文部科学省が2021年に公開した「令和3年度前期の大学等における授業の実施方針等について」では、国内にある大学のうち6割以上が、対面とオンラインを併用して授業を行うことを方針として打ち出していることが示された。ハイブリッド型とも呼ぶべき授業は、ポストコロナ禍においても定着したといえる。しかし、教室とオンラインとの間にある物理的な垣根を理由に、従来水準の教育を提供するのに苦労するケースは少なくない。

ハイブリッド型授業が当たり前となったいま、教室とオンラインはどう繋ぐことが適切だろうか。龍谷大学 先端理工学部がコラボレーション デバイス「Surface Hub 2S」を利用して実践する授業は、今述べた課題に対する示唆を与えてくれる。同授業の模様をまとめた動画をもとに、ポイントを絞って説明しよう。

[動画]ハイブリッド型授業実践事例
龍谷大学 先端理工学部 × Microsoft Surface Hub 2S
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  • 龍谷大学 先端理工学部が実践するハイブリッド型授業の模様は、こちらから視聴されたい。

「Surface Hub 2S」で実現する、臨場感ある対話体験の提供

龍谷大学は2020年4月、社会の課題に広く対応できる人材の育成を目的に掲げ、先端理工学部を開設した。開設目的にあるように、同学部では1つの専門分野に特化するのではなく、幅広い分野の知識やそこにある価値観について横断して学ぶことができる教育を提供。これにより、現実の世の中に存在する複雑な課題にも対応することのできる人材を育んでいる。

"他分野と協調しながら課題を解決できる" そんな人材育成を目指す以上、同学部で行われる教育では、学生と学生、学生と教員がインタラクティブに繋がっていなくてはならない。オンラインの学生と教室の学生とが併存するなかにあってもインタラクティブ性を保つ――そのために同学部が利用しているのが、「Surface Hub 2S」だ。

  • 「Surface Hub 2S」を利用した授業の様子。

「Surface Hub 2S」は、異なる場所にいるメンバー間でのコラボレーションに特化したデジタルホワイトボード。龍谷大学 先端理工学部がこの「Surface Hub 2S」で評価するのは、大きな画面を通じた臨場感ある対話体験の提供である。

同学部で助教を務める佐野 彰 氏は、「デバイスの大きさというのは(教育上では)オンラインへの窓口の大きさみたいな部分があって、オンラインの学生とのコミュニケーションとか繋がりやすさを実現するには『Surface Hub 2S』のサイズ感が重要だと感じています。クリエイティビティ―を醸造する為にはコミュニケーションが必要で、そういう意味で『Surface Hub 2S』はよく出来ているデバイスだと思います。」と、「Surface Hub 2S」についてコメントしている。

では、龍谷大学 先端理工学部はこの「Surface Hub 2S」を利用して、どんな授業を実践しているのか。動画では大きく3つのシーンに分けて、同学部の授業の模様を紹介している。

・ホワイトボード機能の活用
・付箋トラベル機能の活用
・クリエイティビティ―とコミュニケーションの活性化

ハイブリッド型授業が広がっている中、「教室にいる学生ばかりが発言している」「オンラインの学生が置いてけぼりになってしまう」そんな課題を抱える高等教育機関は少なくないだろう。龍谷大学 先端理工学部の取り組みからは、今述べた課題をクリアにするためのヒントがきっと得られるはずだ。ぜひ下にあるリンクから視聴をいただきたい。

[動画]ハイブリッド型授業実践事例
龍谷大学 先端理工学部 × Microsoft Surface Hub 2S
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