昨今の社会情勢もあって働き方が大きく変わり、PCを使う場所や環境も多様化する一方。オフィスや自宅だけでなく、コワーキングスペースやカフェでノートPCを長時間使う機会が増えたという人も少なくないだろう。そこで以前にも増して重要になってきているのが「バッテリー」だ。今回は、ノートPCの使い方によって変わってくる、ベストな駆動時間について考えていく。
カタログスペックと実際の駆動時間のギャップを考慮する
ノートPCのバッテリー駆動時間は、多くの場合「JEITAバッテリー動作時間測定法（Ver. 2.0）」に基づいて測定されている。その測定条件は、次の表のようになっている。
| ▼JEITAバッテリー動作時間測定法（Ver.2.0）の測定条件 | |
|---|---|
| 音量 | 最低（ミュートも可） |
| 画面輝度 | 150cd/㎡以上 |
| 無線LAN | アクセスポイントに接続した状態 （通信してない状態でも可） |
| その他無線通信機能 （Bluetooth / 3G等） |
オフでも可 |
| 動画再生ソフト | プリインストールソフトかユーザーが入手可能なもの |
| 再生画面の表示サイズ | フルスクリーン |
この条件のもとで、指定の動画ファイルを連続再生した時間と、PCをアイドル状態で放置した時間の合計を2で割った数値が、バッテリー駆動時間となる。しかし条件を見るとわかるように、現代のノートPCの使い方に沿った測定方法とは言い難い部分がある。そのため、一般的な使い方でカタログに書かれているバッテリー駆動時間通り持つことは極めて稀で、おおよそカタログ値の60〜70％程度になる。
つまり、電源が取れない場所でノートPCを使う場合は、その使用時間の1.5〜1.7倍程度のバッテリー駆動時間がひとつの目安になる。たとえば電源につながず6時間使いたいなら、バッテリー駆動時間ができるだけ10時間以上の製品を選ぶといいだろう。もちろん、使い方などによってバッテリーの持ちは大きく変わるので、負荷の高い処理を行うことが多い場合はより長い駆動時間の製品を選んだ方が安心だ。
逆に自宅やオフィスなど電源がある場所で使うことが多いなら、駆動時間についてはそれほど神経質になる必要はないということになる。ただし、その場合は別の問題が出てくる。電源につないだ状態で満充電状態が続くと、バッテリーの劣化が進みやすくなるのだ。
ノートPCに使われるリチウムイオン電池の場合、常に満充電状態にするのではなく、充電を8割程度に抑えるのがよいとされている。そのため、できるだけバッテリーの寿命で悩みたくない場合は、充電状態をきめ細かく管理できるバッテリーマネージャーアプリなどが搭載されている機種や、バッテリーパックが簡単に着脱できる機種を選ぶことをおすすめする。
バッテリーの駆動時間や寿命に配慮されたマウスコンピューターのPC
それでは、バッテリーの駆動時間や寿命に配慮されたPCは具体的にどのような製品があるのだろうか。ここでは、品質・サポートの高さで評価されるマウスコンピューターのビジネス向けPCブランド「MousePro」から、いくつかおすすめの製品を紹介していこう。
約20時間の駆動時間を実現した「MousePro-NB420H」
「MousePro NB4」シリーズは、14.0型フルHD液晶ディスプレイを採用しながら1kg台前半の軽さと、厚み約16.9mmの薄さ、約20.0時間（JEITA測定法2.0）の長時間バッテリー駆動を実現した薄型軽量ノートPC。使い方に合わせて充電を100％、75％、50％で停止できるバッテリーマネージャーアプリを搭載しており、電源につなぎっぱなしで使う場合も安心。ラインナップには第11世代インテルCore i7とCore i5を搭載したモデルがあるが、本製品はコスパに優れたCore i5-1135G7プロセッサーを採用しており、日常的な用途からビジネス用途までを快適に行うことができる。薄型軽量ボディながらインターフェイスが充実しており、USB 3.0、USB 3.1、Thunderbolt 4（Type-C×1 ※USB PD対応、画面出力対応）、HDMI、カードリーダー、ヘッドホン出力/ヘッドセット端子、セキュリティスロットなどを搭載する。
MousePro-NB420H（129,580円～/税込）
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MousePro-NB420H
【基本スペック】CPU：インテルCore i5-1135G7プロセッサー、グラフィックス：インテルUHDグラフィックス（メモリ8GB搭載時）、インテルIris Xeグラフィックス（※メモリ16GB以上を搭載した場合、インテルIris Xeグラフィックスに変更）、メモリ：8GB（BTOで16GB以上を選択可）、SSD：256GB（NVMe対応）、サイズ：W322×D216.8×16.9mm（折り畳み時 / 突起部含まず）
着脱式バッテリーパックを採用した「MousePro-NB540Z」
「MousePro NB5」シリーズは、15.6型フルHD液晶ディスプレイと光学ドライブを搭載しながら、2kg前後の軽量ボディを実現したノートPC。約6.5時間（JEITA測定法2.0）駆動可能なバッテリーパックは着脱式になっており、簡単に取り外して交換することができる。ラインアップは、CPUにCeleronを採用したエントリーモデルからCore i7を搭載したモデルまで幅広く展開されているが、本製品はそのうちCore i7-1165G7プロセッサーを搭載した上位モデル。有線LAN、D-Sub、HDMI、USB 3.0、USB 2.0×2、USB 3.1×1（Type-C×1 ※USB PD対応、画面出力対応）、ヘッドホン出力/ヘッドセット端子、マイク入力端子、セキュリティスロット、DVDスーパーマルチドライブなどインターフェイスが充実しており、電源や周辺機器をつないで据え置きメインで使うのに向いている。
MousePro-NB540Z（126,280円～/税込）
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MousePro-NB540Z
【基本スペック】CPU：インテルCore i7-1165G7プロセッサー、グラフィックス：インテルUHDグラフィックス（シングルチャネル）、インテルIris Xeグラフィックス（デュアルチャネル）、メモリ：8GB、SSD：256GB、サイズ：W361×D256×29.1mm（折り畳み時/ 突起部含まず）
いずれも直販サイトではメモリやストレージなどもきめ細かくカスタマイズすることができる。また、1年間無償ピックアップ保証や24時間×365日電話対応など、手厚いサポートが受けられるのも魅力的。ビジネスPCの購入を検討しているユーザーは、一度チェックしてみてはいかがだろうか。
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