慶應元年(1865)の創業から150年以上を超える歴史を持ち、蒲鉾を中心とした水産練製品の製造や販売、各種レストランや博物館の運営を行なっている鈴廣グループ。同グループでは、顧客から注文を受け発送を行うまでの一連の業務をデジタル化すべく、Cogent Labsが提供するAI OCR「Tegaki」を活用した店舗宅配システムの開発に着手した。
鈴廣グループに寄せられる注文の件数は、ピーク時は1日1000件を超える。膨大にある注文を捌くうえで、従来業務にはどのような課題があったのか。なぜ「Tegaki」を選び、取り組みの結果どんな効果が得られたのか。以下のリンクでは同取り組みの詳細がご覧いただけるが、簡単にその内容について紹介する。なお、本稿で紹介する「Tegaki」の後継サービスとして、Cogent Labsは2021年12月よりこれをより発展させた「SmartRead」というサービスの提供を開始している。後段ではこちらのサービスについても簡単に紹介するので、参考にしてみてほしい。
Cogent Labs 提供資料
[事例_製造小売] 鈴廣グループ 株式会社鈴廣蒲鉾本店
AI OCRを活用し、店舗宅配システムを開発。商品の受注から宅配までの業務の効率化に成功。
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店舗宅配システムの開発で業務プロセスはどう変わったか
注文から発送に至る業務がアナログベースなために効率が悪い――こういった声は、製造小売業界で特に多く耳にする課題だ。鈴廣グループも同様に、従来は以下に記載の業務プロセスを採用。そこでは「出荷のために夜中まで残業しなければならない」「顧客へ届けるまでのリードタイムが縮められない」など、アナログベース故の課題が発生していた。
- (1) 店舗で顧客に宅配伝票を記入してもらい精算
- (2) 店舗従業員が宅配伝票にある情報を専用用紙へ転記
- (3) 伝票と専用用紙を本社へ送付
- (4) 本社で専用用紙にある情報を、宅配伝票の情報と照らしながらシステムへ登録
- (5) 宅配伝票を製造部門へ渡し、伝票を仕分け
- (6) ピッキングや検品のうえ、出荷
店舗宅配システムを開発して以降、同プロセスは右図(クリックで拡大)にある形へとシフト。業務の多くがデジタル化・自動化され、この結果、下図にある多くの効果が生まれている。特に注視したいのが、リードタイムの短縮だ。これまで発送までに3日はかかっていたのが、システム開発以降では最短で当日出荷が可能に。リードタイムの短縮によって顧客満足度が向上し、また機会損失も削減されたことで、コスト削減と業績増の双方で効果を生んでいるのだ。
複数のAI OCRを比較検証して「Tegaki」を選定
店舗宅配システムの開発で劇的な効果を生んだ鈴廣グループだが、AI OCRであればどの製品であっても同様の効果が得られるかというと、そうではないという。実際、同グループは取り組みのなかで、数種類のAI OCRを対象に比較検討を実施。その結果、課題解決に最適なものとして「Tegaki」を選定している。
同グループはAI OCRの比較にあたって何を重視し、どのようにして検証を進めたのか。また、開発においてどんな課題が浮上し、どうこれをクリアにしていったのか。リンクにある資料では、導入効果だけでなく苦労した点や留意点などを交えながら、取り組みについて詳細に説明している。AI OCRの導入を考えている、業務効率や顧客体験価値を高めたい、そういった製造小売業の方は、ぜひダウンロードしてほしい。
なお、冒頭のとおり、Cogent Labsはこの「Tegaki」の後継サービス「SmartRead」を現在提供している。同サービスは従来難しかった準定型文書、非定型文書の処理を可能にしており、AIが文字だけでなくドキュメントの構造までも理解して、必要な情報を素早く抽出することができるIntelligent Document Processing(IDP)へと進化している。様々なドキュメントのデータ化を今後検討するなら候補としたいサービスだ。
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