Azure Stack HCIはマイクロソフトがHCIベンダー向けに提供するOS（オペレーティングシステム）で、Microsoft Azure (以下、Azure) とシームレスかつハイブリッドな接続を可能にする基本ソフトウェア。これを利用すると、組織はオンプレミスのHCIをAzureに拡張でき、AzureのポータルからクラウドやオンプレミスにあるICT基盤全体を統合管理することができるようになる。
Azure Stack HCIのメリットは、HCIとクラウド双方に共通した「優れた管理性」を持つこと、そして、オンプレミスだけでは難しいスケーラビリティの確保が可能となる点にある。以下のリンクでは、高いICT技術を有するアルファテック・ソリューションズがまとめた2つの導入事例をご覧いただける。1つは、強固なガバナンス統制が求められる医療の世界でクラウド活用を進めた、潤和会記念病院の取り組み。もう1つは、学内業務を支える「共通基盤システム」をAzure Stack HCIで刷新した、長浜バイオ大学の取り組みだ。本稿では簡単に、それぞれの概要を紹介しよう。
導入事例
[潤和会記念病院]
多くの病院が直面する「課題」を根本から解消する理想的な医療ICTの運用に向けてHCIを採用
※以降で記載している内容については事例を公表した2021年5月時点の内容となります。
[長浜バイオ大学]
学内業務を支える「共通基盤システム」をAzure Stack HCIで刷新し運用上の課題を一掃
※以降で記載している内容については事例を公表した2021年11月時点の内容となります。
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Azure Stack HCIでシステムの管理性と安全性を高めた、2つの取り組み
潤和会記念病院
医療ICTの運用管理に伴うコストは、多くの医療機関に共通した課題だ。潤和会記念病院にとっても同様で、4名という少数のICTチームが院内すべてのICTを管理しなくてはならず、3Tierからなる従来型のインフラについて、運用にかかるコストと工数、双方で限界を感じていたという。
ICT基盤をHCIに集約すれば、少なくとも工数の問題は解決することができるだろう。しかし、数年先のデータ量の増大を見据えてサイジングを行うと、どうしても初期投資は高額となる。最適なコストで導入できるHCIは無いか―― ここで同院が選択したのが、Azure Stack HCIだった。
Azure Stack HCIではAzureを用いたリソース拡張が可能なため、最初は既存環境に必要なサイズで導入し、処理性能やデータ量の増大にあわせて環境をスケールアップしていく運用が可能。ハイパーバイザであるHyper-Vも追加のライセンスコストがかからないので、ICT関連経費を最小にして、HCIを導入することができる。医療業界は他と比べても強固なガバナンス管理が求められるが、Azureは数あるクラウドのなかでもいち早く3省3ガイドラインに適応してきたサービスであり、医療データを預けるに足る信頼性も有している。
Azure Stack HCIによってHCI導入とクラウド活用を果たした潤和会記念病院。そこではどんな効果が得られているのか。詳細は資料から参照いただきたい。
長浜バイオ大学
続いて紹介するのは、世界トップレベルのバイオサイエンス研究に基づく質の高い教育で知られる、長浜バイオ大学の取り組みだ。
同大学では、教職員と学生向けに提供する学内情報サービスの中核を担う「共通基盤システム」を、2021年7月に最新化。潤和会記念病院と同じく同大学も、初期費用を最小にしてHCIを導入できる点を評価してAzure Stack HCIを導入した形だ。また、Azure Stack HCIでは無償のWindows Admin Centerから仮想マシン、ストレージ、ネットワークのすべてを一元管理できるため、管理性がいっそう高められることも導入の決め手となった。
この取り組みを経て同大学では、運用にかかる工数を大幅削減することに成功。さらに、Azure Blob Storageによる遠隔バックアップを実現することで、BCP/DR に対応することが可能になったという。
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以上、2つの事例について概要を紹介してきた。両取り組みは、Azure Stack HCIを導入しただけでなく、これを稼働するハードウェアに日本ヒューレット・パッカード (以下、HPE) のハードウェアを利用したという共通点もある。なぜHPEのハードウェアを選択したのか。これを提案したアルファテック・ソリューションズに対し、各組織はどんな評価を寄せているのか。資料ではこれらの事項も詳しく掲載されているので、ぜひ全容をご覧いただきたい。
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導入事例
[潤和会記念病院]
多くの病院が直面する「課題」を根本から解消する理想的な医療ICTの運用に向けてHCIを採用
[長浜バイオ大学]
学内業務を支える「共通基盤システム」をAzure Stack HCIで刷新し運用上の課題を一掃
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