インターネットがビジネスや生活に浸透したことで、規模や業種を問わずリモートワークなど新しい働き方を取り入れる企業は増加傾向にあります。それにともなって、持ち運びが容易なノートPCをはじめ、スマートフォンやタブレットといったモバイルデバイスの業務利用が進み、オフィスや店舗におけるWi-Fi活用は当たり前になったといえるでしょう。とはいえ、情報システム部門や専任のIT担当者を持たない中小企業にとって、管理用サーバーや業務用無線LANアクセスポイントを設置して本格的なWi-Fi環境を構築するのはハードルが高く、暫定的に家庭向けのWi-Fiルーターを導入して業務に利用することもめずらしくありません。昨今では、業務におけるインターネット利用が増加したことで「ダウンロード/アップロードが遅い」「リモート会議が途切れる」といった問題が顕在化したというケースも増えてきています。
そこで本稿では、数名のスタッフで立ち上げたデザイン事務所が、業務の拡大を図るなかで顕在化してきたネットワークの課題をいかに解決したのかを確認。中小規模オフィスにおける業務用Wi-Fi環境構築の最適解を紐解いていきましょう。
業務におけるITの重要度が高くなったことで、ネットワーク環境の課題が顕在化
デザインの世界にもデジタル化の波が押し寄せています。5年前に数人のスタッフでデザイン事務所を立ち上げたA社においても同様で、紙を用いたデザインの仕事は減り、デジタルデータを使った業務がほとんどを占めるようになりました。近年では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、クライアントとの打ち合わせもオンラインで行うのが当たり前となっています。
さらに昨今ではノートPCの性能が向上し、デザインの仕事に適した製品が増えてきたこともあり、A社ではデスクトップPCからノートPCへの切り替えを決定。それに伴い、業務用Wi-Fi環境の導入を検討していました。当時は会社の規模が小さく、専任のIT担当者もいなかったため、家庭向けのWi-Fiルーターで対応していたのです。導入当初は特に問題なくWi-Fi環境を利用できていたものの、業務拡大を図りスタッフを増員したところ、ネットワークの遅延に関わる課題が一気に顕在化してしまいました。デザインデータを共有するためクラウドにアップロードしたところ数時間経っても終わらなかったり、リモート会議でクライアントと打ち合わせをしている最中に接続が途切れたりと、円滑な業務に支障をきたすトラブルが続出するようになってしまったのです。
ネットワークが遅延した要因としては、Wi-Fiにアクセスするユーザーとデバイスの数が増えたこと、扱うデータ量が増えたことなどが挙げられます。家庭用のWi-Fiルーターは同時接続可能な台数に制限がある場合が多く、エントリーモデルでは10台程度の接続を想定した製品がほとんどです。A社の場合は、最新のWi-Fi規格に非対応の製品を利用していたため、接続台数の増加とデータ量の増大に耐えられなくなっていました。
こうして家庭用Wi-Fiルーターがボトルネックになっていると判断したA社ですが、有効な解決策はなかなか……、といったところでした。業務用のアクセスポイントを導入し、管理サーバーを構築するには多大なコストと人的リソースが不可欠です。前述したようにIT担当者が不在で、少しだけITに詳しいデザイナーが片手間にWi-Fiを構築・運用している状況のなか、業務用Wi-Fi環境を整備するのは非常に困難なミッションといえます。このため、A社は同規模のオフィスで快適に業務用Wi-Fiを運用している旧知のデザイン事務所の社長に相談しました。そこで紹介されたのが、フルノシステムズが提供するクラウドWi-Fiサービス「ACERA Connect(アセラコネクト)」です。
機器の調達・初期設定から運用管理までをトータルで支援する月額制のクラウドWi-Fiサービス
ACERA Connectは小規模オフィスや店舗向けに開発されたサービスで、業務用アクセスポイントとクラウド管理システムの組み合わせで構成。導入すると、あらかじめ初期設定が施されたアクセスポイントがオフィスや店舗に届けられ、LANケーブルでインターネット回線につなげるだけでWi-Fiの利用を開始することが可能です。このアクセスポイントは月額料金のレンタル方式で提供され、1台からのスモールスタートが可能。さらにクラウド管理システムがサービスに含まれているため管理サーバーを立てる必要もなく、初期費用を抑えながら業務用Wi-Fi環境を構築できます。アクセスポイントは最新規格の「Wi-Fi 6」に対応しているため、高速かつ安定した無線通信を実現し、パフォーマンス面での懸念も払拭。大容量データのダウンロード/アップロードを高速化し、リモート会議の品質を向上させるなど、Wi-Fi環境における課題を解決することが可能になっています。
さらに本サービスでは、フルノシステムズのパートナーとなる販売代理店がWi-Fi環境の運用管理を全面的にサポート。アクセスポイントの死活監視やパフォーマンスのチェックは、クラウド管理システムのダッシュボードを用いて代理店が行うため、導入企業はアウトソーシングのような形でWi-Fi環境の運用管理を外部(フルノシステムズと代理店)に任せることができます。
情報システム部門を持つ企業にとってもネットワーク周りの障害対応は難易度が高く、トラブルの要因を特定できないケースもめずらしくないのが現状です。その意味でも、月額料金で運用管理もお任せできるACERA Connectは、ネットワークに関するノウハウを持たないA社のような企業にとって極めて有効な選択肢といえるでしょう。
さらに物理的な盗み見を防ぐセパレーター機能や、不正アクセスから端末を守るステルス機能といったセキュリティ機能も実装しており、高品質かつセキュアなWi-Fi環境を構築できるのも大きなメリットです。
実際、ACERA Connectの導入を決めたデザイン事務所のA社は、発注してから約2週間という短期間で、業務用Wi-Fi環境の利用を開始。販売代理店がクラウド管理システム経由で、アクセスポイントの稼働状況やWi-Fi環境のパフォーマンスを管理してくれるため、スタッフ全員が本来のデザイン業務に注力できるようになりました。通信負荷の高い大容量動画データのアップロード/ダウンロードもスピーディに行えるようになり、リモート会議が途切れることもなくなるなど、多くの成果が得られました。
万が一、アクセスポイントが故障して接続できない状況に陥った場合も、初期設定を施したアクセスポイントの代替品を先出しするセンドバックサービスが適用されるため、障害発生時のダウンタイムを最小化することが可能。障害発生時にトラブルが生じた要因も外部が検証・特定してくれるため、ネットワークの専任担当者がいなくても安定したWi-Fi環境を継続的に運用できるようになります。これもACERA Connectを導入するメリットの1つといえるでしょう。
ネットワーク周りはACERA Connectにお任せして、本来の業務に注力できる環境を実現
このように、ACERA Connectを導入したことでネットワーク周りの課題を解決したA社では、すべてのデザイナーが本来の業務にリソースを振り分けられるようになり、売上の大幅な向上を実現。Wi-Fi環境の運用管理に関する不安がなくなったため、安心して業務の拡大を進めているといいます。
A社のように情報システム部門や専任IT担当者を持たない、もしくはITに振り分けるコストやリソースが限られている中小企業にとって、導入が容易でコストや運用の負荷も抑えられるACERA Connectは、業務のデジタル化・効率化を図るうえで見逃せない選択肢といえるでしょう。これからのビジネスに対応できる、高品質のWi-Fi環境を効率的に運用管理したいのならば、導入を検討する価値は大いにあるはずです。
関連リンク
クラウドWi-Fiサービス ACERA Connect
https://www.furunosystems.co.jp/products/productservice/aceraconnect/
フルノシステムズの製品導入事例
https://www.furunosystems.co.jp/experience/
株式会社フルノシステムズ
https://www.furunosystems.co.jp/
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