テレワークの普及やWindows 11のリリースなどを機にPCを買い換えようと考えている人は多いと思うが、その際に頭を悩ますのが「価格」だろう。

できるだけ予算は抑えたいが、動作が遅くて我慢を強いられるのは困るし、見た目がチープすぎるのも避けたい。減価償却の対象になると面倒なので、できれば消耗品として一括で経費処理できる10万円未満に抑えたい……。

理想的なのは、安くても高品質で耐久性も高く、見た目も洗練されているPCだ。サポートがしっかりしてればなおよし。そこで今回は、税込・送料込で10万円未満のPCを選ぶコツや具体的なおすすめ製品を紹介していこう。

必要な性能をカスタマイズできるBTOパソコンがおすすめ

法人や個人事業主が経理処理できるのは取得価額が10万円未満まで。取得価額には送料などの付随費用が含まれる(経理方式によっては消費税が含まれる場合もある)ので、税抜でおよそ9万円未満の本体価格が目安になる。

店頭販売向けのカタログモデルの場合、この価格帯だとCPUやストレージなどのスペックが必要最低限に抑えられている製品がほとんど。「CPU性能は控えめでいいから、メモリやストレージ容量を増やしたい」、あるいは「ストレージは少なくていいから、そのぶんCPUのグレードを上げたい」などと思っても、なかなか条件に合う製品が見つからない。そこで注目したいのがBTO(Build To Order=受注生産)パソコンだ。

BTOパソコンだと、CPUやメモリ、ストレージなどのパーツ構成や延長保証などのサービスを柔軟にカスタマイズして注文することができる。またほとんどの場合、不要なソフトは入っておらず、そのぶん自分のニーズに合ったPCを手頃な価格で手に入れることが可能だ。

自分で構成をカスタマイズするというとハードルが高く感じるかもしれないが、BTOパソコンメーカーの直販サイトには、あらかじめニーズの高いパーツ構成を組み合わせたモデルが用意されていることも多い。その標準構成モデルをベースに、自分に必要な性能を足したり引いたりしながらカスタマイズしていくとスムーズだ。

上手にカスタマイズするには、どの性能を優先するかを明確にしておくことが大切。たとえばストレージの場合、容量を優先するならHDD、速度を優先するならSSDが有力な選択肢になる。また同じSSDでもSATA接続のものとより高速なPCIe接続のものがあり、前者の方が価格は抑えられる。CPUはそこそこでも、メモリ容量を増やしたり、ストレージに高速なSSDを選んだりすることで体感速度を上げることもできる。

PCを持ち運ばないなら、同じ価格でもノート型よりデスクトップの方が高性能な構成にしやすい。たとえばノートPCなら10万円未満にするにはCore i3やRyzen 3が精一杯でも、デスクトップPCならCore i5やRyzen 5を選べる可能性がある。

このほか、光学ドライブが不要ならBTOで非搭載を選ぶことで価格を抑えられるケースも。法人向けモデルならOSのエディションをProからHomeに変更することで少し安くできることもある。BTOパソコンメーカーの直販サイトでは、通常カスタマイズ内容に合わせて見積もりが表示されるようになっているので、購入前にパーツの組み合わせをいろいろ試してみるといいだろう。

10万円未満でも快適性能のマウスコンピューターのPC

それでは、税込・送料込で10万円未満でも快適に使用できるようなPCは具体的にどのような製品があるのだろうか。ここでは、品質・サポートの高さで評価されるマウスコンピューターのビジネス向けPCブランド「MousePro」から、いくつかおすすめの製品を紹介していこう。

予算に合わせてカスタマイズできる「MousePro-NB520H」

「MousePro NB5」シリーズは、15.6型フルHDD液晶ディスプレイと光学ドライブを搭載しながら、2kg前後の軽量ボディを実現したノートPC。インタフェースが充実しており、USB Type-C(USB 3.0)、USB Type-A(USB 2.0)×2、D-Sub、HDMI、LAN、セキュリティスロット、ヘッドホン出力 / ヘッドセット端子、マイク入力端子などを装備している。またIEEE 802.11ac / a / b / g / n準拠の無線LANやBluetooth 5も搭載。OSはWindows 10 Proを採用する。カスタマイズ性が高いのが特徴で、光学ドライブ非搭載、Blu-rayディスクドライブから選択できる。CPUにCeleronを採用したエントリーモデルから、Core i3 / i5 / i7を搭載したモデルまで幅広いラインナップが展開されているが、本製品は、そのうちCore i5-10210Uプロセッサーを採用して98,780円(税込)に抑えた良コスパモデル。OSをWindows 11 Homeに変更すると-2,640円、光学ドライブを非搭載にすれば-2,200円と、さらにお手頃な価格になる。

MousePro-NB520H(98,780円~/税込)

  • MousePro-NB520H

【基本スペック】CPU:インテルCore i5-10210Uプロセッサー、グラフィックス:インテルUHDグラフィックス(8GB搭載時)、インテルIris Xeグラフィックス(16GB搭載時)、メモリ:8GB、SSD:256GB(NVMe対応)、サイズ:W322×D216.8×16.9mm(折り畳み時/ 突起部含まず)

⇒MousePro-NB520Hの詳細はコチラ

Core i5搭載でリーズナブルなスリム型デスクトップPC「MousePro-S230S」

「MousePro S」シリーズは、省スペースと高性能を両立したスリムタワー型PC。Core i3からCore i7搭載モデルまで幅広いラインナップが用意されており、軽めの業務から負荷の高いクリエイティブ系業務まで対応することができる。そのうち「MousePro-S230S」はCPUにインテルCore i5-11400プロセッサーを採用し、データ分析やイラスト制作などの専門的な業務にも対応できる高性能なモデル。メモリは8GB、ストレージは256GBのSATA SSDを搭載しており、一般的な用途で性能不足を感じることは少ないはずだ。BTOでは2台目のSSDやHDD、光学ドライブ、Wi-Fi 6などを選んで搭載することもできる。拡張性が高いにもかかわらず本体幅が99mmと省スペースなのも魅力的なポイントだ。

MousePro-S230S(96,580円~/税込)

  • MousePro-S230S

【基本スペック】CPU:インテルCore i5-11400プロセッサー、グラフィックス:インテルUHDグラフィックス 730、メモリ:8GB、SSD:256GB(SATA)、サイズ:W99×D328×290mm(本体/ 突起部含まず)

⇒MousePro-S230Sの詳細はコチラ


いずれも直販サイトではメモリやストレージなどをきめ細かくカスタマイズすることができる。また、1年間無償ピックアップ保証や24時間×365日電話対応など、手厚いサポートが受けられるのも魅力的。ビジネスPCの購入を検討しているユーザーは、一度チェックしてみてはいかがだろうか。

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