フリーダム株式会社(以下、フリーダム)は、SAP AWARD OF EXCELLENCE 2023のPartner Success部門において、『Emerging Partner』アワードで受賞企業となりました。新たにSAPパートナーになられた企業様の中で、「SAP S/4HANA Cloud」を中心にクラウドビジネスのプロジェクトにおいて最もご活躍されたことを高く評価されています。同社は中堅企業がSAP S/4HANA® Cloudを導入するためのテンプレート「Prototype」を開発しました。これまで培ってきたSAP S/4HANA Cloudへの豊富な知見をもとに、約12ヶ月間という短期間での導入を実現するAll-in-Oneパートナーパッケージプログラムです。Prototypeは、製造業や商社、その他非製造業など幅広い業種の企業のIT基盤構築や業務最適化を支援します。
成長企業が海外展開に適したERPを構築するには?
少子高齢化に伴う人口減少が急速に進むなか、海外市場に活路を見出す企業が増えています。持続可能で強固な経営基盤を築くうえで、海外に生産や営業の拠点を構えるのは効果的な戦略といえるでしょう。
しかし、その一方で、事業の海外展開には障壁も存在します。その一つが、,グローバルな経営基盤に対応したERPの構築です。日本国内の拠点と海外拠点をリアルタイムでつなぎ、経営情報を可視化するにはERPのクラウド化が有効ですが、クラウド移行には開発などに関する一定以上の知見やノウハウが求められます。 特に、海外展開前の企業には小規模から中規模の組織が多く、情報システム部門も人員が乏しいケースが少なくありません。そのような状況で、中堅企業が自社のみで既存のシステム環境を整理し、ERPのクラウド化を進めるのには多大な苦労が伴うでしょう。
また、海外展開に対応したERPを構築するためには、クラウド化に加え、ビジネスサイドの知見も必要です。各国ごとに異なるシステム環境や商習慣が存在するため、国内に最適化した既存の業務フローやデータ管理のあり方を見直し、グローバルに最適化した形に作り替えなければいけません。
こうしたERPのクラウド化、業務フローやデータ管理のグローバル最適化は、多くの企業ではITベンダーの支援を受けるのが一般的です。しかし、導入費用を低減するには、予想される工数やスケジュールをあらかじめ把握し、計画的で無駄のない進め方が必要となります。これらを実現するためには、企業側にも開発への一定以上の理解が求められます。
ERPのクラウド化に向けて課題を抱える中堅企業にとって、海外展開に適したERPを構築するためにはどのようなアプローチが必要となるでしょうか。 そこで有効となるのが、SAPパートナーであるフリーダムが提供する、組立製造、商社及び、その他非製造業向けテンプレート「Prototype」です。
海外展開に最適なシステム環境を実現する「Prototype」とは
フリーダムは、2019年に大手外資系コンサルティングファーム出身のメンバーが立ち上げたITコンサルティング企業です。設立直後から国内大手企業のIT支援に携わるなどの実績を重ね、急速に事業を拡大。現在では、国内に2つの拠点を展開し、従業員数は約50名を有しています。
同社の強みは、顧客のニーズを実現する優れたコンサルティング力と豊富なDX導入実績を可能にした業務改善の分析・技術力です。企業規模や業種業態を問わず、今後の事業展開を見据えた最適なITロードマップを描き、戦略立案からシステム構築、運用・サポートまでを一貫体制で支援することができます。最新導入理論を踏まえた、低リスクかつ高品質なコンサルティングサービスを提供しています。さらに、同社に所属しているコンサルタントのほとんどは日英バイリンガルであるため、日本企業のグローバル展開のサポートにも特化しています。
また、同社はSAPビジネスにおける多数の実績とノウハウを有しているのも特長です。社内には、SAPの導入理論である「SAP Activate」に精通したコンサルタントが多数在籍しており、自社独自のテンプレートも複数開発しています。さらに、SAP S/4HANA Cloudの検証環境を自社で保有しているため、プロジェクト時には初期機能検証サービスを提供することも可能です。こうした実績はSAP ジャパン株式会社からも高い評価を受けており、2022年にはSAP S/4HANA Cloudに対応したAll-in-Oneパートナーパッケージプログラムの提供ベンダーとなりました。
このAll-in-Oneパートナーパッケージプログラムのために開発されたものが、組立製造、商社及び、その他非製造業向けテンプレート「Prototype」です。導入範囲は幅広く、化学、半導体、産業用機械・構成部品等の組み立て製造業、商社だけにとどまらず、非製造業にも対応することができます。
特長1:海外展開に最適なSAP S/4HANA Cloudの構築が可能
Prototypeは、管理会計、購買管理、販売管理、在庫管理など9つのモジュール、70以上の業務プロセスを標準テンプレート化したソリューションです。標準テンプレートは、日本だけではなく世界各国で使用することが可能で、導入を通じて自社の業務やデータ管理を海外展開に適した形に作り替えることができます。海外展開時には、標準テンプレートを基盤に各国ごとの要件を追加すればよいため、事業拡大に伴うシステムの拡張をスピーディかつ効率的に行うことが可能です。
特長2:独自の実践型トレーニングを通じて、短期間での導入を実現
Prototypeの導入では、フリーダムが独自開発した実践型トレーニングを通じて、顧客企業のSAPに対する知識習得を支援します。この実践型トレーニングの最大のメリットは、一般的なトレーニングよりもSAPの全体像を把握しやすいことです。
一般的なトレーニングでは、モジュールごとにSAPの機能を解説するため、モジュールの関係性や運用開始後の業務全体をイメージするのが難しく、知識が局所的・専門的に偏りがちでした。しかし、Prototypeの実践型トレーニングでは、業務プロセスに沿って、対象となるモジュールや部門などを解説するため、実際の業務をイメージしながらSAPの機能を学習することができます。さらに、トレーニングの半分程度はSAPを操作しながら行うため、より実践的かつ短期間での知識習得が可能です。
これにより、顧客企業はSAPに関する知見やノウハウを蓄積できることはもちろん、導入開始後のスケジュールや工数などの見通しを立てることもでき、手戻りの少ない効率的な導入が可能となります。なお、Prototypeの標準導入期間は12ヶ月、標準導入費用は6,800万円~です。
さらに、フリーダムはITシステムの統合やデータマネジメント、RPAの活用などにも豊富な知見を有しているため、これらを組み合わせた導入サービスも提供しています。標準テンプレートに合わせてすべての業務を組み替えるのではなく、個別の事情や事業の特殊性を踏まえたうえで、業務やデータ管理の標準化を行い、顧客企業に最適なシステム環境を提供します。「海外展開を含む事業拡大を検討しているが、柔軟に対応できるシステム環境を、どのように構築すればよいかわからない」といった課題を抱える企業にとって、Prototypeは大きな後押しとなるはずです。
<紹介動画>
食品メーカーA社の導入事例:
Prototypeの活用で乱立したシステムを統合し、海外展開を見据えたシステム環境を構築
従来、A社はERPに加え、会計や人事などの複数のシステムが乱立しており、それらを相互に連携することでシステム環境を構築していました。そのため、システムの保守・運用には多大な手間と費用が費やされていたほか、一元的なデータ管理が行えない状況でした。さらに、社内の情報システム部門は小規模であり、クラウド移行などに関する知見に乏しかったため、導入のスケジュールや工数が想定できず、導入費用の見通しも立てられずにいました。
これらの課題を解消するため、フリーダムが提供するAll-in-OneパートナーパッケージプログラムのPrototypeを活用し、SAP S/4HANA Cloudの導入を決定しました。 導入前の実践型トレーニングを通じて、SAPの知識習得を推進したほか、フリーダムのコンサルタントとともに自社のシステム環境のAs- Is/To-Be分析を実施したことで、導入スケジュールや工数が明確化。導入費用を明らかにしたうえで、導入プロジェクトに着手することができました。
また、Prototypeの標準テンプレートを活用し、複数のシステムが乱立していた環境をシンプル化することにも成功。統合的なデータマネジメントも可能となり、事業拡大に対応しやすいシステム環境が構築されたことで、A社は海外展開に向けた体制を実現することができました。
製造業、非製造業を問わず、小・中規模の企業が躍進を遂げるためには、海外市場への進出が極めて有効です。しかし、未知の市場への参入には言語や通貨、商習慣の違いなどはもちろんのこと、それらを踏まえたグローバルに最適化されたERPの構築が必要不可欠です。
知見や知識、人材が不足している中堅企業が海外展開に対応した体制を構築するうえで、Prototypeは大きな役割を果たします。自社の10年、20年先の将来像を見据え、次に進むべき道筋を定めるためにも、Prototypeの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
担当者様からのコメント
「ERPのクラウド化には不安も伴いますが、今後の事業拡大を見据えるうえでは欠かせない取り組みでもあります。ぜひ、おそれることなくクラウド化に着手し、世界標準のERPを構築していただきたいです。そして、Prototypeが、そうした志を持つ企業の背中を後押しするソリューションです。自社のシステム環境の『あるべき姿』を見極めるためにも、ぜひご利用ください」
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