株式会社ヤマバンは設計・機械加工、製缶・溶接・機械組立など一貫した製造を得意としています。工業炉の製造から付帯設備、関連製品を製造し、納品後には保守メンテナンスを実施。専門のノウハウを活かした製造、サポート、サービスを提供している会社です。ヤマバンではXYZプリンティング社製3Dプリンター「PartPro300xT」を複数台導入。それらをどのように活用しているか、代表取締役 山本氏と技術者の陳氏にお話をお伺いしました
■お客様にとことん向き合い、製造コスト削減と納期短縮を提案
ヤマバンでは、工業炉の製造のほか、自動車の部品などの製造や旋盤での加工、バランス加工などを実施しています。お客様から、製造コストを削減したい、あるいは納期短縮したいというご相談をいただく場面が多かったようです。そのためにはとことんお客様に向き合い、提案し続けることでお客様に満足のいく製品を製造しています。
■3Dプリンター導入のきっかけ
「部品の製造要件を満たすにはABS樹脂で製造することが必須の案件であり、それが3Dプリンター導入のきっかけでした。通常であれば金属で加工しますが、種類も多数あるため、そのたびに試作したり金型を作ったりすると、製造コストがかかってしまいます。お客様に提案するにも図面やデータでは伝わりづらいと考えていたときに、3Dプリンターで形にすることを思いつきました。早速ネットで検索するとダビンチ1.0Proが約10万円で販売されているサイトを見つけ、すぐに購入。すると、思ったとおりにお客様に伝わり、工夫して製造コストも下げることができ、非常に満足のいく仕事ができました」(山本氏)
■「PartPro300xT」導入
「今では、お客様からのオーダーに対し『こうしたらどうですか?』と形状の提案をする際に3Dプリンターは欠かせない存在です。しかし『ダビンチ1.0Pro』では造形エリアが小さく、大きな造形エリアが欲しいと思っていました。XYZプリンティング社のサイトで新製品を検索すると産業用3Dプリンター『PartPro300xT』が新しくラインナップされていることを見つけ、すぐに問い合わせしました。お客様への提案は、1パターンでは駄目です。2パターン、3パターンと提案して初めて採用になります。そのためには造形効率の良い3Dプリンターが必要でした。機械加工すると数万円する試作が、『PartPro300xT』では数百円から数千円でできてしまいます」(山本氏)
■「PartPro300xT」で作業効率化
また、技術員の陳氏は作業効率を考え3Dプリンターでオリジナルの工具箱・収納ケースを製作しています。「こういうものがあったらいいな」とユーザー視点で使いやすいように考えて設計し、3Dプリンターで形にしているそうです。
■ヤマバンの更なる挑戦
「今までの部品製造や製造するための道具についても、これからは汎用性のある道具が必要になります。たとえば、汎用的に数種類の形状の異なる部品を研磨できるようなアタッチメントなど、そういったアイデア出しに3Dプリンターは欠かせない道具になりました。
なお、今は全く違う業種であるアウトドア用品やスポーツ用品の開発に取り組んでいます」(山本氏)
山本氏と陳氏のモノづくりの最強タッグによる、ヤマバンのさらなる挑戦がますます楽しみです。
「PartPro300xT」 |
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