患者と家族のオンライン面会を実現するシステムの運用に、フルノシステムズの業務用無線LANアクセスポイント「ACERA(アセラ)」が活用されている。有馬温泉病院(神戸市北区)は、患者と家族、病院スタッフをつなぐコミュニケーションツールを運用するための通信基盤としてACERAを採用した。
有馬温泉病院は、2014年の新病棟開設にあわせて院内のWi-Fi環境整備に着手し、患者と病院スタッフを動画通信でつなぐコミュニケーションツール「楽コール・システム」を導入した。4F病棟の各部屋のベッド脇にiPadを設置し、患者と病院スタッフの通信はもちろん、患者と家族の面会をオンライン上で実現するシステムとして活用している。2019年には電子カルテの導入にあわせてWi-Fiを全館に整備した。楽コール・システムと電子カルテの円滑な運用を支えるネットワーク基盤として「ACERA 1110」が稼働している。
■ 相手の顔が見える安心感――安定した動画通信を支える業務用品質無線LAN
患者と病院スタッフ、そして患者の家族の円滑なコミュニケーションを実現する手段として、楽コール・システムは活用されている。患者は、ボタンを押すだけの簡単操作で、ベッド脇に設置したiPadを通して動画通信ができる。相手の顔を見て話すことができる“動画機能付きナースコール”としての役割を果たしており、患者と家族に安心感を与えるシステムとして重宝されているという。
新型コロナウイルス感染症の拡大により面会が制限される状況下においても、オンライン面会ができる楽コール・システムは、患者と家族をつなぐコミュニケーション手段として効力を発揮している。
■ 院内業務の電子化に貢献
Wi-Fiネットワークが全館を網羅しているため、看護師をはじめとするスタッフは院内の至る所でPCを活用できる。専用のカートにPCを乗せ、患者がいる病室を周りながら、電子カルテへの入力などの業務に取り組むことが可能となっている。
■ 医療機関におけるオンライン面会システムの普及に無線LANで貢献
有馬温泉病院が導入・運用する患者と家族をつなぐオンライン面会システムは、感染症予防の観点からも今後のより一層の普及が見込まれる。フルノシステムズは、利用価値の高い無線LANソリューションを提供することで、医療機関におけるオンライン面会システムの普及や業務改善に貢献していく方針だ。
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