コンテンツマーケティングは、自社製品の対象ユーザーが見たくなるコンテンツを作成することで "顧客になり得るユーザー" を集め、当該ユーザーとの関係を維持・向上させていくことで成果に結びつけていくマーケティング手法です。

ただ、コンテンツマーケティングと一口で言っても、そこには様々な種類、型があります。この記事では、コンテンツマーケティングの代表的な4つの種類を紹介し、それぞれどのような特徴を持ち、どんなケースで有効なのかを解説します。

  • コンテンツマーケティングの種類

「コンテンツの特性」をはかる2つの指標

コンテンツマーケティングの種類に触れる前に、「コンテンツには特性がある」ということをお伝えします。なぜこれを説明するかというと、拡充していくコンテンツの特性によって、コンテンツマーケティングの種類・型が変わってくるからです。まずはコンテンツの特性を決める2つの指標(要素)について解説していきましょう。

  • コンテンツの特性を決める2つの指標(要素)について解説

指標1:ユーザーの態度

1つ目の指標は、コンテンツを読むときにユーザーが「受動的」なのか「能動的」か、という要素です。

例えば、ユーザーが何かしら検索をしてコンテンツにたどり着くならば、ユーザー態度は「能動的」に分類されます。一方、普段からブックマークに入れているサイトの新着情報や、SNSで話題になっている投稿などからコンテンツにたどり着くならば、それは「受動的」と分類されます。「能動的」な特性を持つコンテンツは(目的を持った読者が閲覧するため)読後のユーザーアクションが生まれやすい、「受動的」なコンテンツは流入導線が幅広くあるため数多くのユーザーへリーチしやすい、など、それぞれが異なる特徴を持っています。

なお、一般的に「能動的」なコンテンツはストック型の形式が採られることが多く、「受動的」なコンテンツはフロー型の形式を採ることが多いです。

指標2:製品との関連性

もう1つの指標は、コンテンツと自社製品との関連性が「深い」のか「浅い」のか、という要素です。

一般的にコンテンツの内容と製品の関りが深いほど、それを読む読者は、製品サイトへ移動したり問合せしたりといったアクションへと繋がりやすくなります。ただ、当該製品の認知度にもよりますが、関連性が深くなればなるだけ、リーチできる対象の数は減っていきます。広く周知を図る場合と決まった対象を成果に近づける場合とで、使い分けが必要になるでしょう。

コンテンツマーケティングで代表的な4つの型

コンテンツを見るときのユーザーの態度が「能動的」か「受動的」か、またコンテンツと製品との関連性が「深い」か「浅い」か。それぞれの組み合わせに応じて、コンテンツマーケティングは下表にある4つの型に分類されます。

能動的 受動的
深い    エデュケーショナル型   ネイティブ広告型  
浅い    コンテンツSEO型 バイラル型

ここからは、それぞれの特徴を解説していきましょう。

エデュケーショナル型

ユーザー態度:能動的
製品との関連性:深い

エデュケーショナル型のコンテンツマーケティングは、見込み客に自社製品に対する情報提供し、理解してもらうことで、製品の購入へと導く種類の手法です。ユーザーの持つ課題や疑問に寄り添う形で自社製品を紹介することで、製品名以外の検索ワードからもユーザーを連れてくることができます。

一見すると最も良い手法のように感じますが、「製品との関連性が深いコンテンツ」のため対象にできるユーザーが狭くなります。リーチを広げたい場合には向かないと言えるでしょう。

コンテンツSEO型

ユーザー態度:能動的
製品との関連性:浅い

コンテンツSEOは、検索エンジン経由の流入を最優先したコンテンツマーケティング手法です。エデュケーショナル型まではいかずとも一定以上の水準で製品と関連性がある検索ワードを抽出し、そこからユーザーの検索意図を分析。分析した検索意図に沿うコンテンツを多角的に公開することで、GoogleやYahooなどで上位に表示される記事を量産します。

コンテンツSEO型では解説形式のコンテンツを掲載することが多いため、課題解決を求めて常に新しいユーザーがアクセスしてくれます。掲載した記事は、長期に渡って顧客を獲得する資産となります。

ネイティブ広告型

ユーザー態度:受動的
製品との関連性:深い

ネイティブ広告型のコンテンツマーケティングとは、自社サイト以外のメディアにコンテンツ公開することで認知度や製品理解を高める手法を指します。CMや広告バナーを見てもらうのではなく、媒体社独自の視点に基づいた客観的な読み物として自社製品の良さをアピールすることで、高い信憑性のもとで認知度と製品理解を向上させることが可能です。

媒体が囲う読者に対して訴求できるため、自社サイトで掲載する場合と比べてリーチ対象は広がります。ただし、コンテンツ制作にくわえて媒体掲載費が生じるため、掲載あたりの単価は高くなります。

バイラル型

ユーザー態度:受動的
製品との関連性:浅い

バイラル型のコンテンツマーケティングは、「ユーザーの課題を解決する」のではなく「ユーザーの興味を引く」コンテンツを自社サイトに掲載することで、アクセスとファンを集める手法です。

他社がやっていないような斬新な切り口、時勢を交えたタイムリーな情報、思わず目を留めてしまう面白いテーマなど、「興味を引く」ことに特化したコンテンツを掲載する。自社サイトだけでなくSNSなどを活用してどんどんコンテンツを拡散していく。これにより、社名や製品ブランドの認知を高めていくことができます。

「あのサイトはいつも面白いコンテンツが載っている」そんなイメージが浸透すれば、一見だけでなく固定の読者もどんどん増えていくでしょう。ただ、「興味を引く」コンテンツを掲載し続けなければならないため、継続するためのリソースやコンテンツテーマを十分に用意しなければ、成功が難しい手法とも言えます。

なお、こちらの記事では実際に掲載していくコンテンツにはどんな種類があるのかを解説しています。あわせてご参考ください。

参考:コンテンツの種類とは? コンテンツマーケティングの実例を交えて解説

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ネイティブ広告型を除けば、上に挙げた型はいずれも継続的なコンテンツ掲載を必要とします。ただ、コンテンツマーケティングの実践で担当者を悩ませる多くの課題が、継続性です。「コンテンツを公開し続けるのが大変」「ネタが尽きてしまう」「専任者がいないため片手間になってしまう」そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。

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参考:マイナビニュース 「TECH+ Lead-Gen Category (LGC)」

まとめ

コンテンツマーケティングの種類として、代表的な4つの型と最近注目を集めているインデックス型について解説してきました。自社名や製品ブランドはどれだけ認知されているのか、コンテンツマーケティングにどのくらいリソースが割けるのか、自社サイトのドメインパワーは強いか、……自社が置かれている状況によって、選ぶべきコンテンツマーケティングの型は異なります。

どの型のコンテンツマーケティングを実践するかを見極めるために、この記事で紹介した情報をぜひ役立ててください。

[PR]提供:マイナビニュース