ICT導入が完了しても現場は四苦八苦
GIGAスクール構想はコロナ禍で前倒しして実施され、いまでは全国の小中学校に1人1台の端末が配備されている。では、教育現場ではICTを利活用した授業を十分に行えているのだろうか。教職員は教育の専門家であってもICTの専門家ではないのはいうまでもなく、ICTに対して苦手意識がある人もいるだろう。また、多少得意な人でも1人で多くの児童生徒を相手に授業をしながら、操作ミスをサポートしつづけるのは大変だ。
児童生徒のITリテラシーもさまざまで、スマートフォンやタブレットを使い慣れている児童生徒もいれば、触ったことがない児童生徒もいる。また、ローマ字を習うのは小学校3年生のため、低学年のうちはキーボード入力させるのも難しいだろう。
GIGAスクール構想ではChromebookが広く導入されたが、Chromebook上で動作する「Google Workspace for Education」は縦書きやルビ(ふりがな)など日本の教育現場で必要とされる機能や筆算表記機能などが標準で搭載されていないのも課題だ。現場の教職員のリアルな声を受けて、ゼッタリンクス株式会社が開発したGoogle Workspace for Educationのアドオンが「こどもSuite」だ。児童生徒用・先生用ツールをパッケージ化させた「学校向け授業利用(こどもSuite)for Googleドライブ」を多くの教育現場のICT導入を支援してきた実績を持つ株式会社サテライトオフィスが提供している。
国語の「縦書き」や理数の「数式・化学式」に対応
こどもSuiteの機能を紹介していこう。アドオンを有効にすれば、GoogleスライドやGoogleドキュメントの画面からボタン1つで、横書きから縦書き、ルビつき縦書き、筆算といった必要な表記の画像に変換してくれる。画像化というと修正しづらいイメージがあるかもしれないが、変換後も簡単にテキストに戻せる仕様のため、修正をかけながらの利用も可能だ。中高生向け機能として化学式の表示やベクトル式表示なども用意されているほか、今後は縦書きの段組表示や、漢文学習で必要となる文字間・行間指定機能も追加される予定だ。
ローマ字習得前の低学年向け機能「ソフトキーボード」
ローマ字を習う前の低学年向けの入力サポート機能として、ソフトキーボードを用意している。ひらがな/カタカナの五十音表をタッチ入力できるほか、アルファベット、数字、記号、絵文字の入力にも対応。漢字は小学校1-2年で学習する基本的な漢字が並ぶソフトキーボードで簡単に選択できるようになっている。
教職員も児童生徒も使いやすい「スマートテンプレート」
多忙な教職員にとって、教材作成などの授業準備に要する時間の確保は困難だ。とくにICT活用が始まったばかりの今は、過去の教材の転用ができないこともあり、さらに負担がかかっているという。そこで「こどもSuite」では、ワークシートなどさまざまなシーンで活用できる「スマートテンプレート」が用意されている。
操作が不慣れな児童生徒向けの機能として、入力方法の吹き出しが表示されるほか、入力中に誤って入力欄を消してしまった、レイアウトがずれてしまったというときにも入力内容を保持したままボタン1つで元の場所に戻す機能もある。児童生徒自身が簡単に直せることで、教職員の入力サポート業務を削減できる。
ワークシート入力後は児童生徒の入力内容を即座に集計し、グラフ化させることができる。こうした一連の作業を効率化させることで、調べたり考えたりといった学習そのものに使える時間が増えるのもポイントだ。
さらに協働学習を支援する機能として、ふせん機能も搭載されている。色とりどりの付箋を利用して意見等を表示できるだけでなく、色ごとの集計や、グラフ化させることも可能だ。また探究ワークシートなど、テキストが多いシートもひとつのフォルダにまとめてスプレッドシートで全内容を表示させることもできる。意見や調査結果の発表と集計、分析などの学習をサポートする機能だ。
華やかなドキュメントも簡単に
これまでOfficeを使ってきた教職員から「Wordでできた機能がない」「Excelなら簡単にできたのに……」といった不満の声が出ることもあるだろう。たとえば、タイトルを賑やかに加工したい、表の背景色を1段ごとに交互に設定したい、といったものだ。とくに教育現場では、児童生徒にとっても見やすいように、表や学級通信などでは華やかな見栄えが求められることも多い。
こうしたニーズに応えるために、こどもSuiteでは見出しやタイトルの装飾機能や表の背景色を簡単に設定できる機能を備え、さらに教材などで利用しやすいイラスト素材を2,000種以上揃えている。学校行事や季節などでカテゴリ分けされていることで、探したり選んだりする時間も短縮されるはずだ。
「学校向け授業利用(こどもSuite)for Googleドライブ」を活用して、ICTを最大限に活かせる授業を実現
こどもSuiteの最大の特長は、ソフトウェアではなくGoogle Workspace for Educationのアドオンであることだ。新たなアカウントを作成する必要がなく利用できる運用的なメリットはもちろん、児童生徒たちは将来にも活かせるGoogle Workspaceの標準的なデジタルスキルも習得できるという教育的なメリットも兼ね備えている。また、今後はさらに思考ツールの増加や教材テンプレートの追加、Googleドライブの活用を支援する細やかな機能などが逐次追加される予定だ。
教材や資料作成に時間がかかってしまい思うような仕上がりにならない、児童生徒の操作サポートで授業が止まってしまう……、などの課題を抱えた状態ではICTを最大限に活かした授業の実現は難しいだろう。教職員・児童生徒ともに作業を効率化させることで、学びを深める時間を創出できるはずだ。
さらにこどもSuiteは学校独自の要望や地域学習のためのオリジナルテンプレート作成サービスや、Google Workspace for Educationや教材テンプレートの活用支援、オンライン研修なども用意している。ぜひ「学校向け授業利用(こどもSuite)for Googleドライブ」を活用して、授業へのICT活用を進めてほしい。
監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)
大手証券会社システム部に在籍後、1998年、サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立。2008年、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始。Google Workspace(旧称:G Suite)の導入やアドオンの提供で、これまで実績6万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでクラウドサービスの普及に尽力している。
サテライトオフィス
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さまざまなビジネスモデルに最適なソリューションパッケージを開発し、ユーザー目線に立った戦略の企画・提案を行っています。業界No.1の導入実績を持つGoogle Workspace(旧称:G Suite)やMicrosoft 365、LINE WORKS、Workplace by Facebook などクラウドコンピューティングに関わるビジネスの可能性を追求しています。
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