シーメンスはこのほど、産業装置メーカーがデジタルツインの実現に臨むうえで有益な示唆を与えるeBookを公開した。同eBookでは、同社が産業機械メーカーに対して実施したアンケート調査をもとにして、各企業が設計製造のデジタル化にあたりどんな課題を抱えているのかを可視化。そのうえで、デジタルツインを実現するのに注視すべき事項と、これによって設計製造がどう変わるのかを説明している。
以下のリンクではeBookの全容をみることができるが、ここでは産業機械メーカーが抱える課題とそこで注視すべき事項について、簡単にみていきたい。
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デジタルツインが機械装置の設計と製造にもたらす影響
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産業装置メーカーがデジタル化で抱える課題
ソリューションやツールの複雑性、統合ソリューションの欠如を課題視
先ほど述べた調査では、設計製造のデジタル化にあたって課題や懸念がないと答えた回答者はわずか25%程度であることが示されている。
4社に3社が何かしらの課題をデジタル化のなかで抱いているわけだが、そこにはどのような傾向があるか。右図 (クリックで拡大) はデジタル化で最も課題視する事項を尋ねたものだ。これをみると、設計製造の各プロセスで用いるソリューションやツールが複雑化していること、これらを統合するソリューションが欠如していることが、課題の多くを占めているのがわかる。
注視すべきは、プロセス全体の統合
設計製造の各プロセスで用いられるツールを統合することの重要性は、下図にある調査結果からも明らかだ。
これは、デジタル化に関わらず設計製造における最も大きな課題について尋ねたもので、多くの企業が、機械設計に伴う機械/電気/制御/自動化という各プロセスの設計工程で異なるツールを利用することを起因とした、「設計と適切な規格/規制との突き合わせ」と「仕様の確認」、「変更管理」の複雑化を問題視しているのがわかる。これらの問題を解決するには、統合というアプローチで設計製造プロセス全体を改善する以外にない。
NXが、開発プロセス全体をデジタルで統合する
では、設計製造プロセス全体をデジタル上で統合するためには、どうすればよいか。eBookではそこへの有効な手立てとして、シーメンスのNXについて説明している。全プロセスにある情報をデジタル上で統合するデジタルツインによって、設計製造の姿はどう変わるのか。eBookをご覧のうえ、確認してほしい。
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