• イメージ

鈴鹿グリーンホームは、三重県鈴鹿市にある特別養護老人ホームです。1993年の開設以来、特別養護老人ホームをはじめ、ショートステイやデイサービスなど、地域に根差した介護福祉サービスを提供しています。

同施設の最大の特徴は、ICT機器や介護ロボットを活用した最先端の介護現場づくりを進めていることです。地域の高齢化の進行や働き手となる現役世代の減少といった人口動態の課題への対策として、2016年より介護ロボットの導入にいち早く着手しました。今では見守り支援ロボットや排せつ予測ロボットなど、合計11種類の介護ロボットが稼働しています。

ICT機器や介護ロボットの活用により、利用者の状況や要望をセンサーで得た情報から瞬時に把握できるため、居室への訪問頻度の抑制や排せつのタイミングが的確につかめるといったメリットが生まれています。利用者のストレス軽減や心地よさの向上はもちろん、現場で働く介護スタッフの負担軽減にもつながっています。

介護ロボットから得た情報は、スタッフが携帯しているタブレット端末や スマートフォンを通して集約されます。介護ロボットと各種ICT端末を組み合わせた鈴鹿グリーンホーム独自のシステムを構築して運用しています。各種機器をつなぐためのネットワーク基盤として、安定した無線LANの整備が必須となり、フルノシステムズの業務用無線LANアクセスポイント「ACERA(アセラ)」を採用しました。現在、本棟と新棟に合計40台のACERAを設置し、日々の介護業務を支え続けています。

  • 介護システムの円滑な稼働を支えるフルノシステムズの無線LANアクセスポイント「ACERA」

    介護システムの円滑な稼働を支えるフルノシステムズの無線LANアクセスポイント「ACERA」

介護ロボットから得た見守り支援情報をリアルタイムで端末に通知 

無線LANの導入整備により、介護ロボットや各種センサーからの情報をクラウド上に集約できます。たとえばベッドマットレスの下に敷くように設置した体動センサー(安心ひつじα)では、利用者の呼吸や心拍、ベッド上の座位などを把握できます。天井近くの壁面に設置した見守りシステム(Neos+Care)は、利用者の起床や万が一の転倒を検知し通知してくれます。また、排せつ予測ロボットは膀胱部に貼ることで、膀胱の尿量を把握できます。これらのセンサーから得た情報は、無線LANを介してスタッフが所持している端末にリアルタイムで通知され確認できるため、適切なタイミングで対処ができるようになりました。

介護ロボットを各部屋に配備することで、スタッフの介入頻度を抑えて必要なときだけ利用者の様子を見にいけるようになったことから、利用者の負担やストレス軽減にも役立っています。リアルタイムで通知される各センサーからのさまざまな情報伝達を、ACERAの通信が支えています。

  • 見守りシステムと体動センサーのイメージ

スタッフの負担軽減と業務効率化に貢献

無線LANが各フロアをカバーしているため、スタッフは施設内の至る所でICT端末を活用できます。スタッフが所持しているノートPCやタブレット端末には介護ソフトがインストールされており、入力した各種情報をクラウドサーバに一元化できます。また、デジタル体温計や血圧計で測定した数値も介護ソフトに自動的に記録されるため、記録や入力業務の負担軽減に役立っています。業務の合理化や効率化といった点でも、無線LANは大きな役割を担っています。

  • 鈴鹿グリーンホームのイメージ

介護士システム活用による業務効率化を支える無線LAN

少子高齢化が社会全体で進む中、介護業界においては、働き手となる世代の人口減少と要介護リスクを抱える75歳以上の人口増加が、とても大きな課題となっています。介護施設における利用者の快適性の向上はもちろん、働き手の不足やスタッフ一人ひとりにかかる業務負担の軽減などの課題への対策が求められています。それらの課題をアシストしてくれるのがICTであり、介護システムを活用することが、良好なケア体制を維持・提供するための手がかりになる可能性があります。

フルノシステムズは、施設利用者の生活の質を高めることや、介護スタッフの業務効率化に役立つ各種システムの基盤となる無線LANソリューションを提供することで、介護の現場を支えるネットワーク環境構築に尽力していきたいと考えています。


◇鈴鹿グリーンホームのホームページはこちら
https://suzuka-greenhome.jp/

◇フルノシステムズの無線LANアクセスポイント「ACERA」の詳しい情報はこちら
https://www.furunosystems.co.jp/products/musenlan/

[PR]提供:フルノシステムズ