があり性能を高めやすいのがその理由。またUSBポートなどのインタフェースが豊富に用意されていることが多く、さまざまな周辺機器を直接PC本体に接続して使用できるのもメリットだ。
セパレート型のPCは、手のひらサイズの「ミニPC」や本体幅が狭く省スペースな「スリム型」、コンパクトながら拡張性にも配慮した「ミニタワー型」、冷却性能が高く発熱量の大きなパーツを搭載しやすい「ミドルタワー型」などに分類することができる。
書類作成やデータ入力を中心とした一般的な業務には、このうち省スペースでオフィスなどに設置しやすいミニPCやスリム型PCが適している。写真・動画編集やデータ分析、CADなどの負荷が高めな業務の場合は、ある程度拡張性が高く、グラフィックスカードを搭載できるスリム型以上のPCがおすすめだ。
モニター背面にも取り付け可能なミニPC「MousePro CR-I5U01」
マウスコンピューターのラインナップの中で、ミニPCに相当するのが「MousePro CR」シリーズ。本体サイズはDVDのトールケースを少し大きくした程度で、手のひらにも無理なく乗ってしまうほどコンパクトだ。
製品には専用スタンドが同梱されており、本体底面に装着すれば縦置きにして使うこともできる。実際に設置してみると、フットプリントが小さいため机の上でも場所をとらず業務のジャマになりにくい。ノートPCを外付けディスプレイにつないだ場合よりもむしろ省スペースで、机を広々と使うことが可能だ。
標準で付属するVESAマウントを使えば、同規格に対応したディスプレイの背面に本体を取り付けて一体型PCのように使うこともできる。実際に取り付けてみると、本体がディスプレイにすっぽり隠れてしまうため、PCの存在を意識することなく作業に集中できるのがとても快適だった。在宅ワークで書斎を用意できないような場合でも、これなら設置面積が最小限ですむため、ちょっとした空きスペースを利用して仕事環境を整えられそうだ。
本体がこれだけ小さいとパフォーマンスが十分なのかと心配になるが、上位モデルの「MousePro CR-I5U01」の場合は10コア12スレッドの第12世代インテルCore i5-1235U プロセッサーを搭載しており、一般的な用途には十分すぎる性能を持っている。
試しにPCの総合的なパフォーマンスを計測するベンチマークソフト「PCMark 10」を実施してみたところ、次の結果になった。
PCMARK 10 ベンチマーク結果 | |
---|---|
総合スコア | 4452 |
Essentials | 8345 |
Productivity | 6359 |
Digital Content Creation | 4515 |
快適さの指標は、基本性能を示すEssentialsが4100、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450だが、本製品はいずれも大きく上回っている。Officeアプリを使った文書作成から画像編集などのクリエイティブワークまで、幅広い業務を快適に行えることがわかる。
ビジネスシーンではPCに周辺機器をつないで使う機会も多い。その点も「MousePro CR-I5U01」なら安心だ。本体前面にはUSB 2.0 Type-A×2、USB 3.1 Type-A×2、USB 3.1 Type-C×1が、本体背面にはHDMI×1、D-Sub×1、USB 3.1 Type-A×2、LAN×1、マイク入力×1、ヘッドホン出力端子×1が搭載されており、さまざまな機器を直接つないで使うことができる。
そのうち映像出力端子はHDMI、D-Sub、USB 3.1 Type-Cの3種類が用意されており、最大3画面に出力することが可能。手軽にマルチモニター環境を構築して業務効率を改善できるのも嬉しいポイントと言えるだろう。
PC本体が非常にコンパクトなので、設置スペースに余裕がない場合にはとくにおすすめできる製品だ。またディスプレイ背面に取り付けて人目から隠すことができるため、会社の受付用の端末やデジタルサイネージなどの用途にも活躍してくれそうだ。
省スペースながら高い拡張性を実現したスリム型「MousePro LP-I5U01」
マウスコンピューターのラインナップの中で、スリム型PCに相当するのが「MousePro LP」シリーズ。本体が約99mmと幅狭で、高さも約290mmに抑えられているため、机の上に置いても足元に置いてもジャマになりにくいのが特徴だ。
省スペースながら排熱設計が優れており、ハイエンド向けCPUやグラフィックスカードを搭載することも可能。チップセットはインテルB660で、PCIe Gen4に対応したM.2スロットなどを装備している。そのためストレージに最大読み取り7GB/sという超高速SSDを搭載してパフォーマンスを高めることも可能だ。
今回試したミドルモデル「MousePro LP-I5U01」の場合は、CPUとして高性能コアを6つ備えた第12世代インテルCore i5-12400が採用されており、一般的な業務だけでなくデータ分析やイラスト制作などの負荷の高い業務も快適にこなすことが可能だ。そこで、その性能をチェックするためベンチマークソフト「PCMark 10」を実行してみたところ、次の結果になった。
PCMARK 10 ベンチマーク結果 | |
---|---|
総合スコア | 4983 |
Essentials | 9571 |
Productivity | 7027 |
Digital Content Creation | 4992 |
基本性能を示すEssentials、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivity、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationのいずれも快適に動作する目安を大きく上回っている。このことから、本製品が普段使いからクリエイティブ系業務まで幅広く対応できる性能を持っていることがわかる。
このほか、スリムな筐体にもかかわらず拡張性が高いのも魅力的なポイント。標準のSSD以外にセカンドストレージとして最大8TBのHDDを搭載できるため、動画などの大容量データを扱うことが多いユーザーも安心だ。また光学ドライブを内蔵することもでき、音楽・映画鑑賞や大切な仕事のデータのバックアップなどに役立てることができる。
インタフェースも充実しており、本体前面にUSB 2.0 Type-A×2、USB 3.0 Type-A×2、マイク入力×1、ヘッドホン出力×1が、本体背面にはDisplayPort×1、HDMI×1、USB 3.2 Type-C×1、LAN×1、マイク入力×1、ラインイン×1、ラインアウト×1が搭載されている。
なお、マウスコンピューターの直販サイトで購入すると、標準で3年間無償センドバック保証が付属するのもビジネスユーザーには嬉しいポイント。一括/大量導入する場合は、それに加えて最大5年間の「延長保証」や、災害や盗難にあった際にも保証可能な「破損盗難保証サービス」などを選択できるなど、手厚いサポート体制が用意されているので、維持管理などを含めたトータルコストを抑えたい法人ユーザーは検討してみてはいかがだろうか。
お得なワークステーションや液晶ディスプレイにも注目
マウスコンピューターでは、このほかにも用途に合わせた多彩な製品を販売している。そのうち3DCG制作やCAD、VR編集、4Kノンリニア編集などの高負荷な用途に最適なのがワークステーション「MousePro W」シリーズだ。
マウスコンピューターの直販サイトでは、現在、ラインナップのうちインテルXeonを搭載し、OSにWindows 10 Pro for Workstationsを採用した3モデルを販売中。最安モデルだと346,280円~という超特価で購入できるので、コンテンツ制作向けにパワフルなマシーンがほしいというユーザーはチェックしてみてほしい。
また、デスクトップPCを使う際には欠かせないディスプレイも数多くの製品が販売されている。今回、ミニPC「MousePro CR-I5U01」やスリム型デスクトップPC「MousePro LP-I5U01」と一緒に試用した液晶ディスプレイ「ProLite XUB2492HSU-5K」は、23.8型フルHDのIPS方式液晶パネルを採用したモデル。視野角が広く色再現性が高いため、普段使いから写真・動画編集まで幅広いシーンで活用可能だ。
映像入力はD-SubとHDMI、DisplayPortの3系統が用意されており、さまざまなPCと接続することができる。またUSBハブ機能も搭載しており、ディスプレイのUSBポートに周辺機器をつないでPCで使用することが可能。
スタンドは最大150mmの高さ調節、上向き23°、下向き5°のチルト調節、画面を縦向きにできるピボット、画面の向きを左右各45°動かせるスウィーベルなどの機能を搭載しており、設置場所に合わせて画面位置を見やすく調節することもできる。
VESA規格にも対応しており、ミニPCの「MousePro CR」シリーズならオプションの取付用ブラケット「BRPCV07」でディスプレイ背面に取り付けることが可能。ディスプレイ自体もナローベゼルの採用でコンパクトなので、省スペースな仕事環境を構築したいという人は、「MousePro CR」シリーズなどと一緒に購入を検討してみてはいかがだろうか。
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[PR]提供:マウスコンピューター