コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって価値あるコンテンツを継続的に発信することによって、見込み客の獲得とその顧客化、ロイヤルカスタマー化を推進するマーケティング戦略を指します。
ともすると「コンテンツマーケティング = SEO(検索エンジン最適化)」と混同する方がいるかもしれませんが、それは誤りです。SEOは、コンテンツへの流入数を増やすための施策の1つ。あくまでコンテンツマーケティングという大枠の中にある、点としての戦略なのです。
以下のリンクの記事にもありますが、コンテンツマーケティングの基礎である「ユーザー視点」無しには、「価値のあるコンテンツ」は作れません。昨今の検索アルゴリズムはこの「価値のあるコンテンツ」であることを強く重視しますから、小手先のテクニックでは検索順位を上げることは困難といえます。
では、どうすれば上位表示が期待できる記事を用意できるのか。この記事では、コンテンツマーケティングで記事を上位表示させるために気をつけるべきことを解説していきます。
上位表示させるために気をつけるべきこと ~基本~
先述したように、コンテンツマーケティングもその戦略の一環であるSEOも、基本となるのは、ユーザーにとって「価値のあるコンテンツ」を作ることにあります。ここではまず、「価値のあるコンテンツ」を作るために気をつけるべきことを基本的な対策とし、解説していきます。
基本[1] ターゲットの明確化
誰に何を伝えるかが明確でなければ、たとえ検索エンジンで狙うべきキーワードを定めたとしても、ターゲットのニーズを捉えた記事は作成できません。検索上位を目指すのであれば、まずはターゲット群を代表する人物象をある特定の一人にまで絞り込んだ「ペルソナ」を用意し、同ユーザーがどんな問題を抱えているのか、どのような時間軸で物事を調べるのか、そこでは何をキーワードにして検索するのかを可視化しましょう。
基本[2] サジェストまで深堀りしたキーワード選定
SEOでは必ずキーワードを選定することになります。自社の商品と関連性があって、基本[1]の中でも「ターゲットが検索する」と考えられるものを、キーワードとして選定しましょう。この際、ビッグワードだけに目を向けるのではなく、サジェストにまで細分化してキーワードを選ぶようにします。ビッグワードは、検索数は多いもののこれを検索する方のニーズや検索の意図は分散しています。ニーズが具体化されたサジェストにまで落とし込み、上位を狙うキーワードを選定する。これにより、ユーザーにとって「価値のあるコンテンツ」が作りやすくなるのです。
基本[3] 実際に検索をしてユーザーの検索意図を汲み取る
検索エンジンは、膨大なアクセスログを基にした優秀なアルゴリズムを備えています。あなたが何かを検索をすると、概ね「目的に沿った検索結果」が表示されるでしょう。これはつまり、「検索結果をみればユーザーの検索意図が汲み取れる」ことでもあります。基本[2]までの過程で狙うべきキーワードが幾つか浮上したなら、まずはそれを実際に検索し、「検索結果にどんなページが並んでいるか」「検索上位のページはどんな情報を提供しているか」を目視で確認しましょう。そこから推測できるユーザーの検索意図とペルソナ像のそれとが合致しているならば、あなたが選定したキーワードは正しいと判断できます。
基本[4] 検索意図に沿った構成で記事を作成する
基本[3]で確認した情報をもとにして、ターゲットの検索意図とここへのアンサーを記事の構成に落とし込みます。構成を作成する上では、検索上位のページを大いに参考にすべきです。上位のページは何がユーザーにとって価値と捉えられているのか、その要素は活かしながら独自の価値は提供できないか、これらを検討し、構成と記事作成を進めていきましょう。
上位表示させるために気をつけるべきこと ~発展~
ここまで紹介したのは、あくまで上位表示させるための基本となるものです。数多くの方が日々「価値あるコンテンツ」を掲載しているわけですから、基本をなぞるだけでは、容易には検索上位には表示されません。ここからは基本を踏まえた上で気を付けるべきことを紹介します。
発展[1] 専門性と信頼性を深める
同じことが書かれているページでも、専門家が書いている、あるいは監修者がついているページが片方にあるならば、読者はそちらの方に価値を感じます。読者にとって「信頼するに足る理由」があるからです。高度に専門的なことが誤りなく記載されていることもまた、読者の中に信頼感を生み出します。こうした「E-A-T (Expertise:専門性、Automation:権威性、Trustworthiness:信頼性) 」は、検索エンジンからも高く評価される要素です。
発展[2] 内部対策を徹底する
ディスクリプションを設定する、画像にalt漏れが無いようにする、タグの記述に規則性を持たせる、関連した複数コンテンツを内部リンクで繋ぐ、……こうした対策はSEO黎明期の頃から行われてきたものですが、今でも重要な施策であることには変わりありません。せっかく価値の高いコンテンツを掲載しても、サイトが上手く構造化されていなかったりすると、検索エンジンのクローラーがうまくサイトを回遊できず検索結果に反映されないなんてことが起きてしまいます。最近のCMSは内部対策をサポートしてくれるものが数多くあるため、システムの力も借りながら、これを徹底しましょう。
発展[3] モバイルに最適化する
モバイルデバイスによるインターネットアクセスが増加しています。これを受けてGoogleはAMPと呼ばれる「モバイルデバイスがWebページを素早く読み込む手法」を推奨。読み込み速度と同じくらいにモバイルでの情報体験が、検索順位を左右する大きな要素となってきています。PCだけでなくモバイルでの閲覧体験も念頭に置きながら、ページを作成しなければなりません。
発展[4] 掲載済みのコンテンツも改善していく
掲載した記事が検索エンジンから評価されない場合、そこには必ず理由があります。また、仮に一度検索上位を取れた記事であっても検索アルゴリズムのアップデートや競合記事の出現で順位が変動することがあります。こうした時には、掲載済みの「リライト/改善」を行いましょう。検索意図と外れていないか、ユーザーが求める情報を過不足なく含んでいるか、これらを検証し、漏れがあるならばリライトで対応する。これをPDCAサイクルで進めていくことが重要です。
それでも上位表示されない場合には…
ここまで解説したことを既に実践していて、それでも検索流入を増やすことに限界を感じている方がいるかもしれません。そうした際には、ドメインパワーの強い外部メディアの提供するコンテンツマーケティングサービスを利用するという手段を候補に入れるのも良いかもしれません。
毎日のように良質なコンテンツを掲載しているメディアを活用してコンテンツマーケティングを行う。そもそものドメインパワーが強いサイトを活用して記事を掲載していく。そうすれば、スタートしてすぐ検索上位に自社コンテンツを表示させ、即効的に成果を生み出すことも不可能ではありません。
たとえばマイナビニュースの場合、BtoBの事業を展開する企業を対象に、「インデックス型コンテンツサイト企画」という商品のもとで企業のコンテンツマーケティングを支援しています。
マイナビニュースが提供する「インデックス型コンテンツサイト企画」
「インデックス型コンテンツサイト企画」とは?
「インデックス型コンテンツサイト企画」は、前出のペルソナやカスタマージャーニーをマイナビニュースと広告主企業とが共同して設計し、ターゲットユーザーが検索エンジンで調べるであろうキーワードを分析。同キーワードに即した20の解説型コンテンツを制作し、それらを束ねた1つのまとめページとともにマイナビニュース上に掲載する商品です。
マイナビニュースは、検索エンジンからの評価指標を0~100の範囲でスコア化する「ドメインオーソリティ」において、90台の点数を保持しています。専門性とSEOの両面で高い知見を持つマイナビニュースがコンテンツを設計し、高いドメインパワーを持つマイナビニュースに同コンテンツを掲載していく。これにより
検索 ⇒ マイナビニュース上のコンテンツ⇒ 自社サイト
という導線が確保され、経常的に検索経由で対象ユーザーを自社サイトへ流入させることが可能になります。
自社サイトのCVRを高めるためのサービスも付帯
「インデックス型コンテンツサイト企画」では、今述べた導線のもとで、自社サイトへの安定したユーザー流入を図ることが期待できます。ただ、BtoBマーケティングでは、流入数だけでなく、流入したユーザーがコンバージョン(リード化)するまでのレート(CVR)も最適化していくことが求められます。
「インデックス型コンテンツサイト企画」は、CVR最適化についてもサポート。同商品は、ベーシック社の提供するBtoBマーケティング支援サービス「ferret One」を複合した商品設計がされています。マイナビニュースを介して自社サイトへ流入するユーザー数を最大化する。そして、ferret Oneによって流入ユーザーのCVRを最大化する。これにより、自社サイトにおける問い合わせや資料請求数を高めていくことが可能です。詳細は、以下のサイトからご覧ください。
参考:マイナビニュース 「インデックス型コンテンツサイト企画」
まとめ
コンテンツマーケティングを実践する中でどんな点に気を付ければ検索上位表示を狙うことができるのか解説してきました。ただ、冒頭に述べたように、コンテンツマーケティングはSEOでは決してありません。本稿の情報は戦略の1つであるSEOにおけるTIPSと捉えて頂き、広い視野の下、コンテンツマーケティングを実践していってください。
[PR]提供:マイナビニュース