建築専用の3次元CAD「Walk in home」やパース専用のレタッチツール「E-Paint」などを開発する株式会社イオグランツ。同社は単なる「建築CADソフト販売会社」でも「パース制作会社」でもないと謳う。施主にも導入企業にも特別な「感動」と「満足」を届けることを使命に日本の建築業界に貢献する企業だ。また、360度パノラマ対応の建築管理ツール「EOPAN」などのVRサービスをきっかけに、2021年12月には経済産業省中小企業庁「はばたく中小企業300社2021」を受賞している。
そんなイオグランツでは、ソフトやツールの開発や保守・運用にマウスコンピューターのPC「G-Tune P5」と「DAIV 5P」を導入し、同機種をWalk in home&E-PaintのバンドルPCとしても販売しているという。
今回は同社の技術サポート部の宮後大介氏と技術開発部の村田英俊氏に、なぜマウスコンピューターのPCを導入したのか、その背景について話を伺った。
日本全国の住宅メーカーや工務店などに感動プレゼンソリューションを提供
株式会社イオグランツは2001年に創業したソフトウェア事業者だ。冒頭でも記した通り、建築業者向けに特化したサービスが特徴で、主力である「Walk in home」「E-Paint」などを提供するだけでなく、その使い方のアドバイスから導入後の活用方法の相談まで、手厚いサポートを続けることから評価が高く、すでに多くの顧客から絶大な信頼を得ている。
「建築業者様の成約率アップや、サービスの品質向上をご一緒に考えていきたいと思っています。ソフトウェア販売というと、サポートはコールセンターに任せきりというスタイルが多いなか、私たちは常にお客様に寄り添って、実案件でソフトウェアをどのように活かしていけばよいか、必要なパーツから求められている機能までフィットさせたうえでご提供しています」と語る宮後氏。
例えば「Walk in home」の場合、開発自体は株式会社DTSが行っているが、販売代理店が顧客の要望に合わせてカスタマイズすることでひとつのアプリケーションとして動作するという特殊な仕様となっている。逆に言えば、イオグランツのような代理店にとっては顧客のニーズや今後の方向性を見据えた最適化を施したうえでサービスが提供できるというメリットがあるのだ。「どのような機能をスペックインするかで使い勝手も変わってきます。少しでもお客様のお役に立てるよう、最善のご提案をするように心がけています」と宮後氏は言葉を続ける。
また、「E-Paint」では、3DCADでは負担が大きい光の方向による立体感の演出が手軽にできるツールになる。もちろんCADソフト上でもできるが、このツールを使えば直感的にパースに当たる光をコントロールしたうえで、さらにイメージが伝わりやすいように水彩画風や手書き風にレタッチした画像を作成することができるのだ。
「お客様のなかにはコンピューターの操作が苦手な方もいらっしゃいます。そうした方でも操作できるよう、UIにもこだわっています。苦手意識なくペイントレタッチが扱えるように考えられたソフトウェアです」(宮後氏)
他にも顧客のニーズに合わせた製品を多数持つイオグランツは、建築業者がユーザーのニーズに合わせた提案内容をスピーディーかつハイクオリティに伝えられる環境を創造する企業だといえる。
サービス提供に最適なPCを求めて
そんなイオグランツでは、マウスコンピューターのPC「G-Tune P5」と「DAIV 5P」を計500台ほど導入している。使用用途はおおまかに分けて2つ「ひとつは社内で使用するもの、もうひとつはユーザー様に使っていただくものになります」と宮後氏は答える。
イオグランツではソフトウェアを単純に売るだけでなく、まずは機能を確かめてもらうための研修サポートなどを都度企画しているのだという。そのほかソフトウェアを販売する際の確認用機材としても使うため、社内で活用する台数も一定レベルの数量が必要だったのだ。
もうひとつの理由は顧客自身が使うためのPCだ。ソフトウェアなので当然、それなりの動作条件はある。イオグランツの製品の場合、極端に負荷の高いソフトウェアではないものの、それでも一定レベルのものは必要になる。しかし、顧客のなかには低スペックのPCを買ってしまうケースも実際にあったのだという。
「私たち自身がスペックを精査し間違いなく快適に動くことを確認した製品であれば、お客様がPC選びで失敗することはありません。実際にお客様のほうからこのソフトウェアに最適なPCはどういうものかというご相談も多かったので、ソフトウェアにバンドルするという形でPCをご提供できるようにいたしました」と導入の背景を語る宮後氏。実際に導入後の評判は高く、女性やPC操作が苦手というユーザーからも使いやすいという声が続々と届いているという。
ニーズを熟考した要件設定
イオグランツが選びたかったPCの要件とはどのようなものなのだろう。「特に言えるのはグラフィックスに関してはディスクリートであることが必要で、プロセッサー内蔵のGPUではスムーズな動作は難しくなります。その点でマウスコンピューターのG-TuneやDAIVは必要に応じたグラフィックスが選べるので、お客様に最適なご提案ができ、心強い存在です」と村田氏は語る。
さらにデザインで言うと以前はモバイルノートPCクラスの製品もテストしたケースがあるというが、現場での使い方がノートPCの画面を相手に見えるよう差し出したりするため、少しでも大きな画面が好まれるのだという。「ある程度のモバイル性は確保しつつ画面の見やすさを優先しました。極端に重たくなければ持ち歩くことはできますから、15インチディスプレイを採用したノート型というところに落ち着いたわけです」と村田氏は続けて語る。
また、ソフトウェアのスムーズな動きを実現するためのSSDは必須で、さらにCADデータがもともと大きいサイズになることを考え、HDDとのデュアルストレージ構成が可能なモデルも用意したかったのだという。「SSDと大容量HDDがあれば、1台でデータ管理まで可能になります。今回導入したモデルでいえばG-Tune P5がそれにあたりますが、クラウドサービスを使うような方にはそれが不要なのでDAIV 5PはシングルSSDにしています」と、顧客のニーズによって2種類から選べるようにした理由を語る村田氏。こうした先を見据えた製品選定はイオグランツならではといえる。
お客様ファーストをこれからも
導入前にはマウスコンピューターの飯山工場の見学もしてきたというイオグランツ。「いろいろ体験させていただきましたが、流れ作業ではなく、スタッフが手作業で一台ずつ丁寧に受け持っているところに好感が持てました。最後のテストまで責任を持って製品を作っている様子がとても印象的でしたね。また受注生産型のため、ソフトウェアの要件が変わってパーツをグレードアップすることで対応できるのも大きなメリットです。マウスコンピューターはサポート力も高いので信頼できるパソコンメーカーだと思っています」と村田氏は語る。
自社で取り扱うソフトウェア製品を最大限に活用するためにマウスコンピューターを選んだイオグランツ。最近では、EOPANのデータや、VR・住空間の動画コンテンツの作成にもマウスコンピューターのPCを使い、より快適に新しいサービスの開発や運用が行えているという。
「私たちがパース制作を請け負うのではなく、お客様自身が自分たちの手で作りたいという要望は年々増え続けています。これまでは私たちが要件に見合ったPCを用意すればよかっただけですが、お客様のニーズに応えるには確かな品質のPCを提供しなければいけません。これからも私たちが動作確認をきっちりと行ったPCをお客様にご提供していきたいと考えています」と最後に宮後氏は語ってくれた。マウスコンピューターは今後もイオグランツのサポートを続けていく。
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