クラウド、モバイル、IoTといったテクノロジーがビジネスや生活に浸透したことで、法人向けモバイル通信サービスの需要も高まりを見せている。モバイルノートPCやタブレットといった端末への導入はもちろん、監視カメラや各種センサー機器などのIoTソリューションでの利用も大幅に増加。さまざまなシーンでモバイル通信の導入が検討されている。ダイワボウ情報システム株式会社(以下DIS)では、こうした要望に対応するため、モバイル通信サービス「DIS mobile」をスタート。2009年に提供を開始した「DIS mobile WiMAX」を皮切りに複数の通信サービスのプランを追加し、マルチキャリア対応でサービスを展開している。

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ダイワボウ情報システム株式会社 東日本・広域営業本部 モバイル・コミュニケーション営業部 モバイルビジネスグループ 鈴木 拓也氏

DISは全国93箇所に販売拠点を構え、国内外約1,300社に及ぶメーカー・サプライヤーから仕入れたIT関連商品を、国内約19,000社の販売パートナーを通じて、全国各地のエンドユーザーに提供している国内最大級のITディストリビューターである。そんな同社は、現在eSIMのプランも含め6つのDIS mobileサービスを提供。ダイワボウ情報システム株式会社 東日本・広域営業本部 モバイル・コミュニケーション営業部 モバイルビジネスグループの鈴木 拓也氏は、同社のビジネスにおけるDIS mobileサービスの位置付けについてこう語る。

「DISは、ITディストリビューターとして販売パートナー様経由でさまざまなIT商材を提供しており、昨今ではサブスクリプション型の各種クラウドサービスも手がけています。ITの市場がクラウドサービスに向かうなか、モバイル通信サービスは必要不可欠な商材と捉え、DIS mobileサービスの提供を開始しました」(鈴木氏)

鈴木氏は、DIS mobileサービスの特徴として年間買取型の料金プラン「年間パック」を提供していることを挙げる。通常、モバイル通信サービスは通信事業者からの月額請求となるが、DIS mobileサービスの「年間パック」では、DISがパッケージ化することで年間一括での購入が可能。エンドユーザーは販売店経由でモバイル通信サービスを購入できるようになるほか、販売パートナーにとっても通信サービスの再販が可能となるなど、得られるメリットは大きい。

こうしてDIS mobileサービスの提供を開始したDISは、販売パートナーとエンドユーザーの要望を受け、マルチキャリア対応を進めていく。ここでも独立系ITディストリビューターであるDISの強みが活かされたと鈴木氏は語る。

「通信サービスには、山間部に強かったり建物内部に強かったりと、キャリアそれぞれに特徴があり、全国のエンドユーザー様の要望に応えるためにはマルチキャリア対応が不可欠といえます。DISは独立系のITディストリビューターで、特定のキャリアを推奨するようなしがらみもないため、さまざまなキャリアに話を持ちかけてサービスを拡大していきました」(鈴木氏)

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ダイワボウ情報システム株式会社 東日本・広域営業本部 モバイル・コミュニケーション営業部 部長 久保 公和氏

そして、現在提供している6つのDIS mobileサービスのなかでも、固定グローバルIPやシェアプランなど他のサービスにはない特徴を備えているのが、インターネットイニシアティブ(以下IIJ)のフルMVNOを採用した「DIS mobile powered by IIJ」となる。ダイワボウ情報システム株式会社 東日本・広域営業本部 モバイル・コミュニケーション営業部 部長の久保 公和氏は、DIS mobile powered by IIJを追加した経緯を振り返る。

「モバイル通信の利用シーンが拡大していくなかで、多様なニーズに対応できるdocomo 系通信サービスを探しており、フルMVNOで法人向けにさまざまな通信サービスを提供しているIIJに話を持ちかけました。以前より付き合いがあったことでスムーズに採用が決まり、2019年11月よりサービスの提供を開始しています。docomo系MVNO事業者のDIS mobileサービスは以前からありましたが、IIJのサービスが加わったことで、より多様なニーズにも対応できるようになりました」(久保氏)

エンドユーザーの要望に合わせてカスタマイズしたサービスが提供される

DIS mobile powered by IIJは、他のサービスと同様に年間パックでの一括購入に対応しており、通信データ量の少ないIoTでの利用を見据えた「年間パック(1年) DATA 1GB」も用意。さらに、特定の用途で必須となる固定グローバルIPオプションも提供しているなど、さまざまなニーズに対応可能な柔軟性の高いサービスに仕上がっている。

  • DIS mobile powered by IIJのプラン説明図

「DIS mobile powered by IIJは、PCにSIMを入れて使う用途だけをターゲットにするのではなく、監視カメラや各種センサーといったIoTでの利用シーンにリーチするサービスと位置付けています」と鈴木氏。DIS mobile powered by IIJが活用された事例として、「公共バスでの電子決済(二次元バーコード決済の導入)」「冷蔵庫などの温度管理に使うセンサーにSIMを入れて情報を送信」「固定IPのサービスを導入して河川監視に活用」などを挙げる。

久保氏も「“ヒト”が使う通信だけでなく、“モノ”に入れる通信サービスの需要は急速に高まっており、こうしたニーズに対して、IIJのサービスは大きな武器となっています」と語り、DIS mobile powered by IIJによって、これまで対応できなかった要望にも応えられるようになったと力を込める。

複数のプランを用意しパッケージとして提供されているDIS mobile powered by IIJだが、実際にはエンドユーザーの要望に合わせてカスタマイズしたプランが提案されるケースが多いという。

「Webサイトに掲載されているプランだけを見ると、各DIS mobileサービスの差異が少なく感じられるかもしれませんが、IIJのサービスでは、エンドユーザー様にヒアリングしてプランを提示することが多く、カスタマイズを前提としたサービスといえます。IIJは要望に応じてきめ細やかな対応をしてくれるため、エンドユーザー様から用途限定で相談いただいたケースでは、IIJのプランを提案するケースが多くなっています」(鈴木氏)

「DIS mobileのサービスは、それぞれ長所と短所を併せ持っていますが、そのなかでもエンドユーザー様の要望に対して柔軟に対応できるのがDIS mobile powered by IIJの強みです。たとえば、1カ月500GBの容量を10人でシェアしたいといった要求は以前からありましたが、こうしたニーズに応える『シェアプラン』を提案できるのは今のところIIJのサービスだけです。また、IoTでの利用で上り回線(データの送信)しか使わないといった要望に対し、IIJは上り専用プランを提案してくれました。このように、IIJの柔軟かつ適切な提案は、エンドユーザー様の満足度向上に直結しています」(久保氏)

こうして、エンドユーザーから販売パートナーまで高い評価を得たDIS mobile powered by IIJは、「IIJ Partner of the Year 2020」においてビジネスイノベーションアワードを受賞している。受賞と連動して、DIS mobile powered by IIJの採用が一気に増えたと久保氏。IIJが期待する結果を出せたことに手応えを感じている。

ITディストリビューターとしての強みを活かし、IIJの展開するビジネスとの連携を図る

ITディストリビューターの立場から、IIJのモバイル通信サービスを有効に活用しているDISでは、インフラ周りをはじめ、さまざまなソリューションを展開しているIIJとの連携を深めていくことを期待している。「DISがIIJのモバイル通信を年間パックとしてパッケージ化したサービスを、IIJが展開するビジネスとセットにして提供するなど、より密接な協業体制を築いていければと考えています」と、鈴木氏は今後の展望を口にする。

久保氏も「自治体や教員委員会にリーチしているセクションなどとも連携しながら、DIS mobile powered by IIJの提供を拡大していきたい」と語り、久保氏が中心に進めている「Webを介したSOHO/SMB向けのサービス展開」においても、IIJとの協業による効果が得られることを期待している。

5Gの普及も進み、モバイル通信サービスのビジネス活用が加速していくと予測されている現在、DISとIIJの連携によって生み出されるソリューションには、今後も注視していく必要があるだろう。

  • 鈴木氏と久保氏の2人で並んだ写真

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