世の中のながれが、働き方改革からニューノーマルへとシフトしていくなか、テレワークはすっかり日常のひとつになった。外勤でモバイルノートPCを使っていた人も外出が減り、またテレワークの機会も増えたことだろう。そうなるとPCには内勤の人と同レベルの作業効率が求められ、そのためのツールとして、周辺機器を利用することも増えるのではないか……。
そこでTECH+では、ビジネスシーンにおけるPC周辺機器の利用状況について、23~59歳のビジネスパーソン501名にアンケート調査を実施。テレワークが珍しくなくなった現在のPC周辺機器ニーズを調べてみた。まずは調査から明らかになったポイントを紹介したい。
アンケート実施概要
- 回答方法:インターネットによるアンケート
- 対象:TECH+会員読者の会社員
- 回答者数:501名(有効回答者数)
- 募集期間:2021年8月10~16日
周辺機器の利用はポピュラーに
ポイント① 全体の8割が周辺機器を利用中
有効回答数501名のうち、仕事でPCを使うとき、周辺機器を利用しているのは387名。全体の80%弱が何らかのPC周辺機器を使って仕事をしていることになる。この387名の回答において、使用率約9割を占めたのが「キーボード/マウス」、次いで「モニター」、そして「マイク・ヘッドセット」「Webカメラ」とつづく。
利用者のうち、周辺機器が会社から支給されたという人はほぼ半分。支給されていない人が支給を望む割合は、当然ながら9割以上となった。なお、支給を望まない人に望まない理由を聞いたところ「好きなものを買えないから」「会社支給のものでは機能が劣るから」の2つで9割を超え、支給品の品質に関する不満も垣間見える。
ポイント② もっとも欠かせない周辺機器はキーボード/マウス
周辺機器を使用している387名に「仕事に欠かせないもの」をひとつ選択してもらったところ、結果は「キーボード/マウス」と「モニター」に二分された。とくに「キーボード / マウス」は、7割強が欠かせない機器としている。さらに、キーボード/マウスを欠かせないとした回答のうち、有線接続、無線接続の割合はほぼ半々となった。
ポイント③ 有線には有線の、無線には無線の課題が
つづいて、有線接続タイプのキーボード/マウスを使っている人に「良い点」を聞いたところ、6割強が「使い心地(6割強)」をあげた。一方、無線接続タイプを使っている人は「使い心地」が全体の3割程度に留まり、替わって「無線接続であること」が3割強と、もっとも多くなった。
逆に「不満点」を紐解くと、有線接続タイプを使っている人でもっとも多かったのは「有線接続であること」、無線接続タイプを使っている人では「バッテリーの持ち」という結果に。ワイヤレス化への需要は高く、すでにワイヤレス化している場合は、電池交換や充電を不便に感じていることがわかる。
企業の一括導入に向いたキーボード/マウスとは?
アンケート結果から見えたのは、ビジネスパーソンは“テレワークの生産性を高めるためにキーボード/マウスが欠かせない機器だと捉えている”ということ。そして、会社から支給されるキーボード/マウスに、ワイヤレスに対応しているモデルを望んでいる。もちろん、長い目で見れば使い心地も重要な観点になるだろう。これは、テレワークを実施中、もしくは見据えている企業にとって重要な気づきになるはずだ。
とはいえ、キーボード/マウスはあまりにもラインナップが多く、製品選びは難しい。会社でまとめて導入するのであれば予算も問題になるだろうし、デザインも重要だろう。そこで今回は、デル・テクノロジーズ(以下、デル)のワイヤレスキーボード/マウスのなかから、ビジネスパーソンのニーズにあった商品をピックアップして紹介する。
限られた予算でワイヤレス化するなら「KM5221W」
Dell Proワイヤレス キーボードおよびマウス(日本語) - KM5221Wは、RF 2.4GHzの無線方式を採用し、デルのワイヤレスキーボード/マウスセットのなかで最もベーシックな製品と言える。5,170円(税込・配送料込)という価格で導入できるため、限られた予算でもキーボード/マウスのワイヤレス化を実現できる。
Bluetoothと違いUSBレシーバーを必要とするものの、そのぶんBluetoothを内蔵していないPCでも利用できるのが強みだ。ひとつのUSBレシーバーでキーボード/マウスを両方認識可能で、USBレシーバーはキーボード内部、もしくはマウス内部に収納できるため、持ち歩いて紛失する心配も少ない。
特筆すべきはバッテリー持続時間の長さ。キーボードは単4電池×2本、マウスは単3電池×1本で動作し、最大36カ月もの間、交換なしで利用できる。会社で一括導入する場合は電池の管理が面倒ごとになりがちなので、これだけ省電力だと非常に助かるはずだ。また、機能や使い心地の面でも、いま一般的に求められる要素を網羅しつつ、働く環境を配慮した作りになっている。
キーボードは可能な限り薄型を実現しつつも、排水機構を搭載し、狭いデスクの上でも取り回しやすく、飲み物をこぼすといった非常事態も安心だ。キーは押下時にメンブレン式らしいクリック感があるもの。静音性が高いのもポイントで、Web会議でもノイズになりにくい。キー配列にもクセが無く、ほとんどの人が違和感を覚えないだろう。さらにプログラム可能なキーや専用キー、電源オン/オフスイッチなどを備えており、独自のカスタマイズも行える。
マウスは、一般的な3ボタンマウス。またDell Peripheral Manager経由で、入力デバイスの管理やプリセットDPIの調整を行うことができ、1,000、1,600、2,400、4,000DPIから好みの感度を選べる。
スタイリッシュなプレミアムセット「KM7321W」
Dell Premierマルチデバイス ワイヤレス キーボードおよびマウス(日本語) - KM7321Wは、樹脂製の筐体をウォーターペイントで仕上げたプレミアムワイヤレスキーボード/マウスセット。価格は12,980円(税込・配送料込)。タイタングレーのデザインは、デルのノートPCやデスクトップPC、モニターと組み合わせやすく、スタイリッシュなPC環境を構築することができる。
キーボード/マウスともにBluetooth 5.0とRF 2.4GHzのデュアルモード対応で、3台のデバイスで接続・切り替えて使える。Windowsだけでなく、Macやスマートフォンでも利用でき、もちろんUSBレシーバーは、キーボードもしくはマウス内部に収納可能。バッテリー持続時間は「KM5221W」同様に最大36カ月で、電池の存在を忘れるほどだ。
機能面は「KM5221W」で可能なことを踏襲しつつも、より使い勝手を洗練させている。キーボードはパンタグラフ式で、こちらも静音性が重視されている。キーは表面にシボ加工が施されており、またキートップにくぼみが設けられているため、安定したタイピングができる。
マウスは左側面に2つのサイドボタンを備えた5ボタンマウス。サイドボタンとスクロールホイルのクリックボタンはプログラムも可能だ。エルゴノミクスデザインが採用されており、グリップ部にはシボ加工も施されているので、手への馴染みが非常に良い。
ワイヤレスキーボードの不満点の多くをカバーし、高級感のあるデザインを実現した「KM7321W」。予算が許すのであればぜひ導入したい製品だ。
省スペースなプレミアムコンパクトモデル「KM7120W」
Dellマルチデバイス ワイヤレス キーボードとマウス(日本語) - KM7120Wは、「KM7321W」のキーボードを省スペースタイプに変更したモデルだ。テンキーを備えながらもサイズをギュっと抑えている。価格は12,089円(税込・配送料込)。
もちろん、デザインや機能は「KM7321W」ゆずり。小型化のためにEnterなどの一部のキーサイズが小さくなっていたり、独自のキー配列になっていたりするが、デスク上の専有面積を減らすだけでなく、持ち運びもしやすい。省スペースを優先するのであれば、選択肢に入れたいモデルだ。
マウスだけワイヤレス化したいなら「MS7421W」
Dell Premier充電式ワイヤレス マウス - MS7421Wは、「キーボードはノートPCに搭載されているものを使うので、マウスだけワイヤレス化したい」という場合に適したプレミアマウス。価格は7,590円(税込・配送料込)。
Bluetooth 5.0とRF 2.4GHzの無線方式の両方に対応し、3台のデバイス間で簡単に接続と切り替えが行えるシームレスなマルチデバイス体験が特徴で、USBレシーバーは、マウス内部に収納しておける。
乾電池ではなくバッテリーで駆動し、充電はUSB-C経由で行う。約3時間のフル充電で最大6カ月のバッテリー持続時間を誇り、1日の作業分であれば、約2分で充電を完了する。また充電したまま利用することもできるため、ダウンタイムなしで使い続けることができる。
ノートPCとともに持ち運ぶことを考慮しており比較的小型だが、グリップ部に波形のパターンが施されており、ホールド感もしっかりしている。こちらも5ボタンマウスで、1,000、1,600、2,400DPIから感度を変更可能だ。
Dell Peripheral Managerでコントロール
今回紹介した4製品はいずれもプログラム可能なキーやボタン、ホイールを備えるが、これらをコントロールするのが専用のユーティリティ「Dell Peripheral Manager」だ。
Windows 10であればUSBレシーバーを挿入すると自動でインストールされるほか、デルのWebサイトからもダウンロードが可能。キーやボタンのカスタマイズのほか、マウスのDPI変更やペアリングの操作、バッテリー残量の確認、そしてファームウェアのアップデートなども行える。
周辺機器の支給でテレワークの生産性を向上
PCメーカーという印象の強いデルだが、実はモニターやキーボード、マウスなどの歴史も古い。PCメーカーの強みでもあるPC本体との統一性を持ったエコシステムは、サポート体制も手厚く、とくに法人から高い支持を得ている。今回紹介したキーボードやマウスも3年間という長い保証期間があるため、安心して利用できそうだ。
場所や時間に捉われない柔軟な働き方として普及を続けているテレワーク。だが、環境によって仕事の効率は大きく変わってしまう。それぞれの環境で生産性を向上させるには、それをサポートする周辺機器へのニーズは、これからも高まっていくことだろう。とくに多くのビジネスパーソンが必要性を感じているキーボード/マウスは、企業としてぜひ用意して欲しい周辺機器と言えるだろう。
製品情報
[PR]提供:デル・テクノロジーズ