昨今、新型コロナウイルス感染症の蔓延、大規模な自然災害、地政学的リスクなど、不確実性が高まっています。ビジネス環境が大きく変化する中で競争を勝ち抜いていくためには、既存のサービスやビジネスモデルの延長・拡大ではない変革が必要です。不確実性の増した変化の激しい時代の中で競争優位性を維持し続けるために、DX推進はあらゆる企業にとって重要なテーマとなっています。

DXとは「企業が、ビッグデータとAIやIoTを始めとするデジタル技術を活用して、業務プロセスを改善していくだけでなく、製品やサービス、ビジネスモデルそのものを変革するとともに、組織、企業文化、風土をも改革し、競争上の優位性を確立すること」を指します。つまり従来の単純なIT化ではなく、デジタル技術を活用し、企業がもつ「情報(データ)」をもとに、製品やサービス、ビジネスプロセスを変革し新たな価値を生み出していく事がDXの目的となります。

ビッグデータやAI、IoTなどデジタル技術の活用にはクラウドテクノロジーの活用が必要となります。しかし、クラウドは「オンプレミス」のシステムとは異なった知見や知識が必要とされます。クラウドに伴うシステム移行、運用、セキュリティ対策など、情報システム部門は多くの役割を担わなくてはなりません。

DX推進のカギとなるクラウド移行をスムーズに進める方法とは

マンガ制作:トレンド・プロ

解説

DXを推進するには準備が必要

経済産業省によるDXの定義は次の通りです。


企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。

※出典:「DX推進ガイドライン Ver. 1.0」(経済産業省)(https://www.meti.go.jp/policy/itpolicy/dx/dxguideline.pdf)(引用日:2022年8月18日)

このように、DXは単なるデジタル化やIT化といった効率性を重視するだけではなく、デジタル技術を活用して製品やサービス、ビジネスプロセスを変革することで新たな価値を生み出していく活動と捉えられます。このためには「経営改革/ビジネス変革」「IT改革」が必要です。

経営改革/ビジネス改革とは、DX推進を特定の部門に任せるのではなく、まず経営トップがDXを強く望む姿勢を見せること、つまり経営側のコミットが必要です。続いてDXを進める分野、DXによってどのようなビジネスモデル構築を目指すのか、DXによって市場にどのような価値を提供するか、といった経営ビジョン・ビジネスビジョンの策定を行うことが重要です。また、DXを推進する社内環境の整備、具体的には、デジタルデータやIT技術の導入・活用をサポートする部門の設置、IT人材の確保・育成といった組織・体制の準備を行います。場合によって外部パートナーなどの知見を借りることも有効ですが、大事なのは「丸投げ」せずに自社で主導することです。

IT変革では、老朽化したレガシーシステムを刷新し、モノリシックアーキテクチャからマイクロサービスアーキテクチャによる適応型ITシステムに刷新することや、デジタル化されていない既存業務のデジタル化が必要となります。またDX推進のためには、データ駆動型の組織・文化に変革することも重要です。今まで分散していた、あるいは捨てていたデータを集約・可視化し、データに基づいた判断ができるようなプラットフォーム作りも重要となるでしょう。

このようにデータとデジタル技術を活用できる変革即応アーキテクチャを実現することをDX推進のためのIT変革として目指します。

DXのためのIT変革にはクラウドの活用が必須

先に述べたIT変革をスピーディーに実施し、かつ変化に耐えられるようにするためにはオンプレミスでは難しく、クラウドテクノロジーの活用が必須となります。またデータ活用・分析にはデータを集めるIoT技術や、AI(人工知能)/ML(機械学習)などの活用も必要となり、クラウドテクノロジーなしでは実現が困難となります。つまりDXのためのIT変革にはクラウドを武器として使えるようにすることが重要であり、DX準備の第一歩となります。

クラウドへの移行は信頼できるパートナーと共に

クラウドを自分たちの武器として活用できるようにすることが重要ですが、いきなりDXを推進するためのスキルを獲得すること、組織を変革することはハードルが高いです。そこでまずおすすめするのが、リフト&シフトによるクラウド移行です。リフト&シフトとは既存システムのビジネスプロセス等は大きく変更せずに、オンプレミス上のシステムをクラウド上に最適化された形で移行することです。ただし、そのままクラウドへ移行しただけではDXの準備ができたとは言えません。クラウドの移行を通して「クラウドを使いこなす知見を得ること」「クラウドを活用する組織・文化に変革すること」が重要となります。

しかし、クラウド導入にはオンプレミスと異なる知見が必要となります。そこで、クラウドの価値を最大化するためには、クラウドの知見、知識が豊富で、実績を重ね経験のある信頼できるパートナーをサポーターとして選ぶことが大切です。

BeeXはSAPを始めとする大規模基幹システムのクラウド移行・環境構築、そして運用・保守まで数多く手掛け、クラウドとともに、業務・基幹システムの知見を豊富に持ち合わせています。 これらの知見を活かし、企業のニーズに合わせた最適なクラウドの提案はもちろんのこと、スムーズなシステムのクラウド移行を提供しています。AWS、Azure、Google Cloudといったクラウドの対応も可能なため、マルチクラウドでの導入から運用まで任せることができます。また、複雑で煩雑なクラウドライセンスの購入や管理代行、システム周りのサポートも提供しています。

企業の「クラウドのリフト&シフト」を強力に伴走し、DX推進の準備のために必要な基盤をワンストップで提供できるBeeX。そのサービスを活用し、DXの本質である業務改革に集中し、真のDXを強力に推進できる体制を作ってみてはいかがでしょうか。


株式会社BeeX ロゴ

株式会社BeeX

https://www.beex-inc.com/


[PR]提供:BeeX