今の自分の心身の状態をフィトセラピー(植物療法)の診断項目をもとに導き出されたデータを使いながらフラワーアート体験を楽しむ常設施設「NAKED FLOWERS FOR YOU」。常設施設「NAKED FLOWERS FOR YOU」が、今年3月に有楽町マルイ8階にオープンして人気を集めている。その制作や展示に使用されているのが、マウスコンピューターのクリエイター向けデスクトップPC「DAIV Z7」だ。
作品を手掛けたクリエイティブカンパニー NAKED, INC.(ネイキッド)は、なぜ「DAIV Z7」を導入したのだろうか。ここでは、その理由や背景を「NAKED FLOWERS FOR YOU」の展示模様とあわせて紹介していこう。
来場者ひとりひとりに合わせたアート体験を楽しめる「NAKED FLOWERS FOR YOU」
株式会社ネイキッドは、映画やテレビ、MV、広告など、幅広いジャンルで映像制作や演出を手掛けているクリエイティブカンパニーだ。もともと映画会社からスタートしたこともあって、ストーリー(物語性)に基づくシーン(情景)を作り、そこに新しい価値を生み出すことに重きを置いたクリエイティブ活動を行なっているのが特徴。
おもな作品としては、東京駅丸の内駅舎を舞台に繰り広げられたプロジェクションマッピング「TOKYO HIKARI VISION」や、花をテーマにした体験型アート展「NAKED FLOWERS」、VRを取り入れた食×アートの体験型レストラン「TREE by NAKED yoyogi park」、AI(人工知能)を活用した音楽体験「HUMANOID DJ」などがある。
今回、有楽町マルイ8階にオープンした「NAKED FLOWERS FOR YOU」は、その壮大な世界観を受け継ぎながらも、来場者がよりパーソナライズされた体験を楽しめる内容となっている。
同施設に足を踏み入れると、まず出迎えてくれるのが熱帯植物の合間に滝水が流れるアート作品「CLEAN JUNGLE」。滝水に手を差し伸べると花びらが光り舞うなか手指が消毒される仕掛けになっている。続いて登場するのが「NAKED PHYTOTHERAPY」。大型パネルに表示される質問に答えていくことで、フィトセラピー(植物療法)診断による分析を受けることが可能。この診断結果により、施設内の5つのアート空間「GARDEN」で、今の自分の状態にあったアート体験を楽しめるようになっている。
そのひとつが、チョコレートでできたコスモス畑「CHOCOLATE GARDEN」。診断結果(QRコード)をかざすと、自分に合ったメディカルチョコレート(※医師監修のもと砂糖不使用・グルテンフリー・天然無添加で栄養成分を凝縮した健康を考えたチョコレート)が提示され、コスモス畑の中からそれを摘んで食べることができる。「FROZEN FLOWER GARDEN」では、パーソナライズされた音や光、アロマに包まれながら癒しのひとときを過ごすことが可能。「DIAMOND GARDEN」では、ダイヤモンドが咲き誇るなか来場者にピッタリの指輪のデザインが美しい映像とともに浮かび上がる。チケットとは別に料金が必要となるが、自分に合ったメディカルハーブを調合できる「WILD FLOWER GARDEN」や、独自のプログラムで顔の要素を数値化し、分類することで最適なコスメアイテムをプレゼントしてくれる「BLOOMING GARDEN」なども体験可能だ。
このほか、これまでの「NAKED FLOWERS」でも来場者の目を楽しませてくれた桜がモチーフのアート作品「桜彩 OUSAI」が設置されたスペースや、来場者が選んだ色に合わせて植物や光などをスクリーンに映し出すインタラクティブアート「COLORS」なども用意されている。
これらのコンテンツの影で大活躍しているのが、マウスコンピューターの「DAIV Z7」だ。同製品は最前線で活躍するクリエイターの意見を参考に開発された、クリエイターによるクリエイターのためのミドルタワーPC。エアフロー効率が高く拡張性に優れた筐体にインテル第12世代プロセッサーやGeForce RTX 3000シリーズを搭載しており、高画質動画の編集も快適に行えるパフォーマンスを持つ。舞台裏にはこの「DAIV Z7」が全部で14台設置されており、来場者個人個人に合わせたパーソナルなアート体験を強力にサポートしている。
性能と機動性の高い「DAIV Z7」はクリエイティブ活動の力強い味方
いったい、なぜネイキッドは「NAKED FLOWERS FOR YOU」でマウスコンピューターの「DAIV Z7」を導入したのだろうか。テクニカルディレクターを務める同社の潟中直斗氏にその意図や背景を伺った。
「『NAKED FLOWERS FOR YOU』では、お客様ひとりひとりに合わせてパーソナライズされたアート体験を提供しています。その際に必要となるパーソナルデータの分析や映像コンテンツの生成、映像・音響の出力、照明・センサー制御などを一括で行うメディアサーバーとしてPCを利用しています。会場には全部で32台のプロジェクターと34台のモニターがあり、それぞれに別々の映像を流しているので、CPUやグラフィックスもスペックの高いものが必要です」(潟中氏)
しかも会場内のエリアやコンテンツごとにPCにかかる負荷や必要な性能は異なるという。そこでスペックの高さだけでなく、拡張性やカスタマイズ性の高さも重要になった。
「負荷に応じてより高性能なCPUやグラフィックスが選べることはもちろんですが、必要なパーツを増設できるかどうかということも重要でした。そういった構成のカスタマイズがしやすく、公式サイトでシミュレーションして事前に確かめることができたのも『DAIV Z7』を選んだ理由のひとつですね」(潟中氏)
たとえば「DAIV Z7」の標準構成モデルには最新のインテルCore i7-12700FプロセッサーやGeForce RTX 3060が搭載されているが、来場者の顔をAIで解析する「BLOOMING GARDEN」や、来場者が選んだ色をもとに映像を生成する「COLORS」などの負荷の高いコンテンツでは、CPUをCore i9-12900にカスタマイズしたり、グラフィックスにGeForce RTX 3060 Tiを搭載したモデルを選定したりしているという。また音響システムはDanteというネットワークオーディオ技術を採用して構築しているそうだが、そのためにはLANポートの拡張が必要となる。「DAIV Z7」なら、標準搭載されているLANポートに加えて、別途LANカードを増設することが可能で、用途に適した柔軟な利用が可能。
「もうひとつ決め手になったのが、移動のしやすさです。『DAIV Z7』にはハンドルが標準装備されているうえ、オプションでキャスターをつけることもできます(※)。そのため現場移動や会場内で移動するときにすごく持ち運びやすいんです」(潟中氏)
※現在(記事公開時点)、キャスターは好評につき全モデルに搭載されている。
もともとネイキッドでは5〜6年前にマウスコンピューターのコンパクトなミニタワーゲーミングPC「LITTLEGEAR」シリーズを導入して使用していたそうだが、同シリーズもハンドルが標準搭載されており持ち運びやすさに定評があった。その後、同社では案件によってよりスペックの高いPCが求められるようになったため、2017年ごろから「DAIV」シリーズを導入して現在に至るそうだ。
「プロジェクションマッピングなどを使ったインタラクティブなコンテンツの場合、センサーやプロジェクター、PCなどの機材を設置する場所が毎回異なるんです。そこで会社の地下に設けられた動作検証用のスペースで案件ごとにチェックするのですが、そのたびに場所の移動や調整が必要になります。そうしたときに気軽に移動して検証できるのは『DAIV』ならではのメリットと言えますね」(潟中氏)
さらに製品の安定性やサポート体制の充実ぶりも大きなポイントだったという。
「担当エンジニアからは、実際の運用でもエラーが出にくいという話を聞いています。屋外展示用のメディアサーバーなどと比べると過酷な環境下では差が出ることもあるのかもしれませんが、そういった機材は何百万もしますから、コストパフォーマンス的な部分でも優れているといえるのではないでしょうか。万一トラブルがあった場合のサポート対応もよく、信頼性や安心感は非常に高いと感じています」(潟中氏)
処理性能が高いだけでなく、カスタマイズ性や機能性に優れ「NAKED FLOWERS FOR YOU」の成功を影で支える「DAIV Z7」は、まさに最前線で活躍するクリエイターのためのデスクトップPCだといえそうだ。
「フィトセラピー診断やAI解析などによって、お客様ひとりひとりに合わせたオリジナルなアート体験を楽しんでいただけるのは、『NAKED FLOWERS FOR YOU』ならではの特徴だと思います。人の数だけ楽しみ方があるので、ぜひ足を運んでいただけたら嬉しいです」(潟中氏)
[PR]提供:マウスコンピューター