「テクノロジーとビジネスの課題解決を“つなげる”メディア」として2021年2月にサイトオープンした「TECH+」では、「セキュリティ」をテーマに、2021年4月12日から5月14日までTECH+会員(登録無料)を対象に川柳を募集。テレワークが浸透した時代の、セキュリティにまつわる「いま」を浮き彫りにする作品が集まった。
本記事では、TECH+オープン記念となる「セキュリティ川柳」の金賞・銀賞・銅賞までの受賞作と、テレワーク時代の“セキュリティあるある”を表現した味わい深い作品について、講評を発表していこう。
選考委員会の講評:
サイバー攻撃への対策から社員のコンプライアンス研修まで、現代における企業のセキュリティ対策は多種多様。少しでも対策が甘いと、巨額の金銭的損失や企業ブランドの価値低下といった“苦すぎる”結果が……。セキュリティ対策の難しさを切なく訴える作品だ。
選考委員会の講評:
テレワーク環境では、オフィス中心の業務とは異なる“働き方”とセキュリティに対する“意識改革”が不可欠。テレワークがもたらした変化を、韻を踏みつつ軽快に表現している。シンプルながらも、時勢を鋭くとらえた作品だ。
選考委員会の講評:
重要な情報を保存したパソコンを抱えたままつい居酒屋へ……身に覚えのあるあなたはご用心。酔ってパソコンをどこかに置き忘れてしまうケースも決して他人事ではなく、社員のセキュリティ意識向上が求められている。今も昔も変わらないセキュリティ体制に警鐘を鳴らす、哀愁漂う一句だ。
受賞作以外にも、セキュリティの「いま」が見える作品が多数
ここからは、惜しくも受賞を逃した作品からピックアップして紹介していく。誰もが頷く「テレワークあるある」な作品から、セキュリティの本質に迫る鋭い一句まで、興味深い作品が集まっている。
選考委員会の講評:
在宅勤務で朝はリモート会議、午後は取引先とのオンラインミーティング、社外秘の会話が家族に筒抜けではセキュリティも何もない。結局はユーザー自身のセキュリティ意識が大切であることを教えてくれる作品。
選考委員会の講評:
Webカメラの背景に見られてはいけないものが映っていたり、子どもがカットインしてきたりと、ビデオ会議は危険がいっぱい。まさに“テレワークあるある”な一句だ。
選考委員会の講評:
現実世界ではコロナ禍に怯え、インターネットではサイバー攻撃への対処に追われる。どちらも「ウイルス」をシャットアウトするための対策が不可欠といえる。
選考委員会の講評:
セキュリティ向上のため、定期的なパスワード変更が推奨される。しかし、変更のたびにディスプレイの端に手書きのパスワードメモが積み重なっていくという本末転倒な結果に。昔からの“セキュリティあるある”な作品。
選考委員会の講評:
特定企業を狙ったランサムウェアなどのサイバー攻撃は、メールの添付ファイルにマルウェアを仕込むケースがほとんど。この作品が訴えかけるように、ユーザーはメールに細心の注意を払う必要がある。
選考委員会の講評:
セキュリティ対策の本質を表した作品。多要素認証や外部からのアクセス制限など、ユーザーに負荷のかかる対策方法が見受けられるが、何より面倒と感じられる対策は、業務効率が下がる側面も……。
選考委員会の講評:
在宅勤務の導入でデバイス管理が見直され、会社が許可していないクラウドサービスを業務利用していたことがバレてしまった……。管理されたテレワークにはITリテラシー不足を“見える化”するという効果もある。
応募総数1,601件から選ばれた珠玉の作品はいかがだったろうか。これからもマイナビニュースは、情シスへの情報発信や、今回のようなイベントを行っていく予定なので、ぜひチェックしてほしい。
[PR]提供:マイナビ