オンラインでのコミュニケーションが一般的となった現代のビジネスでは、“伝えたいことをわかりやすく伝える”プレゼンテーションが求められる。 その実現には、クリエイティビティの高い写真やイラストが効果的だ。 その際は、一般的なビジネスパーソンのプレゼン資料作成において大きな成果が期待できるストックフォトサービス「Adobe Stock」に注目したい。

プレゼンテーションの本質を理解することが“誰かに何かを伝える”第一歩

デジタルトランスフォーメーション(DX)、働き方改革の推進、コロナ禍によるリモートワークの浸透などにより、ビジネスの在り方は大きな変化を余儀なくされた。 商談やプレゼンテーションもオンラインが当たり前となり、これまで培ってきた対面での表現スキルに頼れなくなったと悩んでいるビジネスパーソンも少なくないはずだ。

こうした状況は、ニューノーマル(新しい生活様式)として定着していくと考えられており、“伝えたいことをわかりやすく伝える”手段となるプレゼンテーションの重要性も高まりつつある。 これからのビジネスパーソンには、表現力のある“クリエイティブ”なプレゼン資料を作成するスキルが求められているのだ。 “クリエイティブ”とは、もはやクリエイターが「何か特別なことをする」ものを指すのではなく、すべてのユーザーが「何かを表現したい」ときに必要なものになったといえる。

2019年に年間306回の登壇、コロナ禍の2020年においても196回のオンライン配信を行った“プレゼンの神”、 株式会社圓窓 代表取締役の澤 円氏は、2021年4月21日に開催されたオンラインセミナー『「プレゼンの神」澤円さんから学ぶ、Adobe Stockで作る伝わるプレゼンテーション』においてこう語る。

「人数・環境にかかわらず『誰かに何かを伝えること』はすべてプレゼンテーションとなります。 1対1の話し合いもそうですし、極端な話をすれば、コンビニで買い物をする際にレジのスタッフに何かを言うこともプレゼンテーションといえます。 そして、その本質はオンラインになっても何一つ変わりません」

効果的なプレゼンテーションを行うには、「なぜ自分がこの話をするのか」「自分の話にはなぜ価値があるのか」「相手が自分の話を聞く意味は何なのか」「話したあと何が起きれば成功なのか」を言語化する必要があると澤氏。 自分自身が納得していないプレゼンは成功するわけがないと述べ、「視覚」と「聴覚」のコントロールが重要と解説。 自身の資料作成プロセスから、“クリエイティブなプレゼン”に必要なものを語った。

  • “プレゼンの神”と称される澤 円氏が登壇したセミナーでは、“伝えたいことをわかりやすく伝える”プレゼンテーションを実現する方法を解説

    “プレゼンの神”と称される澤 円氏が登壇したセミナーでは、“伝えたいことをわかりやすく伝える”プレゼンテーションを実現する方法を解説

2億6,000万点以上の素材で、ビジネス用途に活用できる「Adobe Stock」

澤氏のプレゼン資料作成プロセスにおいて、極めて重要な役割を担うのは「ビジュアル素材のセレクト」、言い換えれば「クリエイティブの質」となる。 「プレゼンのキーワードは“美しさ”、美しいものは人の心をつかみます」と語る澤氏は、まず“言葉”を選び、インターネットで画像検索を実行。 検索結果からインスピレーションを得てイメージを膨らませ、最終的にアドビが提供するストックフォトサービス「Adobe Stock」でビジュアル素材を選択しているという。

  • 澤氏のプレゼン資料作成において欠かせない存在といえるのが、アドビが提供するストックフォトサービス「Adobe Stock」だ

    澤氏のプレゼン資料作成において欠かせない存在といえるのが、アドビが提供するストックフォトサービス「Adobe Stock」だ

Adobe Creative Cloudをはじめ、クリエイターが利用するプロ向けクリエイティブツールのイメージが強いアドビだが、 近年は『Creativity for All:すべての人に「つくる力」を』をスローガンに掲げ、何かを創る人すべてに使いやすい製品作りを目指している。 PhotoshopやIllustrator、Premiere Proといったツールは、もはやクリエイターだけでなく、一般的なビジネスパーソンも活用するようになっているのだ。

高品質な写真、ビデオ、イラスト、ベクター、3D、テンプレート、オーディオなどのビジュアル素材を取り揃えたAdobe Stockも同様で、 クリエイターの制作物はもちろん、企業プレゼンなどのビジネス用途において活用が進んでいる。 基本的に商用利用が前提のサービスとなっており、トリミングや加工も自由(プランや用途による)。 グローバルのパートナーから提供されているアセット(コンテンツ)数は2億6,000万点以上におよび、毎週200万点が追加されているという。 日本のコンテンツも増加を続けており、個人のクリエイターや大手ストックフォトサービスベンダー、カメラメーカーが素材を提供。 登録コンテンツはアドビが選定・管理しているため、クオリティや著作権関連についても心配はない。

オンラインセミナーでは、Adobe Stockを使ったプレゼン作成の流れが実際の画面で解説された。 澤氏は「デジタルトランスフォーメーション」という検索キーワードから言葉のイメージを膨らませ、Adobe Stockで「蝶のトランスフォーム」のコンテンツに行き着く。 クオリティの高い膨大な数の画像が用意されているAdobe Stockは「探していくだけでも楽しい」と澤氏。 すべてのビジネスパーソンに「クリエイティブ」が求められる時代におけるAdobe Stockの価値を語り、講演を締めくくった。

  • セミナーでは、プレゼンで陥りやすい「罠」をはじめ、フォントの統一や改行位置、時間の使い方、Q&A時の魔法の言葉「いい質問ですね!」といった効果的なプレゼンを行うコツも紹介された

    セミナーでは、プレゼンで陥りやすい「罠」をはじめ、フォントの統一や改行位置、時間の使い方、Q&A時の魔法の言葉「いい質問ですね!」といった効果的なプレゼンを行うコツも紹介された

AI技術を活用した検索機能で最適なビジュアルを探し出せる

実際にビジネス用途でストックフォトサービスを利用する場合には、コンテンツの数と質はもちろん、使いやすさやライセンス形態などもチェックしておく必要がある。 Adobe Stockはユーザーの使い勝手を重視したサービスとなっており、数多あるストックフォトサービスのなかでも極めて有効な選択肢といえるだろう。

Adobe Stockのサイトでは画面上部にカテゴリータブが並び、目的のカテゴリのランディングページにすばやくアクセス可能。 キーワードによる検索だけでなく、「キュレーターのおすすめ」といったコレクションも用意されており、さまざまなアプローチでイメージに合ったコンテンツを探し出せる。 キーワード検索は、複数キーワードでの絞り込みやand検索などにも対応。検索結果の画像から似た画像を検索することもでき、膨大な数のコンテンツからスピーディな絞り込みが行えるのだ。

  • Adobe Stockのサイトには、イメージに合ったコンテンツを探し出すための機能が多数盛り込まれている。検索結果のサムネイルからは「似た画像を検索」も実行できる

    Adobe Stockのサイトには、イメージに合ったコンテンツを探し出すための機能が多数盛り込まれている。検索結果のサムネイルからは「似た画像を検索」も実行できる

▼ビジュアル検索

フィルター機能も充実しており、キーワード検索結果の画面からパネルを表示すると、さまざまな画像の絞り込みが行える。カテゴリーやサイズ、方向(横長、縦長など)をはじめ、コピースペース(テキストを入れる空間)、背景色、使用権限といったプレゼン資料向けのフィルターを用意。「被写界深度」や「色の鮮やかさ」で絞り込むことも可能だ。また、ビジュアル検索機能も搭載されており、手持ちの画像に似た画像をすばやく見つけ出せる。

▼フィルター検索(コピースペース、被写界深度、色の鮮やかさ)

▼フィルター検索(背景、カラー)

  • カテゴリーごとに用意されたフィルターを使えば、プレゼン資料作成に最適なコンテンツをスムーズに探し出すことができる

    カテゴリーごとに用意されたフィルターを使えば、プレゼン資料作成に最適なコンテンツをスムーズに探し出すことができる

これらの豊富な検索・フィルター機能には、アドビが開発したAI基盤「Adobe Sensei」が活用されている。検索結果のサムネイル画像から一部のオブジェクトをトリミングし、さらにオブジェクトの位置を調整して似た画像を検索できるなど、キーワードでは表現しづらい要素もAIによって容易に指定できるのはうれしい。

▼オブジェクトの位置とサイズから検索

Microsoft PowerPoint画面からの利用も可能、まずは無料素材で効果を試してみたい

さらにAdobe Stockでは、PowerPoint向けのアドインも用意しており、効率的なプレゼン資料作成をサポートしてくれる。PowerPointの画面からコンテンツの検索・ライセンス購入が可能で、作業の流れを止めることなく、効果的なビジュアル素材を利用できるのが強みだ。

  • 無料のアドインを追加すると、PowerPointの画面からコンテンツの検索が行える。プレビューで確認してからライセンスを購入することが可能だ

    無料のアドインを追加すると、PowerPointの画面からコンテンツの検索が行える。プレビューで確認してからライセンスを購入することが可能だ

▼アドイン機能

ライセンスの取得方法は、個人向けプランと法人向けプランのVIP (グループ版)にサブスクリプションとクレジットパックの2種類が用意され、大規模企業向けに包括契約(エンタープライズ版)プランから選択できる。法人契約であるVIP、ETLAのライセンスは企業に付加されるため、ライセンスを取得したコンテンツを組織全体で共有可能。ビジュアル素材を効率的に管理・活用することが可能になり、組織全体のクリエイティビティを活性化することができるだろう。

また、有料プランに加入する前にAdobe Stockを試してみたいという企業に向けて「無料素材」カテゴリーを2020年10月より展開。Adobe IDを取得するだけで約78,000点の無料アセットを利用できるようになった。

  • 約78,000点の無料アセットが用意されており、クオリティの高いビジュアル素材がプレゼン資料にもたらす効果を確かめられる

    約78,000点の無料アセットが用意されており、クオリティの高いビジュアル素材がプレゼン資料にもたらす効果を確かめられる

“プレゼンの神”と称される澤氏が活用するAdobe Stockは、クリエイティブなプレゼンの実現を強力に支援してくれる。写真やイラストだけでなく、ビデオ(HD・4K)やオーディオ、モーショングラフィックスといった素材も利用できるため、動画コンテンツやオンラインセミナーのクリエイティビティ向上にも役立てられるだろう。

社内向けのプレゼンではついWeb上の画像をそのまま使ってしまうケースも見られるが、それではコンプライアンス的に問題があり、クオリティの担保も難しい。ビジネスパーソンが誰かに何かを伝えたい場面でビジュアルに妥協すべきではなく、その意味でもクオリティが担保されており著作権的にクリーンなAdobe Stockを選択する価値は大いにある。

まずは無料素材を使ってプレゼン資料を作成し、Adobe Stockの魅力を体感してみてはいかがだろうか。

Adobe Stock

  • アドビストック公式サイト

公式サイト:https://stock.adobe.com/jp

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