特に医療DXを進めやすいポイントといえば「ミスが許されないルーティン業務」が挙げられる。

たとえば電子カルテへの入力/確認業務、検査レポートの出力/入力漏れ確認、夜間診療データの出力/提出、各科での情報連携、医師/スタッフの勤怠管理といった定型業務を自動化できれば、24時間常に情報の管理・確認が求められる医療現場の負担も軽減できるだろう。

そうした攻めのデジタル変革を行う一方で、セキュリティ対策にもしっかりと目を向けたい。2022年10月に大阪府の病院がランサムウェアの被害にあったことは覚えているだろうか? 電子カルテサーバーへのアクセスが不能になり、一時的に診察を中止、救急患者の受け入れも停止せざるを得なくなった。同様の事件は2021年11月に徳島県の病院でも発生しており、約85,000人の電子カルテが閲覧できなくなったため、病院業務が一時停止する状況に陥っている。

そのような事態に陥らないためにも、守りの部分もしっかりと固めてほしい。医療DXの推進においては攻守の足並みをそろえることが大事なのだ。

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医療DXで攻めのデジタル変革を推進

医療DXの手始めとしては、RPAの導入がおすすめだ。たとえば「ロボパットDX」というRPAツールは、1,000社以上の導入実績を誇っており、パソコンで行うようなルーティン業務をロボットに引き継ぐことができる。

一例を挙げると、コロナワクチンの予約日を受け付ける際は電子カルテへ予約内容を入力することになるが、電子カルテは入力項目が複数に分かれているため、手入力に時間がかかってしまう。

それをExcelフォーマットに入力するだけで、あとはロボットが自動でそのデータを電子カルテへ一括インポートし、患者ごとに予約日を設定するようにフローを変更できる。この業務の自動化だけで15時間/月もの作業時間が削減された例があるという。

定型業務ではあるがミスが許されない業務が多く存在する医療機関では、どんどんロボットによる自動化を進めていくことで、スタッフの心理的負担の軽減にも大きな効果が生まれている。

RPA導入の際に注意したいポイントはいくつかあるが、いかに自分たちの組織に合ったRPAを導入・定着させて活用を広げていけるかが重要である。「ロボパットDX」はコンサルタントが業務の診断から操作方法、そして組織全体への浸透までサポートしてくれるので、安心してRPA導入を進められることだろう。

詳細についてはぜひ以下からダウンロードできる資料を参照していただきたい。

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ランサムウェア対策で診療を止めない体制を構築

では、セキュリティ対策はどのように進めるとよいだろうか。特に注意したいのはランサムウェアで、感染すると暗号化などによりファイルが利用できなくなり、ファイルを元に戻すことと引き換えに金銭を要求されてしまう。

ランサムウェアは主な感染経路である外部デバイスとインターネットへの対策がポイントとなる。USBメモリやSDカードを用いてファイルを持ち込む際は「InterSafe WorkFlow / FileSanitizer」を介して行うという手がある。これにより、やり取りするファイルは全てサーバー上でスキャンされ、無害化してくれるのだ。

「InterSafe SecureSwitch」によるインターネット分離も有効である。同じPCでインターネット用デスクトップと電子カルテ用デスクトップを切り替えられ、電子カルテ用デスクトップの使用中はインターネットに接続されない状態にできる。

そもそもランサムウェアに感染する可能性をゼロにすることは困難なため、「InterSafe FileProtection」によって、ファイル自動暗号化とバックアップによる保護対策を行っておくのも重要だろう。万が一ランサムウェアに感染したときはバックアップしたファイルを復元して業務を再開できる。

ランサムウェアの保護対策と予防対策の詳細については、以下から入手できるコンテンツを熟読いただきたい。

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